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2004.12.22

ラストクリスマス

『月9復権』を目指して始まったこのドラマ。録画とかしながらも,その日のうちにチェックして,11話見続けた唯一のドラマになった。
『月9』って一体どういうものだったんだろう,とふと考えてしまう。健次と由季と部屋がドアで行き来できるとか,そのうちお互いのこと好きになってしまうとか,確かに遊び心は感じるが。物語の最大頂点はお互いが告白して,雪山のイルミネーションの下で初めてキスを交わすシーンでしょう。あそこから,由季の病気が再発して,どんどん暗くなっていく。それまでのラブコメ路線が急展開。織田裕二に『赤ちゃん言葉』まで言わせたそれまでの偉業も吹き飛んでしまう。10話と11話では駆け足過ぎた気が。由季の病気,そうとう深刻っぽいのに,矢田ちゃん全然病人っぽくないし。シアトルで由季が手術をしてる間,健次がイヴの夜にイエローナイフに由季の分もオーロラを見に行く。そこで,健次は由季が5年後の自分に宛てたプレゼントを空ける。それは5年前に獲られたビデオテープ。由季の自分へのメッセージ。そして,その時に好きになった人への愛のメッセージ。これだけ盛り上げておいて,ここでまたビデオテープなのか。使い方もひねりもない。由季の演技が大根。全然病人らしくない。これでは遺言としても泣けない。達平と彩香のサイドストーリーの成就の方がシンプルでよっぽど感動的。直哉と律子のサイドストーリーはイマイチ両者の恋の駆け引き感に欠けて消化不良。1年後,人々はそれぞれ仕事に戻っているが,由季の姿だけがない。由季は死んでしまったのか。引っ張っておいて,あっけらかんと種明かしがされる。由季は手術が成功し,シアトルの病院で1年間療養していたのだ。退院の日,由季は健次にも連絡しなかったのだが,その前にサンタが現れ,由季を教会へ連れて行く。サンタの正体は健次。二人で結婚式をしようと言う。正装して式を挙げる二人。愛の誓いも途中にして,健次は由季をイエローナイフに連れていく。イブの夜に二人でオーロラを見ようと。晴れた夜空を見上げる二人。そこに綺麗なオーロラが浮かび上がる。夢が叶った二人は,熱いキスを交わす…ハッピーエンド。
『月9』ってある意味,一般社会人の夢の世界なんだよね。そんなのやっぱりありえねえよ,と思いながら,そのドラマの世界に自分の世界を重ねて浸ってしまう。そういう意味では,織田裕二と矢田亜希子のキャスティング自体,ありえないと思う。矢田ちゃんの相手役をするには,織田は歳とりすぎのおじさんだし,あんな優しくて都合のよくて,物分りがよくて,仕事に関して責任感がない(笑)サラリーマンはいない。ラストもハッピーエンドに軟着陸させたが,少々無理がありすぎ。病気という掟破りの難しいアイテムを使いながら,それが感動に結びつかないという脚本も悲しい。もちろんハッピーエンドがいいのにこしたことはないのだが,それまでの過程で思い出したように,遊びネタを連発・炸裂させて,それを視聴者へのサービスと勘違いしているところも鼻につく。
時代が変わったと言えばそれまでだが,このエンディングなら,僕は『東京ラブストーリー』の力強いエンディング(これはこれで当時はあんまり好きではなかったのだが)の方を指示する。
まだ,キムタクの『プライド』の方が『月9』らしかったかなあ,という感想。

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