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2004.10.19

テイキング・ライブス

シネマスクエアとうきゅう。
D.J.カルーソー監督。アンジェリーナ・ジョリー主演。
モントリオールで起きた猟奇殺人事件の担当となったFBI捜査官のスコット(A・ジョリー)はプロファイルの天才。操作を進めるうちに,彼女は,犯人は誰かを殺しては『その者の人生そのものを乗っ取る=Taking Lives』を繰り返していると推理する。果たして犯人は今誰になりすましているのか…。
アンジェリーナ・ジョリーは好きな若手女優のひとり。また好きな分野の推理サスペンスの作品だったこともあり観にいく。最初は良かったんだよなあ。スコット捜査官の登場シーン,彼女が死体が発見された地中に横たわって静かに推理の世界に浸っている姿は,これから何が起こるんだろうと期待を膨らませてくれる。実際,スコット捜査官は天才肌のプロファイラーで常にクールで格好いい。どんどん謎を解き明かしていく。
ここからはいつもどおりネタバレです。
そうコスタ(イーサン・ホーク)の登場までは。いきなり初登場のシーンで『コイツが犯人や!』と分かる演出はどうなんでしょう。わざとですか?そこからいろいろ手を凝らしてコスタが犯人ではないようなフリがあるけど,オチが判っているので全然ハラハラドキドキできなかった。それに,スコットがコスタと関わってから,どんどん弱っちく格好悪くなっていくのはどうしたもんでしょう。なぜスコットが怪しいコスタのことを好きになってしまうのか,映画を観ている中では全く分からない。コスタが母親を殺した場面を目撃したスコットは,コスタを追跡することもできずにオロオロと泣き崩れてしまうし…失望。
ラストのコスタの子供を身ごもったスコット(正確に言うとお腹の子供を)をコスタが殺しにくる,という取ってつけたような設定もどうかなあ。7ケ月もの間,毎日スコットはコスタが来るのを待っていたわけ?それにあんなに弱々しく(あたり前だ,お腹に子供がいるんだから)逃げ回ったあげくに,本当のラスト,反撃の一撃で突然またスーパーウーマンに大復活する訳だから…無言。胸を一突きされて,あっけなく死んじゃったコスタが哀れに思えてしまった。妊娠もコスタを誘き寄せる罠(=ウソ)だったということが最後に明かされる。連続猟奇殺人犯を見事退治しましたとさ。めでたし,めでたし,チャンチャン。
てか,なんでコスタがお腹の子供を殺しに来るって判ってたんだ?あんまりにも説明不足じゃあないの。映画観た帰りにパンフレット買って,解説に答えが書いていてやっと分かったよ。曰く,コスタにとって『自分の子供を殺すということは,自分を殺して自分に成り代わる,という幻想的な彼の欲望を完成させることになるわけ』らしい。そこまで冷静に推理できて7ケ月の間ずっと待ち続けることができるスコットが犯人と簡単に寝るなっ!(ちょっと怒り)
テーマ・題材・アイデアは良かったんだけれど,脚本がイマイチ。サスペンスにしてはひねりが足りなさすぎる。心理描写も足りない。観る前に期待しすぎていたこともあり,ちょっと残念な印象に終わってしまった。

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