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2004.10.27

父,帰る

新宿武蔵野館3。
アンドレイ・ズビャギンツェフ監督。イワン・ドブロヌラヴォフ,ウラジーミル・ガーリン,コンスタンチン・ラヴロネンコ主演。
ある日,二人の兄弟の前に12年ぶりに『父親』が帰ってきた。突然の父の帰還に戸惑う兄弟。あくる日,父の提案で父と兄弟は3人で車に乗って小旅行に出かけることになる。その旅の向こうに待っているものは…。
去年のヴェネチア映画祭でグランプリを獲得したという作品。宣伝文句は『衝撃のラストに感動』だった。そのフレコミに釣られて観にいく。ロシア映画なんて観るの初めてだよ。大丈夫かな…。
(以下,いつものとおりネタバレ)

んで,感想。『なんじゃ,こりゃ~!!』(かなりお怒り)。
なんでこんな荒っぽい作りの作品がグランプリになるわけ?訳分からん。どない観ても,反抗期の生意気なクソガキが,身勝手で横柄な親父に対して逆ギレしてるだけの話じゃん。全然感情移入できへん。おまけに『衝撃のラスト』って親父が櫓から落ちてあっけなく死んじゃうことですか?それとも,その後,親父の死体が穴の開いた舟とごと海に沈んじゃうことですか?ま,どっちにしてもとても『感動』はできませんでした。てゆうか,その前に,『親父は何で12年も家族をほったらかしてどこに行っていたの?』,『親父は何しにあの無人島に子供を連れて行ったの?』,『親父が一生懸命掘り出したあの箱は何だったの?』等々…。数々の謎のぶちまけておいて,その真相は一切明かさないまま物語は突然終わってしまう。本当にそれでいいんですか?これって,本当に映画ですか?
訳分からないのでパンフを買う。何これ,賞賛の嵐…。ホントですか!(やっぱり許せん)。以下,パンフを読んでやっと分かること。

1.謎が謎のまま終わるのは意図的なもの。→謎は観客それぞれが解けということ。この終わり方を褒めなければいけないらしい。
2.神話的・キリスト教的なモティーフが巧みに配されたミステリアスな語り口。→物語が7日間で終わるのもそれを狙った演出だなんだと。
3.父を失った兄弟の姿は,ここに至って『混迷のロシア』というローカルな問題を超え,21世紀に生きる指針を失い途方に暮れる,世界中の人々の心象風景として結実するのである。→はあ?どこに描いているんですか?全く理解不能。僕はそんなにお利口ではありません。

批評家さんがどんなに褒めようが,グランプリを受賞してようが,こんな分厚いパンフを読み解かないと内容が理解できないような映画は認めたくない。パンフによるとこれが『芸術』らしいのだが,僕はこんな芸術なら理解出来なくても結構です。期待してた分損した。僕にとってはむかつくだけの作品だった。

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