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2004.10.07

機関車先生

テアトル新宿。
廣木隆一監督。坂口憲二主演。
瀬戸内海の小島,葉名島を舞台に,剣道の試合中の事故で声を失った臨時教師と島の7人の小学生達との交流を描く物語。
『機関車先生』とは,口がきけない吉岡先生(坂口)に対して生徒達がつけたあだ名である。初めはしゃべれない先生ということに子供達は驚くが,大人達が戸惑う中,子供達はすぐに吉岡先生を受け入れてくれる。次第に深まるお互いとの絆。だが,大人達の策略で吉岡先生は職を追われることになる。島を離れる前に毎年恒例の瀬戸内剣道大会への参加を勧められる吉岡。だが,吉岡は自分の声を失う原因となった剣道と再び向き合うことができず苦悩する。だが,自分を信じてくれた子供達のために再び竹刀を手にする決心をする。そして,試合が始まる…。
とにかく子供達の演技がみずみずしくすばらしい。対する吉岡先生役の坂口も,口がきけないという難しい役を誠実さが伝わる演技で応えている。だが,この勝負はやはり子供達の勝ち。やはりしゃべれないという制約は,坂口にとっては大きかったと思う。生徒を慰め,諭すシーンがあるのだが,惜しくも軽さがぬぐいきれない。剣道と再び向き合うことができず苦悩するしながらも剣道大会への出場を決意するあたりの流れの心情表現も軽い。だが,この辺りは演出の問題か。ラストの子供達との別れのシーンが涙を誘うが,それも子供達のすばらしい演技があってのもの。ここで坂口がもっと懐の深い演技が出来ていたら,もっともっと感動的な物語になっただろう。本当に惜しい。脇役の俳優・女優達が存在感のある渋い演技を観せてくれていただけに,惜しさが浮き立ってしまう。ただ坂口の演技がダメという訳ではないので,次回の映画出演時の糧にしてほしい。
子供相手の映画は難しい。今回は主役は子供達ではなく,吉岡先生の再起と再生の物語だと思うので,役者や作り手の大人に対する要求が高くなってしまう。子供が主役の映画なら高得点だが,大人が主役の映画と観れば今一歩か。本当,惜しいな。

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