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2004.05.15

ビッグ・フィッシュ

新宿アカデミー。
ティム・バートン監督。ユアン・マクレガー主演。
途方もないおとぎ話の主人公に自分を仕立ててみんなの人気者の父親と,そんな父親の話をホラ話と受け取り,父親が理解できない息子の物語。
父親が語る,ウソとも真実とも見当がつかない数々のエピソードがユーモラスでおもしろい。その中でも,鍵になるのは,父親が息子が生まれた日に釣り上げたと言う大魚の話。この話が息子の疑念心を大きくさせているのだ。臨終の間際も自分の人生をおもしろおかしく語る父親。どうしても父親を理解できない息子。しかし,父親の話は,全て妻と息子への愛情に満ち溢れているのだ。ラスト近く,息子は父親の話や昔の行動が全てがウソではないことに気付く。そして,父親がどうやって死んでいくのかを,逆に臨終の父親に語ってやるのだ。父親が大魚になって河へ帰るという話を息子は父親に語り,その話に満足した父親は静かに息を引き取る。父親と息子が長い年月を経てようやく理解しあえた瞬間でもあった。父親がみんなに語ってきたのは,ホラ話ではなく,人を幸せにさせるおとぎ話だったのだ。それに気付いた息子は,自らも父親となり,成長していくのである。ティム・バートンがこんなまともなストレートな映画を作るとは思ってもみなかったが,心地よい感動を与えてくれる佳作である。食わず嫌いせずに映画館に観にいってほしい。

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Comments

はじめまして、こんにちは。
ティム・バートンは好き嫌いのはっきり分れる作風なので、
食わず嫌いされてしまうこともありそうですね。
これまでバートン監督の良さをイマイチ解らなかった方にこそ
是非とも観ていただきたい作品だと思います。

Posted by: mick | 2004.05.18 at 01:02 PM

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