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2004.08.14

モナリザ・スマイル

新宿武蔵野館1。
マイク・ニューウェル監督。ジュリア・ロバーツ主演。
1950年代,全米一の名門であり,保守的な女子大に赴任してきた自由な精神を持つ女性助教授。女性の幸福はエリートと結婚し,良き家庭を築くことと考えていた女生徒達に,自らも迷いながらも,自由な精神と自立する力を説き続ける彼女自身の成長の姿を描く物語。
アメリカにもこんな時代があったんだ,と思わせる男中心の時代。そんな時代にキャサリン(ジュリア)は疑問を感じ,女生徒達に自分の才能と未来を信じなさい,自分の幸福は自分自身の手で掴むもの,と説く。その姿が凛として美しい。最初はその進歩的な思想に反発していた生徒達も次第に彼女のカリスマ性と信念と魅力に惹かれていく。
結婚かキャリアか。これは50年経った今も女性が抱える問題である。その問題を50年代に時代設定することで,より鮮明に浮き彫りにしてくいれている。この映画は女性が観た方がより共感できるのかもしれない。
キャサリンは自分の価値観を信じて行動していく。そんな彼女自身も悩み,幾度となく人生の岐路に立たされる。そして,その場面でも自分の信念を貫き通してきた。そんな彼女が,自分に反発的な態度を取り続ける生徒や,自分と同じように結婚とキャリアの選択を迫られ,戸惑いながらひとつの答えを出す生徒に,逆に人生には様々な選択肢があることを教えられる。泣こうが笑おうが,結局は自分自身で悩んで自分の進む道を決めるしかないのだ。この物語はキャサリンが主役でありながら,彼女を取り巻く生徒達それぞれの物語が絡まり,ひとつの女性群像となっている。彼女達が持つ焦りや苛立ち。それを乗り越えて,新たな世界に踏み出す力強さもまた,女性ならではのもの。
この映画で一番好きなシーンは,ラスト近く『誰でもゴッホになれるセット』で,生徒達がそれぞれの感性で描いた花の絵をキャサリンに送るシーン。この映画が導く答えを華やかに教えてくれている。こういう演出はすばらしい。そしてラストシーンの生徒に見送られながらの『ジュリア・スマイル』。これが最高にかわいい。
僕と同世代のジュリアも,そろそろ作品のチョイスに悩む年代にさしかかってきているが,彼女のこの笑顔のすばらしさがあれば,それも杞憂に終わるのかもしれない。役者としてのジュリア・ロバーツも確実に成長している。
観終わった後,深呼吸をした後のようなすがすがしさが残る作品だった。

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