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2004.12.31

2004年を振り返って

今日は大晦日。今年もいよいよおしまいで,明日からは新しい年が始まります。今年は,就職してから初めての転勤という大きな出来事があって,仕事とプライベートではそれに振り回されて大変な年になってしまいました。本当に苦労したので,その点では振り返りたくないです(笑)。

さて,サンフですが,今年はアウェイの環境になったのにも関わらず,ナビスコ杯も含めて全36試合中19試合を生観戦できました。そのうち勝ったのが3回しかなかったというのは寂しい結果でしたが,最低限のノルマ『J1残留』はなんとか果たせてよかったと思います(ちょっと心臓に悪かったですが)。とにかくアウェイでとことん弱いので,来年はこの辺りを是非とも改善してほしいです。勝利を称えるコール,思いっきりしたいですものね。東京に来て,関東サポのみなさんの心意気に胸を打たれました。こんな遠い地で,サンフレッチェ広島というチームをあそこまで愛して応援し支えていくという姿に感動すら覚えます。僕は,観戦系で,いつもバックの中央あたりで観ているので,なかなかお話しする機会はないのですが,来年は,何試合かいっしょに応援してみたいな,というのが密かな野望です。チームに対しては『優勝争い』をする前に,『気持ちで負けた』なんて試合がないように,ひとつの勝利にとことんこだわる執念が表に出たチームに生まれ変わってほしいと切に願います。

次に映画ですが,TV鑑賞も含めると今年の鑑賞作は100本を超えました。これは社会人になってレンタルビデオを観なくなった僕としてはとても多い方で,レンタルビデオをかなり観ていた学生時代まで遡らなければならないかと思います。これは,やはり東京のスクリーン数の多さ,番組の多様さによるものだと思います。とくにミニシアター系の作品がリアルタイムで同時並行で観れるのが,広島時代との違いですね。でも,その分,広島のサロンシネマやシネツインといったミニシアターの器の出来の良さとか番組作りの良心さ等,その努力には今更ながら驚かされます。東京にあっても,全くおかしくない映画館だと思います。入社5年目あたりから仕事に追われ,土日も仕事ばかりしてきたような気がするので,映画を観る余裕もあまりありませんでした。特に30を過ぎてからは顕著だったように思います。40歳を前にここで一息つけたのは,良かったのかもしれません。とにかく,今年は一言でも感想をこのブログに書くようになったのが大きいですね。それにブログ繋がりでいろんな方のレビューが見れますし。勉強になりました。今年は実は,『茶の味』と『コラテラル』とを鑑賞後にアップしていないのですが,どちらもイマイチの作品だったので割愛することにします。今年のNO.1は『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』で決まりでしょう。さて,来年はどんな作品に出会えるか,今から楽しみです。

というわけで,今年一年お世話になりました。みなさん,よいお年を。

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2004.12.27

TVが壊れた…

夜中の2時前,すやすやと眠っていると,何の前触れもなく突然TVのスイッチが入った。な,何??寝ぼけて状況がよく分からない僕。よく考えてみれば不気味な現象だが,ひょっとして寝相が悪く枕元に置いたリモコンのスイッチでも押したのかもしれない。とにかく眠いので,すぐにスイッチを切ろうとリモコンを操作する。き,切れない。はれ?電池はまだまだ切れるような時期ではないが?試しにチャンネルを替えてみる。か,変わらない。なんだこれ,リモコンが壊れたのか?よく分からないが,とにかく眠いので,本体の電源をオフしてとりあえず寝た。朝起きて,TVの電源を入れて動作確認してみる。やっぱりリモコンが効かない。本体のチャンネル切り替えで操作してみる。これもダメだ。画面は日テレのままで変わらない(なぜよりによって日テレ?)。本体が壊れている。やっと状況を把握する僕。最後の望みは入力切替だ。これでHDDレコーダーに繋いでいる入力モードに切り替えれれば,そっちのリモコンでチャンネル切り替えができる。祈る気持ちで,入力切替ボタンを押す。やっぱり日テレのまま…ダメだ,本当に壊れた。がーん,よりによってこの年末年始の休みの前に壊れるとは。修理に出したら,来月末くらいまで返ってこないかも。でも,ユーロ2000を少しでも大きな画面で観たくて買ってまだ4年だし,いきなり流行の薄型TVに買い替えれるほど財政的な余裕はないし…どうしよう!TVを揺すったり叩いたり(ホント古代人ですわ,僕)してみたけど変化なし。とりあえず時間がないので,あきらめて会社に行く。
会社は明日までなので,あさってからの休みにどこかの電気屋に引き取りに来てもらって(または持ち込んで)修理に出すしかない。そんな電気屋知らないよ。夜,帰宅してカーナビで近所の電気屋を何軒かあたり,とりあえずネットで電話番号を調べる。明日会社からかけよう。最後のあがきで,また揺すったり叩いたりした後,いろいろな手法で動作確認してみる。やっぱり画面は日テレのまま。せめて朝はめざましテレビ観たいから,フジだったらよかったのにー。これで年末年始のTV番組はもちろん,この休みに観ようと録りだめた膨大な量のドラマを消化することも不可能。があー,冬クールのドラマが観れんー。セカチュー(ドラマ)の再放送の録画ができんー。(これらの問題はPCからHDDレコーダーに録画予約すればよいことに気付いたが,画像が観れないことに変わりはない)。
…などと思ってダラダラと書いているうちに,突然,TVの画面が日テレからNHK教育に替わった!(これも不思議)ひょっとして直ったかも。リモコンで操作してみる。チャンネルがちゃんと替わる!やった,直った!今,あいのり観てます(歯医者フラれたよ…)。いやあ,奇怪な現象。揺すったり叩いたりしたのが良かったのかも(ありえないって)。ふう~,本当にお騒がせな一日だった。(今夜また壊れたりして…)

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2004.12.26

Jユース杯決勝,対鹿島戦,0-0,PK1-3

長居まで遠征した。ユースの3冠達成の瞬間と彼らが優勝カップを掲げ歓喜に踊る姿が観たくて。サンフレッチェが(ユースとはいえ)優勝する場面をいっしょに体験したくて。しかし,PK戦の末の無念の敗退。
前半序盤は鹿島の強いプレスに苦しみ,ミスが多くこのチームらしくない受けて立つ展開。どうしても,中盤・前線が機能しない。3トップにボールが入らない。前俊が徹底的にマークされ,仕事をさせてもらえない。しかし,前半半ばから序々にペースをつかみ出し,何度か決定機を迎えるも決めきることができず。内容では勝っていただけに,PKでの運のなさが悔やまれる。
残念ながら3冠達成成らず。試合後,ほとんどの選手が泣いていた。表彰式の時も涙を抑えきれずにいた。スタンドに詰め掛けた本当にたくさんの紫のサポーター達に挨拶に来た彼らを励ますために僕ができたことは,精一杯の拍手と声援で彼らの健闘を称えるしかなかった。本当に悔しい敗戦。今夜は彼らは眠れないだろう。たったひとつの敗戦により,天国から地獄の世界を味わうことになるなんて。悔しいけれど,ここで立ち止まってはいけない。1年間の最後の試合で勝てなかったこの無念と現実を糧にして,次の一歩を踏み出してほしい。そして,また今回のような偉業にチャレンジできるような真に強いチームに成長してほしいと願う。
そして,トップに昇格する6人の選手達には,『勝ち続けることの難しさ』を忘れずに,ひとつの敗戦を軽く捉えない,とことん勝利にこだわる強いメンタリティを持って激しい競争の中,レベルアップしてほしいと願う。
(本当は優勝・3冠の観戦記を書くつもりだったのだが,夢となったそれは心の中にしまっておこう)

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2004.12.25

ターミナル

新宿プラザ。
スティーブン・スピルバーグ監督。トム・ハンクス主演。

東ヨーロッパの国クラコウジアからニューヨークのJFK国際空港に降り立ったビクター。しかし,祖国でクーデターが起こり,国が消滅。パスポートは無効となり,ビクターの入国は不可,帰国もできない。空港から出られない。ビクターは無国籍人間となり,空港のターミナルでニューヨークの街に出られるまで待つことに決める。彼には果たさなければいけない約束があったのだ…。

スピルバーグ流のコメディを交えたヒューマンドラマ。トム・ハンクスがおかしくも生真面目なビクターを感情たっぷりに演じて魅せてくれる。そういう意味では,正統派の作りで,話に一本筋が通っているので,観て損はしない。空港から出られなくなりながらも,全くしゃべれなかった英語を覚え,友達を作り,仕事を見つけ,ターミナルの中で立派に生活して,恋までしちゃうビクターは本当にすごい。ただ正直なところ,映画の狙いほど感動はできなかった。それはやはり,『果たさなければいけない約束』が思ったほど重くなくて,心にズシンと響かなかったからだろうか。アメリア(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ→彼女はとても魅力的な女性を演じてた)との恋愛話がもっと盛り上がればよかったのに。ターミナルがアメリカという国を凝縮している場所に見えた。こういう演出は,スピルバーグさすが,と思える。でも,僕的には『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の方が感動できたかなあ。

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2004.12.24

天空の城ラピュタ

地上波TV鑑賞。
宮崎アニメの決定版。これが宮崎アニメ映画のNO.1でしょう。86年の作品。うっひゃ~,俺,高校生だよ。映画館に観にいった時の感動,今でも忘れないよな。でも,今,オヤジになって観てもやっぱり面白いよ。このワクワク感がたまらない。天空の城の浮遊感も設定も最高。夢が溢れてるよなあ。これぞ冒険大活劇アニメだね。この幅広い年代が観ても感動できる説得力というかメッセージの普遍性には驚かされる。いやあ,宮崎駿,万歳!すごいっす。しかし,イヴの夜に寮で独りでこの番組をリアルタイムで観てる俺って…来年もやっぱ独身なのかなあ(泣)。

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2004.12.23

Jユース杯準決勝,対東京V戦,2-0他

東京Vにもきっちりと勝利。いよいよ決勝だ。3冠まであと1勝。ここまで来たら,このメンバーで3冠獲るしかない!よーし,こうなったら長居に行くぞ~。

中国新聞によると,清水からDF池田昇平を獲得することが決まったとのこと。土屋獲得は失敗したが,その穴埋めは出来たというところか。池田のこと,全然知らないんですが,スタメンでバリバリいけそうですか。4バックいけそうですか。

日本代表ニュースによると,FW金度勲の獲得に動いている模様。今更止めてください。どんな攻めがしたいのかイメージがわかん。チアゴに頭下げて帰ってきてもらった方がいいんじゃないでしょうか。素直な感想。

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2004.12.22

ラストクリスマス

『月9復権』を目指して始まったこのドラマ。録画とかしながらも,その日のうちにチェックして,11話見続けた唯一のドラマになった。
『月9』って一体どういうものだったんだろう,とふと考えてしまう。健次と由季と部屋がドアで行き来できるとか,そのうちお互いのこと好きになってしまうとか,確かに遊び心は感じるが。物語の最大頂点はお互いが告白して,雪山のイルミネーションの下で初めてキスを交わすシーンでしょう。あそこから,由季の病気が再発して,どんどん暗くなっていく。それまでのラブコメ路線が急展開。織田裕二に『赤ちゃん言葉』まで言わせたそれまでの偉業も吹き飛んでしまう。10話と11話では駆け足過ぎた気が。由季の病気,そうとう深刻っぽいのに,矢田ちゃん全然病人っぽくないし。シアトルで由季が手術をしてる間,健次がイヴの夜にイエローナイフに由季の分もオーロラを見に行く。そこで,健次は由季が5年後の自分に宛てたプレゼントを空ける。それは5年前に獲られたビデオテープ。由季の自分へのメッセージ。そして,その時に好きになった人への愛のメッセージ。これだけ盛り上げておいて,ここでまたビデオテープなのか。使い方もひねりもない。由季の演技が大根。全然病人らしくない。これでは遺言としても泣けない。達平と彩香のサイドストーリーの成就の方がシンプルでよっぽど感動的。直哉と律子のサイドストーリーはイマイチ両者の恋の駆け引き感に欠けて消化不良。1年後,人々はそれぞれ仕事に戻っているが,由季の姿だけがない。由季は死んでしまったのか。引っ張っておいて,あっけらかんと種明かしがされる。由季は手術が成功し,シアトルの病院で1年間療養していたのだ。退院の日,由季は健次にも連絡しなかったのだが,その前にサンタが現れ,由季を教会へ連れて行く。サンタの正体は健次。二人で結婚式をしようと言う。正装して式を挙げる二人。愛の誓いも途中にして,健次は由季をイエローナイフに連れていく。イブの夜に二人でオーロラを見ようと。晴れた夜空を見上げる二人。そこに綺麗なオーロラが浮かび上がる。夢が叶った二人は,熱いキスを交わす…ハッピーエンド。
『月9』ってある意味,一般社会人の夢の世界なんだよね。そんなのやっぱりありえねえよ,と思いながら,そのドラマの世界に自分の世界を重ねて浸ってしまう。そういう意味では,織田裕二と矢田亜希子のキャスティング自体,ありえないと思う。矢田ちゃんの相手役をするには,織田は歳とりすぎのおじさんだし,あんな優しくて都合のよくて,物分りがよくて,仕事に関して責任感がない(笑)サラリーマンはいない。ラストもハッピーエンドに軟着陸させたが,少々無理がありすぎ。病気という掟破りの難しいアイテムを使いながら,それが感動に結びつかないという脚本も悲しい。もちろんハッピーエンドがいいのにこしたことはないのだが,それまでの過程で思い出したように,遊びネタを連発・炸裂させて,それを視聴者へのサービスと勘違いしているところも鼻につく。
時代が変わったと言えばそれまでだが,このエンディングなら,僕は『東京ラブストーリー』の力強いエンディング(これはこれで当時はあんまり好きではなかったのだが)の方を指示する。
まだ,キムタクの『プライド』の方が『月9』らしかったかなあ,という感想。

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2004.12.21

レディ・ウェポン

新宿ジョイシネマ3。
チン・シウトン監督。マギー・Q主演。

暗殺者に仕立て上げられるべく,全世界から誘拐されてきた40人の少女達。彼女達は地獄の特訓を強いられ,暗殺の技を叩き込まれる。そして,6年の月日が経ち,非情の最終テストに合格して生き残ったのはたった3人。彼女達はプロの殺し屋として次々と仕事をこなしていく…。

全国で,新宿ジョイシネマ3と銀座シネパトスのたった2館でしか上映されないという超レアでマニアックな作品をチョイス。香港の女性アクション映画。土曜日の最終回に行ったのだが,予想外に人がいた(と言ってもガラガラだけど)。こんなマイナーな作品を映画館に観にくる人がいるのかと少し感動(さすが東京)。
作風は,とことんB級に徹してる。これぞB級シネマ!それ以上でもそれ以下でもない。インコース高めに食い込んでくるストレート系。確信犯的にB級なのだ。その潔さに拍手を贈りたい。男性向けちょっとエロなシーンもあり,テイスト的には,アクション色の濃いサービス精神旺盛なVシネマって感じかなあ(つまり,どちらかというと男性向け)。ただ,ワイヤーアクションを多用したアクションシーンは見応えあり。ヒロインがアクションが格好良くハマって見える。そういう意味では,娯楽映画として成立している。
原題は『赤裸特工』。セクシー活劇『赤裸シリーズ』の最新作らしいので,今から次作が楽しみである。ということは,来年以降も東京にいないと観れないのか。これは家でビデオで観る作品ではない。映画館で堪能せよ。24日までなので,他人と違ったことがしたい人は上記2館へ走れ。

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2004.12.20

高木,山形へレンタル移籍他

オフィシャルHPによると,高木が山形へのレンタル移籍が決定したとのこと。大久保に続き,高卒2年でのレンタル出し。プロとはいえ,本当にそこまで割り切っていいの,って感想。高木みたいなドリブルでガンガンいくタイプ(確かにガンガン行ってるとこ,観たことはないのですが)ボランチやらされて,自分の長所が活きる適所で使ってもらえず,下からの突き上げもあってボランチの層が厚くなったから,はい,さよなら(レンタルだから,まださよならではないのかもしれないけど)ってのは,どうなんでしょうか。まだ正式発表はないけど,八田も移籍らしいですね(浩司の日記読みました)。今のサテは若手を腐らすところでですか。松浦はJ7クラブからオファーがあったそうな。素材的には,みんなひとつは光るもの必ず持っているので,長所を伸ばす育成をしてほしいです。切にお願いします。今年も若い選手がたくさん入ってきます。彼らを2年やそこらで腐らしたら,マジ怒ります。まあ,サテも含めたチーム内の競争がもっと活性化しないとダメですね。小野監督には,Aチームのメンバーをデフォルトしたりせずに,どんどん新しい(若いって意味ではない)血を注入していってほしいと思います。サテのみんなももっと下克上の突き出た精神で,日々勝負せよ。日々の小さな勝負(その場面局面を勝負ととらえる気持ちがあるかが重要)に勝利してこそ,道は開けるのだから。

明るい話題がない中,唯一の希望の光はユースの勝利。準決勝は観にいけないけど,決勝に進んだら,長居へ遠征することに決めました。サンフが優勝する姿が生で観たい!

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2004.12.18

恋文日和

アミューズCQN。
大森美香,須賀大観,永田琴恵,高成麻畝子監督。村川絵梨,田中圭,塚本高史,中越典子他出演。

4つの『恋文』をめぐる男女の心情を鮮やかに紡ぎだすオムニバス・ラブストーリー。

この作品はね,良いとか悪いとかじゃなく,とにかく心にグッと来た。本当に誰にでも打てる速さの真っ直ぐなボールが来て,それを気持ち良く打ち返す,っていう感覚。特別凝ったプロットがあるわけじゃないんだけど,どうしても共感せずにはいられない。4つの恋文=Love Letterが軸となる物語が展開されるのだが,そのどれもが悲恋じゃなくて,ほのかにハッピーエンドなのがまた観ていて心地良い。恋文という媒介でお互いの気持ちをやり取りする男女が織り成す心の綾が絶妙で美しい。驚いたのが,恋文にこめる想いの質。その純粋さは今の十代でも変わらないんだとその普遍性に本当に驚く。これってきっと観る人が持つラブレターに持つ思い入れに比例すると思う。老若男女は関係ない。携帯やメールが発達した現代の若者達が,そういう伝達手段のなかった僕ら30代後半の世代が若かった頃に書いたのと全く同じ感覚と思い入れで手書きラブレターを書く。そこがこの作品を観てストライクゾーンど真ん中に来る理由。どんな世代が観ても同じように共感できる作品だと思う。人を好きになるっていう純粋で崇高な想いには,歳は関係ないんだと痛感。
今の若者達もこの映画の主人公達のように手書きのラブレターで恋や愛を告白するのだろうか。僕らの世代では当たり前だった。それしか手段がなかったから。だから,僕も若い頃はいっぱいラブレターを書いた。中学生時代の交換日記のようなものから,高校時代には拙い恋愛感情を綴ったものへ。あの時代はそれをやりとりするだけで嬉しく楽しかった。文字にすることで自分の気持ちが正当化され,より純粋になるような気がした。大人になってからは,もっと意味深いものになり,逆に文字にすることでその言葉に重みが出てくる。当時の僕の場合は,ラブレターを書くのが本当に好きで(笑),便箋8枚(!)もの大作を書いて逆に相手に引かれることが多かった(当たり前だよ)けど。自分では,『このラブレター読んで俺にホレない女はいない』って勝手に思い込んでたなあ。今考えると,3回出して1回返ってくるってペース自体ダメだったわけだけれど(バカ→当時は夢中で冷静に考えられなかった。そんなんだから今でも独身なんだよっ。)。あの時は一字一字に本当に魂込めてたな。同じことを書いても,メールじゃ絶対に伝えれられない気持ちがあると思う。もう長いこと恋愛してないからラブレターを書くこともなくなったけど,手書きの『ラブレター』には特別な力があると今でも信じている(かなりオメデタイかも,俺)。僕みたいなバカじゃなくても,そういう青春時代の純粋な経験を持った人なら誰が観ても間違いなく共感できるので,十代から僕より上の世代まで,幅広い世代にお薦めできる佳作です。ああ,また本気でラブレター書いてみたい!(やっぱちょっとアブナイか,俺)。

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2004.12.16

今夜の横国

オフでネタがないのでチケットが余っていた代表戦に来てみました。さすがに二階席の一番上からです。観戦記は気がむいたら明後日に。pic_0034.jpg

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2004.12.14

スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー

渋東シネタワー4。
ケリー・コンラン監督。ジュード・ロウ,グウィネス・パルトロウ主演。

1939年のニューヨーク。ある日,突然巨大ロボットの軍団が飛来し,街を襲い始めた。この危機に現れたのは,空軍のエースパイロット,『スカイキャプテン』。スカイキャプテンがロボット軍団に立ち向かう…。

いろいろあって3週間(ハウル以来)も映画観れなかったんで,この作品も今週末で公開終了。普段は平日には映画は行かないのだが,ちょっと無理して滑り込みセーフ。
で,感想。もっと面白いと思っていたのになあ。ちょっと消化不良。主役が『スカイキャプテン』のくせに,空中バトルは序盤だけなんだもん。それにその空中戦の画(CG)が,残念ながら迫力不足。よくできた手書きアニメの方が身を乗り出すような迫力ある描き方ができたのではないだろうか。戦闘機がアメリカからネパールまで飛んだり,水中では潜水艇に早代わりというのは,ネタが空想活劇だから許そう,でも,ちょっと冷めた目で観てしまった。プロットも核心の部分の肉付けが弱いんだよね。だから,エンディングも盛り上がらない。痛快冒険大活劇を期待してたのだけれど,ちょっと期待外れ。もっと派手な演出と凝った画作りが欲しかった。
この作品は,役者はブルースクリーンを前に,セットなしで芝居をして,後から背景をCGとしてかぶせたとのこと。やはりその違和感は拭えない気がした。試みは面白いと思うし,それで映画を作ろうというのは遊び心に溢れていて好感が持てる。でも,こういうのは日本人の方が巧く処理するんじゃないだろうか。ま,その前に日本人にはそんな遊び心はないとも言えるのだが。
でも,ジュード・ロウは男の色気があって格好いいし,グウィネス・パルトロウは相変わらず美しい。二人ともそれなりの演技をしていて,画にはなってる。悪くはない。せっかくのキャスティングなのに,脚本・演出がプアなのがもったいない。アンジェリーナ・ジョリーはちょい役だった。豪華キャスティングそうに見せて,それはちょっと詐欺だよ。
う~む,味付けを失敗した具沢山の味噌汁のような作品だった。

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2004.12.13

仙台FW佐藤を獲得へ他

中国新聞によると,噂されていた仙台FW佐藤寿人の獲得が濃厚になったとのこと(なんと移籍金1億6千万円!の大盤振る舞い)。僕は佐藤についての知識は全くないのだが,各サイトを見ているとサンフにはいない,気持ちを前面に押し出したプレイをする選手のようだ。J2とはいえ,20得点したという実績も文句なく,期待できそうな予感。これで新外国人CFが獲得(しかもハズレでなければ,だが)できれば,なんとかJ1中位以上を狙う戦力は整ったと言えるだろうか。今年のような決定力不足から勝ち切れない,なんていうのはもうごめんだから。

鵬翔高のDF入船の獲得が内定。この世代屈指の左サイドバックとのことで,手薄なコウタのバックアップ要員としては心強い。伸びてくれよ。

最後のトヨタカップ,FCポルト対オンセ・カルダスは,スコアレスドローのまま延長戦でも決着が着かずPK戦へ。ポルトの4人目が外して万事休すかと思われたが,なんとオンセ・カルダスの5人目も外しサドンデスへ。試合中,何度も惜しいシュートがバーやポストにはじかれていたポルトに運はないと感じていたが,オンセ・カルダスの8人目が外してしまう。ポルトは8人目が落ち着いて決め,FCポルトが最後のトヨタカップ王者に輝く。家でTV観戦していたのだが,やっぱり生観戦に行けばよかったと後悔。12月の風物詩だったトヨタカップももう観れないのか。寂しい。僕のトヨタカップでの一番印象に残っているシーンは,プラティニが真後ろから来たスルーパスに迷わず反応,シュートを撃ったシーンだ。後日,漫画の翼くんでもみられたアクロバティックなシーンだが,あれは人間業ではない。当時,(それほど興味のなかった)サッカー観戦(もちろんTV)と言えば,天皇杯決勝と代表戦とトヨタカップくらいしか観ていなかった僕には,強烈なインパクトだった。

J1入替戦,柏対福岡は,2-0で柏が勝利。J1残留を決めた。福岡,惜しい。またイチからやり直しだ。でも,諦めずに頑張れ。やっぱりホームで勝てないとダメなんだなあ。柏はあのどん底からよく這い上がったと思う。もともと残留を争うようなチームではない。来年は負けませんぞ。

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2004.12.11

CS,横浜がPK戦を制し年間チャンピオンに

CS第2戦は,ホームの浦和が大観衆の赤いサポーターの後押しを受け怒涛のような攻めをみせ,横浜が守るという展開。前半はほとんど浦和ペースで横浜は中盤で形が作れず,有効なボールをFWに供給できない。31分,オフサイドラインを突破した坂田がシュートを放ち,GK山岸にファインセーブされたあたりから,横浜も中盤で攻めの形が作られるようになる。このまま前半終了。
後半も浦和ペースで横浜がカウンターを狙うという展開。横浜に何度か決定機が生まれるが決められない。浦和は田中達を交代で投入。29分,田中達,カウンターでボールを持つと前を走るエメルソンにパス。エメルソン,フリーで抜け出しそうになるところを中西がファールで止め,赤紙一発退場。これで得た右サイドFKをサントスが押し込み浦和先制。結局,試合を通して,エメルソンがフリーで抜け出せたのは,この場面とあとはオフサイドになった1回くらいだけだったので,巧く守っていた横浜にとっては悔やまれる失点。ロスタイム,CKをフリーでトゥーリオがヘッドで合わせるもGK榎本達がキャッチ。浦和にとっては決定的なチャンスだった。
第2戦は1-0で浦和勝利。CSは延長戦決着へ。
延長戦は,数的優位の浦和が有利と思ったが,横浜が粘る。横浜は運動量は落ちたが,ゴール前をがっちりと固める。ピンチも浦和が外してくれる。延長後半終了間際にエメルソンが赤紙退場。浦和は主役がいなくなる。CSは延長戦でも決着が着かず,PK戦へ。
PK戦は先攻浦和の一人目,トゥーリオがいきなりGK榎本達に止められる。その後,浦和は4人目,長谷部が止められ,万事休す。横浜は4人目のドゥトラまできっちり決め,PK戦を制す。
この結果,年間チャンピオンは横浜に決定。久保やアンといった攻めの武器を怪我で欠き,勢いに乗る浦和に守勢を強いられたが,固い守りで落ち着いて浦和の強力FW陣を押さえ込み,勝利を呼び込む。浦和相手に打ち合いの戦いをせず,1点勝負に持ち込んだことが勝因。こうすれば浦和にも勝てるというお手本を観せてくれた。試合後の岡田監督のインタビューで,全く臆するところが見えなかったのも,常に強気のこの人らしいな,と思った。
表彰式では久保の姿も見えた。今年はほとんど怪我でシーズンを棒に振ったが,来年はしっかり怪我を直して,チームに貢献してほしい。もちろん代表でも頼むぞ。僕らをドイツへ連れて行ってくれ。『久保のゴールで日本が勝つ』,この夢を叶えてほしい。
横浜,2年連続年間チャンピオンおめでとう。来年はサンフにも挑戦権を分けてもらいますよ。

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2004.12.08

リカルド,京都へ移籍他

リカルドが京都へ移籍。大久保とかぶるが,二人でレギュラー張るようになってほしい。リカもこれからの伸びシロはまだまだあると思うので,これまでの経験を活かして京都のJ1復帰を目指して活躍してほしい。J1でまた戦おう(てか,ウチは大丈夫ですか)。
盛田の大宮からの完全移籍が決定。
中山の札幌への完全移籍が決定。
ふう~,とりあえず後は新加入の選手の発表待ちか。さて,どうなることやら…。

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2004.12.07

エイプリルの七面鳥

ル・シネマ2。
ピーター・ヘッジス監督。ケイティ・ホームズ主演。

エイプリルという女の子が,ガンで余命いくばくもない母親のために,感謝祭の日,七面鳥を焼こうとして頑張る話。

もう1ケ月も前に観た作品。いかにもミニシアター系の,じんわりやんわり感動系の物語である。主人公のエイプリルは険悪な関係となった家族に反発して,家出同然で家族を放棄した娘である。しかし,そんな彼女も母親の迫り来る死という現実の前に,母親との和解を図ることになる。それが,自分のアパートでの感謝祭への家族の招待であり,母親のために七面鳥を焼くという行為なのである。最初は乗り気でないエイプリル。ボーイフレンドに励まされながらようやく料理に取り掛かる。ここで,七面鳥を焼くはずだったオーブンの故障が判明。あせったエイプリルは,オーブンを貸してくれる人を探して,アパート中を走り回る。知らず知らずのうちに,七面鳥作りに必死になっていくエイプリルがほのぼのおかしいし,いじらしい。対する母親は,朝一番に起きて準備万端で車に乗り込んでいるにも関わらず,エイプリルの悪口ばかり。しまいには逆切れして,病気になったこともエイプリルのせいにする始末。歩み寄りたいんだけど,歩み寄れない,そんな母娘のやるせない複雑な心情をしみじみと観せてくれる。家族がアパートの前まで来たのに,ぼろアパートと黒人のボーイフレンドを目の当たりにして,エイプリルに会わずに逃げてしまうのも面白い。
(以下,いつもどおりネタバレ)

アパートの前から逃げた家族は郊外のレストランで食事を摂ることするが,そのレストランのトイレで,母親は,ある母子に出会う。その母親は自分の娘を激しく叱りトイレから出て行く。一人取り残される少女。その怯えた少女と目があった瞬間,エイプリルの母親は,自分の娘へのすれ違っていた愛情に目覚め,エイプリルに会いに行く決心をするのである。今までの確執が嘘のような,この一瞬の『ひらり,くるり』と変わる心情変化が鮮やかだ。その心情変化の描写はあっさりしすぎているくらいなので,この瞬間,場面の心理描写が読み取れないと,エンディングでの母娘の再会や,最後だが一生の思い出になるであろう家族いっしょの楽しい感謝祭の感動が薄れてしまうかもしれない。いずれにしても,感動を押し売りする作品ではない。ろうそくの炎のようなささやかな感動の後味を,じんわりやんわりしみじみと味わう作品である。

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2004.12.06

大久保が京都へレンタル

これにはびっくりした。八田とどっちとるかで,大久保がレンタルとなったのかな。貴重なCBなのになあ。どうしてサンフは有名校の有力選手を獲ってもちっとも大成させられないんだろう(もちろん本人の鍛錬がいちばんの問題なのだが)。もっとトップでの活躍を観たい選手だった。京都で頑張ってレギュラー獲って,大きくなって帰ってきてほしい。

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2004.12.05

CS,横浜対浦和,1-0

今年のチャンピオンシップ第1戦は,横浜国際に6万4千人の大観衆を集め,ホームの横浜が試合巧者ぶりを発揮。2nd.ステージを制し勢いに乗る浦和の攻撃を最後まで封じ込み,まずは1-0で先勝。久保,アン等,怪我人が多く,戦前での不利との予想を覆し,第2戦,埼玉スタでの戦いに目が離せなくなった。浦和も,次はホームだし,まだ逆転のチャンスは十分に残っている。とにかく見応えのある,レベルの高い戦いだった。エメルソンに全く仕事をさせなかった横浜DF陣の呼び込んだ勝利。さて,これが次もできるか。それとも,浦和が倍返しで雪辱を果たすのか。最後のCS年間王者にどちらがつくのか,本当に楽しみである。

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2004.12.04

チアゴを解雇

HFによると,クラブはチアゴと来期の契約を結ばないことを決めたとのこと。チアゴは怪我さえなければ平均点以上が計算できる戦力だっただけに,これは痛い。クラブとしては,せめて半年契約で様子をみて,その間に次の外国人CFを探したかったところだろうが,この条件をチアゴは飲まなかったということか。チアゴは今季のチームの攻撃の軸として考えられていたわけで,そのチアゴを失うということはチームプランの構築としては二歩後退と言ったところか。この時期に当たりのCFがそう転がっているとも思えず,来期も1st.は苦戦しそう。今からそんなこと,考えたくもないけれど。それにしてもチアゴ,実力を存分に発揮することもないままに解雇とは,かなり残念だ。

新潟チャリティマッチ,ジーコジャパンドリームに小村,下田,駒野が出場。駒野は若手唯一の先発出場も目立ったアピールは残念ながらできなかった。残念。ま,今回はお祭りなんだけどね。A代表目指して頑張れ。

入替戦,福岡対柏は,アウェイのプレッシャーを見事に克服した柏が0-2で勝利。来週の対戦に向けて一気に優位に立った。TV放送がなく,インターネットでの中継も回線が混雑してて動画は観れず,ほとんど音声のみでの観戦となった。こっちの方が緊張感あって観たかったんだけどな。いや,それにしてもここにサンフがいなくて良かった。今日のファン感は面白かったのだろうか。(てか,日曜でしたか)

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2004.12.02

レンタル組はやはり解雇

中国新聞によると,クラブは,他チームにレンタル中の上村,桑原,高橋,松下,眞中,河野,佐田と来期の契約を結ばないことになったとのこと。
やはり予想どおりか。プロの世界は本当に厳しいな。
Jリーグ発足時からの生え抜きだった上村がサンフからいなくなるというのは時代の流れとは言え,格別の思いがある。まだまだ老けこむ歳ではないので,怪我と上手に付き合いながら新天地で頑張ってほしい。
こうやって時代が変わっていくのだな。チームはカズ達の世代を中心にシフトチェンジしていく。

一方でHFによると,新外国人DFジニーニョの獲得を発表。スピードとヘディングに強くリーダーシップもあり責任感も強い選手とのこと。ブラジルの前所属チームでは,ディフェンスラインの中心として活躍していたらしい。期待していいのか。いや,期待するしかない。当たりであってくれ。
また,名古屋からウェズレイの弟,ジョルジーニョをレンタルで獲得。彼とはC契約なので,彼以外の3人の外国人と契約できる可能性を残してあるらしい。実質的には,チアゴの代わりとなるCFが見つかるかどうかということになるが,これが,新外国人CFがハズレだった時の保険と考えると,ちと寂しい。貧乏なチームは辛いなあ。

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2004.12.01

雨鱒の川

アミューズCQN。
磯村一路監督。玉木宏,綾瀬はるか主演。

小学生の心平は母と二人暮らし。今日も大好きな魚捕りに川へ向かう。幼馴染の小百合は耳が聞こえないが,不思議と心平とだけは心が通じ合い,いつも二人で遊んでいた。ある日,心平は川で大きくて綺麗な魚,雨鱒に出会う。雨鱒は逃げずに心平の心に語りかけてきた。すぐに雨鱒と友達になった心平は,小百合といっしょに毎日川で雨鱒と遊ぶようになる。するとある日,雨鱒がメスの雨鱒を連れてきた。結婚して上流の方に行くのだという。そんな雨鱒達に心平と小百合は自分達も結婚することを約束し,雨鱒にさよならをする。そして月日は流れ…。

この作品には実は結構期待してた。まだこれから観ようという方は読まないで下さい。

この心平の少年時代の物語と並行して大人になった心平と小百合の物語が描かれるのだが,この二つの物語が心の中でさっぱりシンクロしてこない。子供時代のエピソードでは,心平も小百合も元気で明るく,瑞々しい魅力でいっぱいなのに,大人になってからの心平と小百合はそんな子供時代の雰囲気はまるでなし。重く暗い。同じ人物が成長した姿とはとても思えない。だから素直に感情移入出来ない。大人になった心平が寡黙で絵を描くことに没頭するようになったのは,母の死という重大な事件があったから,と理解出来なくもないが,それにしては画での説明が足りなさすぎる。これは明らかに演出の失敗だ。子供時代と大人時代の二つのプロットは全体のストーリーの中で隔絶しており,その切り替えのテンポも悪いので,続けて観ていると退屈になってくる。子供時代の心平と小百合の純粋ゆえに結ばれる心の交流や雨鱒との出会い,母との思い出,幼い二人の結婚の誓いの純潔さ等,せっかく子供時代のプロットはとても魅力的に仕上がっていたのに,大人時代のプロットがこの程度の絡みでは厳しい。間違いなく脚本の構成力不足。大人になった二人にとっての,子供時代の雨鱒との結婚の誓いの重要性が描ききれていないので,心平が壁一面に雨鱒達の絵を一気に描き上げる際のほとばしる感情の高まりが伝わってこない。二人が川を筏で『駆け落ち』する,っていう展開もどうよ。川にこだわるところの説明が明らかに不足。クライマックスで『雨鱒』が重要なキーワードに(突然!)なってくるのだが,これも前述のとおり雨鱒との誓いの重要性が描ききれていないため,感動すべきところが不発に終わってしまうのである。
本当にもったいない作品だ。心平の母役の中谷美紀の熱演(僕的には中谷美紀が小学生の母役をやって,それが違和感なくハマっているのを観て,俺間違いなくオヤジになってしまったと思い知らされ冷や汗が出た)もあって,子供時代の物語だけ観ればとても良い魅力的な作品なのに,出来上がった一本の作品としてはどうしても評価は低くならざるをえない。とても残念な気持ちで映画館をあとにした。

追記。アミューズCQNは東京でいちばん新しいミニシアター。渋谷駅近くのお洒落なビルの中にあり,ちょっと贅沢な気分で鑑賞する2時間を堪能できる。東京という街では映画を観ることもひとつのファッションになるんだな。でも,冷静になってみると,たかが映画(本来,大衆娯楽たるべきもの)にそこまでの『雰囲気』や『気構え』が必要なのかと考えてしまう。僕がまだ幼かった頃,まだ町毎に残っていた小さな映画小屋達(これが本当に小さくて小汚いんだ)がとても懐かしく,またその幼少時代の思い出が愛おしく思えた。

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