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2004.05.09

ジャンプ

テアトル新宿。竹下昌男監督。原田泰造主演。
主人公の三谷(原田)はみはる(笛木優子)と付き合って半年。初めて彼女の家へ泊まることになった日,三谷は飲めない酒で泥酔し,みはるはそんな三谷を残して『りんごを買ってくる。5分で戻るから…』と行ってしまう。そして,彼女はそのまま『ジャンプ(=失踪)』してしまうのである。なぜ彼女がいなくなったのか,どうしても理解できない三谷。とまどいながら彼女の足跡を追うが謎は深まるばかり。半年経った。三谷はみはるの父に会い,みはるの最後の消息を知る。そして,もはや諦めるしかないことを悟る。東京に帰った三谷は会社でずっと自分のことを支えてくれた早苗(牧瀬里穂)に,あの日,みはると出会ったせいで渡せなかった香水を渡す。5年後,三谷は早苗と結婚し,娘も生まれた。デキル営業マンに成長していた。幸せを絵に描いたような結婚生活。そんな時,出張先で偶然,みはるの消息を知る。5年ぶりの再会。そして,みはるは三谷にジャンプの真相を話すのだった。そして,あの日,渡せなかったりんごを三谷に渡し,果たされなかった約束は果たされ,本当の別れとなる…。
この話はおもしろい。テーマは『偶然と必然』。繋がっていないようで繋がっている。偶然があって必然がある。必然があって偶然がある。人の人生を左右するのは,ほんの些細な偶然の積み重ねなのかもしれない。だが,その偶然と思えたことも,大局的にみれば必然だったりするのだ。
早苗は三谷のことが好き。でも,彼には彼女がいる。でも,どうしても彼と結ばれたい。その強い想いが早苗を別の意味でジャンプ(=飛躍)させるのだ。彼女はジャンプすることで自分の思い描く最高の幸せを手に入れたのだった。その強い意志を微塵もみせず,笑顔を絶やさない早苗はある意味,すごい,怖い。でも,ラストシーンでみはるからもらったりんごをかじりながら,にやりと笑う(全てを理解した)大谷は,5年間でその事実を寛容に受け入れられるくらい大人の男になっていたのである。これは,一見単純に見えて,ものすごく奥の深いラブストーリーである。
これも本が読みたくなった。こういう映画は原作もおもしろいに間違いない。『世界の中心で…』を読んだら,読むことにしよう。

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