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2004.10.15

デビルマン

新宿トーア。
那須博之監督。伊崎央登,伊崎右典主演。
あの永井豪の70年代の名作漫画『デビルマン』の完全実写化版。
デビルマンと言えば,僕はアニメから入った類。当時,僕は週間漫画雑誌を読んでなかったので,漫画を通しで読んだのはもっと後の話。当時の僕は永井豪の作風があまり好きではなく,漫画のデビルマンの印象もアニメのような判りやすさ,とっつきやすさはなく,『難解』で『ディープ』で『グロ』なイメージが残っている。そして,細かいストーリーは全く忘れてしまったけれど,その結末のどうしようもない救われないやるせなさだけが深く心に傷のように残っている。きっとデビルマンのような深い作品を理解するには,僕は幼すぎたのだろうと今になって思う。今回の実写版は僕にどんな印象を与えてくれるのだろう。
さて,感想。これ,映画として成立していない。テーマ不明。脚本が全くダメ。何を訴えたいのか全く伝わってこない。主役の二人(双子のアイドルらしい)をはじめ役者がみんな大根でさっぱり感情移入できない。頼みの綱のCGもキャラのデザインまでは良かったが,見せ場の戦闘シーンは始まったと思ったらすぐ終わってしまう。出来の良いアニメの域を脱しきれていないのが残念。とにかく話がシーン毎でブツブツ切れるのは最悪。結局,物語の中に入り込むことが出来ず,途中で何回も時計を見てしまった。そのうちにデビルマンとサタンの最終戦争に突入するのだが,これも盛り上がる前にあっさり終わってしまう。ラストシーンも意味不明。これも別の意味で救われない終わり方だ。
で,帰ってからネットでざっとコメントを拾ってみた。どこもかしこも酷評ばかり(毎日新聞のダメ出しには笑えた)。特に漫画版を愛するコアなファン達の反感は強かったようだ。物語はわりと原作のエピソードに忠実に作られているらしい。しかし,その構成がプアらしいのだ。それに役者の演技のダメっぷりが拍車をかけてしまったようだ。哀れ実写版デビルマン。実写化などせずに,CGアニメ版で永井ワールドを突き詰めた方が良かったのかもしれない。
ちなみにネットの批評の中で,よくCASSHERNが引き合いに出されていたけど,僕は『CASSHERN肯定派』(3回も観たし)なのでその議論には入れません。その裏返しで,この作品も良いという人がいるかもしれないということは頭の片隅に置いておこう。

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