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2004.05.03

コールドマウンテン

今日は映画の日。1本目。ワーナーマイカルシネマズ広島。
この映画の売り文句は『21世紀の「風と共に去りぬ」』らしい。ちょっと期待して観にいった。『風と…』に比べると随分純粋でロマンチックな印象。監督は『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞を受賞したアンソニー・ミンゲラ監督。監督に特別な思い入れはないが、『イングリッシュ…』はなかなかの佳作だった。
さて、物語はたった一度のキスでお互いが運命の相手だと知った二人が,南北戦争によって引き裂かれながら,男は命を賭けて女の元に帰り着くことを,女は何があっても男の帰りを待ち続けることを誓い,その強い誓いを信じて様々な試練を乗り越えて生きていくという姿を感動的に描く。主演は,男インマン役にジュード・ロウ。女エイダ役にニコール・キッドマン。脇を『ブリジット・ジョーンズの日記』(残念ながら観ていない)のレニー・ゼルウィガーが固める。まずこの3人の演技がいい。特にニコール・キッドマンの演技がすばらしい。実際の年齢よりはかなり設定が若いと思われる良家の娘役を実に可憐に演じ(本当にかわいらしい)たかと思うと,最愛の父を亡くしてから一時途方に暮れるも(この辺のやつれ方もよい),後に力強い友人となるルビー(ゼルウィガー)に出会い,次第に芯の強い大人の女性へと成長していく。とにかくこの過程の演じ分けが絶品。『ニコールはトム・クルーズの(元)嫁さん』という印象しかなかった僕にとっては,彼女の演技の上手さに驚いた(僕の食わず嫌いでした)。彼女の演技がこの物語をより感動的にしているのは確かだ。
物語のラスト近く,二人は運命の再会を果たし結ばれる。だが,その幸福も一夜限り。次の日,インマンは義勇軍からエイダを守り,銃弾に倒れ息を引き取る。だが,この一日の濃密さが二人の純愛を昇華させ,感動を際立たせるのだ。
ラストシーン,エイダはインマンの忘れ形見となった娘の母となり,ルビー達とともに農場を切り盛りし,幸せに暮らしている。でも,片時も忘れない。愛するインマンのことを…。
こんな純文学的な純愛物語は今時めずらしい。僕は東京の映画館で,生まれて初めて人目を気にせず,しかも上映開始前からキスしまくっていた若いバカップルを見た。そういう恋愛を軽く考えている(ように見える)若者達にこそ,こういう映画を観てほしいと願う。恋愛とは命懸けのものなのだ。ついでに『風と共に去りぬ』を観て勉強せい!と言いたい。
この映画は全編に渡って演出もすばらしい。十分に熟年層の方にもお勧めできる作品である。是非,劇場の大画面で観て頂きたいと思う作品だ。生・死・愛,人生に必要なものがたくさん詰め込まれた佳作である。

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