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2004.05.24

APPLESEED

新宿オデヲン座。荒牧伸志監督。
まず最初に謝っておかなければいけない。『イノセンス』の世界についていけなかった僕は,観る前はこの映画もいわゆる『おたく系』アニメと思い込んで食わず嫌いしていた。ところが,観てみるとその思い込みは良い意味で裏切られた。この作品は,アニメ史上に残る傑作である。僕がこれまで観てきたアニメ映画の5本の指に入ると言ってもよいくらいの出来の良い映画だった。
舞台は西暦2131年,世界を壊滅に近い状態に追い込んだ非核大戦が終結した未来。ヒトは平和都市オリュウンポスを築き,クローン人間の『バイオノイド』と共存した社会で平和に暮らしていた。
主人公のデュナンは大戦時の伝説の女戦士。彼女を中心に平和だった世界が破滅への危機を迎え,彼女の活躍が世界の危機を救うという話だ。
なぜ僕がこの映画を傑作と言うか。それはまずこの映画が極上のエンターテインメントに仕上がっているからだ。とにかく観ていて面白い。文句なく面白い。そして,テーマが明確で,それがきちんと問題提起されているということだ。『人間とは?』又は『生命とは?』。普遍的なテーマを,子供から大人まできちんと理解できるように作られている。さらに,これまでのアニメと一線を画すのは,『3Dと2Dの融合したアニメ=3Dライブアニメ』という新しい映像表現方法を取っている,ということ。その完成度は未完成かもしれないが,そのチャレンジに拍手を贈りたい。これは,全く新しい映像の表現方法だ。それは『モーションキャプチャー』という技術を使って,実際の役者が芝居やアクションシーンをこなし,それを3DCG化するというものだ。だから,キャラクターの表情や動きがより人間に近いものになっている。今後,この手法を採るアニメが増えるかもしれない。
とにかくこのアニメは,その技術だけではなく,ストーリーがしっかりしていて1本の映画として成立していることがすばらしい。ヒロイン,デュナンの活躍と,その愛,心の中の葛藤がきちんと描かれている。観ていて痛快な作品だった。食わず嫌いでこんな傑作を見逃すところだった。この作品は子供から大人まで十分楽しめる作品である。まだ観ていない方には,(今週いっぱいの公開なので)是非観て頂きたい一本である。

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Tracked on 2004.05.27 at 11:10 PM

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