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2004.04.25

CASSHERN

今日1本目。丸の内ピカデリー2.
久しぶりにあらゆる意味で感動し,その日のうちにもう1回観たいと思わせるくらいすばらしい作品だった。事実,夕方の公演で1回観て,その後,リザーブしてたキル・ビルを観た後,ナイトでまた観た。帰りのタクシー代に1万円かかったが,全く惜しいとは思わない。
さて,原作の『新造人間キャシャーン』は僕が幼稚園の時のアニメだが,毎週観ていた(記憶がある)。細かいストーリーは忘れてしまったけれど,主人公キャシャーンが抱える哀愁とダークな部分は強烈に脳裏に焼きついている。
さて,この実写版『CASSHERN』,まず何がすばらしいかと言えば,映像がすばらしい。ハリウッド大作のような巨額な予算がかけられてるわけではないが,場面場面の画のセンスが抜群にいい。紀里谷和明監督の映像は嫁さんでもある宇多田ヒカルのPVくらいしかみていないが,初めての映画でここまでやれるとは思ってもみなかった。戦闘シーンはCG合成場面も実写場面もどちらもすばらしい。彼は本当に才能がある。迫力,色使い,コントラストどれをとってもすばらしい。ストーリー抜きで映像作品としてお金が取れる。本当に初監督とは思えない出来栄えの良さだ。
次にストーリー,脚本がいい。テーマは『憎しみの連鎖』。これは人間自体が抱える永遠の負の感情だと思う。これを中心に独自のストーリー展開。その人間性のダークな部分にどんどん引き込まれる。それにアクセントを付けるのが,マリアのような存在の母,ミドリと,純粋な愛情でキャシャーンを支えるルナだ。二人のアクセントが本当に効いているし,癒される。戦場に咲く一輪の花のような存在。そして東博士役の寺尾聰が好演。矛盾を抱える愛情を持つ父役を強いインパクトで演じきっている。そして何よりも驚いたのが,主演の伊勢谷友介だ。彼がここまでの演技ができるとは思っていなかった。とにかくシーンシーンの感情表現がすばらしい。決してうまくはないと思うが,いろんな問題を抱える主人公を全力で演じていたと思う。アクションシーンにも文句なし。
『人間はなぜ憎みあい,戦うのか』,これは永遠に語られるテーマだと思う。ラストのシーン,鉄也とルナの『希望』の魂が銀河を超えて遠い遠い星にたどり着く。ただの悲しいラストじゃない。このエンディングにも感動。そしてエンドクレジットと共に流れる(妻)宇多田ヒカルの歌がまた心に突き刺さる。全編,音楽もよかった。
いやあ,初めての監督作品でここまでやるか。最近では『ロード・オブ・ザ・リング王の帰還』は星5つだと思ったけれど,それを超えるインパクトがこの映画にはあった。次回,紀里谷監督はどんな作品を観せてくれるのか,今から楽しみ。今日は興奮して眠れそうにないな,これは。

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Comments

takerattaです。
TB有り難うございます。
PVなどでその実力を知っていただけに期待感が高かった、それをいい意味で裏切ってくれるほど、よい映像作品だと思います。
昨今の映画にはないずしんと強いメッセージ性があり、それがストーリーとして訴求するところがありました。
高く評価できると思います。
もう一度みたいと思いました。

Posted by: takeratta | 2004.05.05 at 01:29 AM

嬉しいです(つД`)
わし以外の絶賛感想初めて読みました。
というわけでトラックバックさせて頂きましたm(..)m

Posted by: 純水 | 2004.04.27 at 09:23 PM

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