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2005.05.31

Shall we Dance?

新宿グランドヲデオン座。ピーター・チェルソム監督。リチャード・ギア主演。

弁護士のジョン(R・ギア)は妻と2人の子供に囲まれた幸せな暮らしを送っている。しかし,彼自身は心のどこかで空しさを感じていた。そんなある日,ジョンは通勤電車の中からぼんやりと外を眺めていた時,社交ダンス教室の窓辺にたたずむ美しい女性の姿が目に留まる…。

日本発傑作コメディのハリウッド版リメイク作品。主演のリチャード・ギアはもちろんだが,日本版の舞役にジェニファー・ロペス。そして,なんと言っても,ジョンの妻役にスーザン・サランドンという豪華な配役が魅せる。オリジナルの持つコメディ色はかなり薄れているが,オリジナル版の出来栄えを観なかったことにすれば,十分鑑賞に値する家族愛賛歌のドラマに仕上がっている。とにかくオリジナル版に基本的に忠実なので,ハズレであるはずがない。しがない中年サラリーマンというオリジナル版の主人公をR・ギアが演じるのは無理で,設定が成功をおさめた弁護士という上流階級の設定になるのはいたしがたがないか。その分,コメディ色は影を潜めている。オリジナル版はそのコメディとドラマ部分の絶妙のバランスも魅力的だったのだが。しかし,その分,オリジナル版では専業主婦だった妻のキャラをキャリアウーマンに仕立てたのは成功している。山場の妻の職場にジョンがタキシードをバシッと決めて,赤バラ一輪を手にエスカレーター上ってくるシーンは,R・ギアの面目躍如にハマっていて格好いいシーンだったし,その赤バラを妻に渡し,変わらぬ愛を告白し,ダンスを踊ろう,と誘うシーンは,自宅の庭で妻と踊るオリジナル版とは違ったハリウッド的盛り上げ方の味わいで泣かせてくれた(実際に涙が出た)。

結局,本作では,ジェニ・ロペの役割はオリジナル版の舞ほど重要な役割とは置かれておらず,ジョンと妻の夫婦愛を軸に構築したドラマだと気付く。妻役のスーザン・サランドンが素晴らしい演技を魅せてくれる。そこを深くえぐったところが,本作の良心ではあるし,反対に少し物足りないところだとも思う。日本人の好みで言うと,ジェニ・ロペはセクシー系でアクが強すぎると思うし,日本人が好きなのは結局,オードリー・ヘプバーンのような凛とした(オリジナル版の草刈民代のような)女性だと思う。そこがオリジナル版を知った者には引っかかったところだとは感じる。別に本作のジェニ・ロペが悪いというわけではないけど。ダンスシーンもオリジナル版の方が『下手なりに綺麗』に感じたのは確か。リメイク版の『そつがない出来栄え』もさすがとは思うけれど。でも,本作はコメディと考えて観なければ,十分感動できる佳作だと思う。

これだけ忠実にオリジナル版をハリウッドがリメイクしてくれるのは嬉しい。今後もこういう魅力のある作品がどんどん出てきてくれることを期待したい。(ホラー映画だけではなく)

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