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2004.11.07

恋の門

シネマライズ。
松尾スズキ監督。松田龍平,酒井若菜主演。

石で漫画を描く自称『漫画芸術家』の蒼井門(松田)は貧乏をしのぐため見つけたバイト先の会社でOLの証恋乃(酒井)と出会う。恋乃は昼はOLで,夜はコスプレ大好きの同人誌漫画家だった。結ばれそうで結ばれない二人の恋。やがて物語は,かつては売れっ子漫画家で今は漫画バーのマスターをしている毬藻田(松尾スズキ)を巻き込んでの3人の漫画バトルへと突入していく…。

実はこの作品,1ケ月前に観た。鑑賞前の予想は『爆笑系ラブコメ』といった感じで,かなり期待していた。
前半は快調。自分の欲求満たすため(ここが恋愛感情でないところが若い),なんとか恋乃に歩み寄ろうと頑張る門を演じる松田もたかなかのものだが,やはり恋乃役の酒井若菜のはじけっぷりがすばらしい。この映画のキモは酒井若菜という素材の持つ独特の良さをどれだけ引き出せるか,というところにあると思っていたが,『コスプレ』,『コミケ』等のオタク系アイテムを上手く使い面白いキャラ付けが出来ていた。これらのオタク系アイテム,サブ・カルチャー的要素には疎いのだが,素人でもなんとかついていける。テンポも良く,笑える。
だが,漫画バーのマスター,毬藻田が恋乃に求愛するシーンあたりから雲行きが怪しくなる。急にテンポが悪くなり,あまり意味のない『ディープキス』等の美しくない(下品な)描写(これはわざとやっている)に嫌悪感を感じるようになる。漫画バトルに突入するくだりも話が中途半端。ここから物語は一気にスピードアップしてどんどん加速していくような演出なのだが,僕はもうすっかり冷めてしまって,傍観者状態。全然笑えない。そして極めつけが,本当に取って付けたようなラストのエピソード。こんな締め方でいいの?全然笑えない。『終わり良ければ全て良し』という言葉があるが,その逆のような締め方に感じた。正直がっかり。
周りの観客は結構笑ってたので,それなりに面白いのだろう。ただ,狙って作られているのは分かっているのだが,その笑いの質はやはり下品で,総じて僕の趣向から外れている。笑いのセンスが違うのだ。それが残念でもあり,鑑賞後に心の隅に引っかかっていた。それが鑑賞記を1ケ月も書けなかった理由。細かいところで随所に笑える遊び心が溢れているので好きな人は好きと言うだろう。そういう意味では,この作品自体がサブ・カルチャーのようなものと言えるかもしれない。

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