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2005.07.02

タイガー&ドラゴン(最終回)

春クールで一番面白かったドラマがこれ。キャストも演技も脚本も文句なし。金曜10時という在宅率が低い放映時間が本当にもったいなかった。まず,落語というテーマ。『なぜに今落語なの?』と最初は思うが,それを落語本来の時代劇と現代劇を重ねて本当に巧く観せている。その重ね方のパターンが毎回味付けが違うのがまたよろしい。いや本当に面白い。それに主役の長瀬智也他,それぞれの豪華な脇キャラもちゃんと立っていて,笑わせたり,泣かせたりしてくれる。これは脚本&演出に拍手だ。なにより驚いたのが,長瀬智也の演技。こんなにしっかりしたクセのある役柄をこなせる力量があるとは思ってもいなかった。高座で聞かせる落語(現代劇にアレンジ版)も面白いし,噺も巧くてすんなりと飲み込めたのには拍手を贈るしかない。毎回,噺のサゲが絶妙に決まった瞬間は本当に自分が高座で鑑賞している気分でTVの前で『面白れーじゃないか』と感心。最終回の1話前,虎児(長瀬)が逮捕されて,こんなに話をぶっ壊して最終回はどう纏めるんだろう,心配したが,そんな心配は無用の最終回だった。虎児は3年間の服役中も落語を忘れてなかった。そして,ヤクザよりも噺家の道を選んだ。それも,竜二(岡田准一)やどん兵衛(西田敏行の励ましや助けによって。3年なんて月日では,落語の魅力・面白さは変わらない,っていう説得力があった。西田敏行の噺は上手かったねえ。僕は,関西圏のTVが観れる地方で育ったので,小学生の頃から(当時はアフロヘアの)笑福亭鶴瓶を観ているが,ちゃんと高座(セットとはいえ)に上がって古典落語やってる姿は初めて観た。そしてちゃんと演じている。ちゃんと落語もできたのね。そういうサプライズな部分も嬉しい。

ラストシーン,寄席の観客との掛け合い,『タイガータイガ~!』(小虎),『じれっタイガ~!』(観客)のシーンはジンときたし,巧い落とし方だなあ,と感心。もうこのドラマは,キャラ,世界観とも立派に確立しているので,是非続編が観てみたい。出来れば,このキャストのままで。1話完結の話を繋いで,こういう立派なドラマができるのだから,次回もきっとできる。SPでもいい。この噺の続きを是非聞いてみたいものだ。

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