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2004.11.04

ターンレフト ターンライト

シネマミラノ。
ジョニー・トー,ワイ・カーファイ共同監督。金城武,ジジ・リョン主演。

売れないヴァイオリニスト(金城武)と貧乏な翻訳家(ジジ・リョン)。二人はアパートの壁一枚を隔てた隣人だったが,お互いの存在も気付くことなく台北で暮らしている。そんな二人がたまたま公園で知り合った。たちまち打ち解ける二人。話題が回転木馬の話になり,そこから二人は13年前の学生時代に一度だけ出合っていたことに気付く。そう,互いに意識しながらも名前すら聞けずじまいで,相手の学生番号だけをずっと忘れずにいた二人はこうして運命的に再会したのだった…。

これ,『いま,会いにゆきます』を観た後,あれほどの映画を観て泣けない自分が不感症に陥ってしまったのではと,絶望的にずどーんと落ち込んでいる状態で続けて観た作品。せめてハートウォーミングなラブストーリーを観て心温まることが出来るかと思いチョイスした。

で,ここまでの序盤はまずまず良かった。二人が交換した電話番号のメモが雨に濡れて読めなくなってしまい,二人がまた離れ離れになるまでは…。壁ひとつ向こうにいる会いたい人にどうしても,どうやっても会えない二人。ここに二人の恋を邪魔する男女のコンビが登場してからは,急速にドタバタコメディ調になっていく。この邪魔者コンビ,アクが強すぎで下品。前半の雰囲気ぶち壊し。主演の二人が下手くそにまで見えてしまう。

これってコメディだったんですか?なんか路線間違えてません?コメディでは主役二人は活きないと思うんですが。

後半もバタバタで終始。二人はそれぞれの道でチャンスを得て,ヴァイオリニストは管弦楽団の奏者としウィーンに,翻訳家は実力が認められてアメリカの出版社に旅立つことになる。旅立ちの夜,もう一度だけと雨で文字のかすんだメモを片手に電話をかけようとするヴァイオリニスト。そこにとんでもない事件が…。
真にこれが『衝撃のラスト』。あの『父,帰る』(かなりお怒りだった)に観せてやりたい。これこそが衝撃。衝撃の結末。あまりの唐突な衝撃の結末に,館内は爆笑(失笑?)の渦。その展開に驚きを通り越してあきれ果てる。でも,こんな終わり方で本当にいいのか,この作品。最後は確かにハッピーエンドだけど,今ふたつくらい煮え切らない終わり方だった。

なにがハートウォーミングな恋物語だよ。傷ついた僕の心はダブルパンチを食らったみたいにぶっ倒れそうにフラフラになってしまった。ああ絶望感が輪をかけて…。しばらく映画不信に陥りそう。ああ,気が滅入る…。
僕はえらい目に遭いましたが,金城武好き(それでも今作の彼はあんまり魅力的ではないけど)の方と,あの『衝撃の結末(オチ)』がどうしても観たいという人は,怖いもの観たさの心積もりでどうぞ。止めはしません。

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