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2005.03.28

H2~君といた日々

ああ,もうたぶん日曜までアップできないから書いとこっと。
あのあだち充の原作の世界を実写化するのは無理だろうと,最初から全く期待してなかったこのドラマなのだが,なんだかんだ言いつつも完走してしまった。第1回のレビューで書いたとおり,主要キャラの描き方から失敗していたので,原作とは全く別物という感覚で観てた。全11話に原作の全34巻(だったっけ?)という長大な世界を詰め込むのには無理がある。そこは要所を摘まんで上手く纏めていたと思う。でも,数々の原作の名台詞を場面毎にキッチリと押さえていたのは偉い。もちろん,それだけで原作を知らずとも感動できる説得力があるからだ。そういう意味では,この作品はやはり原作の持つ魅力に相当助けられているのだ。
最終回,夏の甲子園。比呂と英雄の対決は,原作でもこの物語の最大の見せ場で,ものすごく丁寧にしかも心理描写もたっぷりに描かれてる。特に最後の対決の最後の一球,渾身のストレートを比呂が投じるシーンは,それまでの比呂のひかりに対する想い,英雄のひかりに対する想い,ひかりの比呂と英雄に対する想いのそれぞれが交錯し,なんとも言いがたい重みがある。H2という物語がこの一球に集約されていた。そこにあだち充の想いがこめられていたと思う。だから,原作では,この一球で勝負がついた後は,意外にもあっさりと比呂とひかりの関係は触れられずに終わってしまう。全ての気持ちはこのストレートで。原作のこの絞込みは読み応えがあってすごいと思った。だが,ドラマでは,その最後の一球はわりとあっさりと描かれてしまって,原作のすばらしさを知る者にはちょっと残念だった。ドラマでは,原作が触れなかった甲子園の後の後日談を描いて(これが最終回の半分以上),比呂と春華,英雄とひかりの関係にある程度の結論をつけているのだが,こういう手もありかな,と思った。それぞれが夢を叶えていたのには少なからず嬉しかったし,最終回の中盤まで,ヒロインをひかりに獲られていた春華役の石原さとみの演技が名誉挽回とばかりに爆発して,おつりが来るくらい魅力的な春華を演じて驚き。最後の最後で巻き返したね。でもなあ,H2のヒロインはひかりだよ,やっぱり。比呂だって,甲子園まではひかりのことが『大好き』だったんだし。
このドラマの勝因(と言っても視聴率には反映されていないが)は野球にこだわらなかったことだろう。野球はおまけ。その分,登場人物の心理描写に力を置いた。だから,想像以上に登場キャラに踏み込んで観れた。だけど,完成度は今一歩。春華のポジションが明確化できなかったのは,造り手のミスだと思うし,比呂の心情変化も上手く描けていたとは言えない。やはり,そのは原作とは違う部分なので味付けが難しかったということか。

で,なんと『タッチ』が実写映画化だそうな。やめてくれ~。それはもう無謀。思春期・青春時代を支えてくれた最高の名作をどんなふうに汚してくれるのか。いや,今年のワーストワンは観る前から間違いなし!?

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Posted by: exercise and fitness | 2015.09.20 at 09:43 AM

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