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2004.05.25

真珠の耳飾りの少女

シネスイッチ銀座1。
ピーター・ウェーバー監督。スカーレット・ヨハンソン主演。
17世紀のオランダを代表する天才画家フェルメールが描いた一枚の肖像画『真珠の耳飾りの少女』に封じ込められた背景をドラマ化した映画。
主演のスカーレット・ヨハンソン(グリート役)の演技がすばらしい。繊細な感性を持つ美少女役をまるで絵画の線一本一本をなぞり描くように丹精に繊細に熱演。少女の静から動,少女から大人の女性への成長を説得力ある演技で観せてくれる。主人と使用人という距離を保ちつつも,お互いが運命の相手だと気付くフェルメールとグリート。二人には言葉も必要ない。フェルメールは彼女を描くことで彼女への愛を表現し,彼女はフェルメールが望む耳飾りをつけることでフェルメールに心を開く。二人の愛は結ばれることもなく,静かに別れを迎える。別れの時もフェルメールは無言。しかし,フェルメールはラストシーン,グリートに耳飾りを贈ることで自分の愛を彼女に伝えるのである。彼女にしか理解できない愛の表現方法で。そして,フェルメールの彼女への愛は1枚の絵画として何世紀もの時代を超えて生き続けるのである。
こういう愛の表現方法もあるのだな。キスもしない,抱きしめあうこともないのに二人は深く深く結ばれている。こういう形の愛もあっていい。そう納得させられる静かな感動を与えてくれる作品であった。

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スカーレット・ヨハンソン主演 ワンシーン、ワンシーンがどれも絵画になるような映像美。 石造りの中世ヨーロッパの雰囲気が何ともいい。 この映画では、人間... [Read More]

Tracked on 2004.05.29 at 09:55 PM

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