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2005.07.21

バットマン ビギンズ

品川プリンスシネマ・プレミアム館。クリストファー・ノーラン監督。クリスチャン・ベール主演。

ブルース・ウェイン(C・ベール)は富豪の家に生まれ,両親に愛され幸せな日々を送っていたが,まだ幼い頃,強盗にその最愛の両親を銃殺され,以来,彼は怒りと自責の念を抱え込んだまま成長する。青年となったブルースは,悪の本質を知るために自ら投獄されるが,そこにヘンリー・デュガード(リーアム・ニーソン)が現れ,謎の男,ラーズ・アル・グール(渡辺謙)が率いる『影の軍団』に迎え入れられる。ブルースはヒマラヤの奥地にあるアジトで心身を極限まで鍛えられる。だが,『影の軍団』の真の目的を知ったブルースは…。

これまでのシリーズ4作は全部観ているので,面白いかどうかは別にしてとりあえず観る。前作の出来が本当に酷かったので,免疫はできている。が,この作品,これまでのシリーズ作とはとにかく色合いが違う。ドンパチよりも,ドラマ部分の割合が高い。そのドラマの部分で魅せるところがポイントの高いところ。この複雑なトラウマと悩みを抱えるブルースを,C・ベールが演じるから説得力がある。今までのシリーズのどの俳優でもダメ。僕は彼のひとつ前の作品『マシニスト』(1年間眠れず極限まで痩せ衰えた男が体験する悪夢のような物語を描いた作品らしい)は予告編でしか観ていないのだが,それはもう骨と皮のガリガリ状態で,『え~,あれがバットマンを??』と不安を感じていたのだが,実際にスクリーンに現れた彼は筋骨隆々。とても同じ人間とは思えない。しかも,格好いい男前。パンフによると,半年で54kg→100kg増量したそうで。素晴らしい。演技もなかなかのもの。それに加えてアクションも問題なくこなすわけだから。やられた,と思ったのは,御曹司気取りでわさとホテルで豪遊するシーン。スポーツカーから降りる姿がかっちょえ~。似合っている~。『バットマン』に成りきるためのヲタぶり(笑)のハマリようにも感心。ブルースの内面を上手く演じていて好印象。この作品の高ポイントは本当に彼の貢献が大きい。

あと,シビレたのは,これまでのシリーズとはその造形に異彩を放つ『バットモービル』の大活躍ぶり。装甲車ぽくってリアリティ十分。それが,街を,ビルの屋根を駆け,飛び回るのだから痛快極まりない。いろいろとバットマンの小道具の成り立ちを物語に組み込んで解説してくれるのも楽しい。製作側のこだわりが垣間見える。

しかし,これらは本作がこれまでのシリーズと違う路線を踏んだからであり,次回作も同様に大人の鑑賞に堪えうる(本作の良いところはまさしくこの一点につきるのだから)作品に成りえるかは未知数だ。『バットマン6』がどんな作品になるのかも期待したい。次の監督,大変だぞ,これは。

最後に,渡辺謙よ,あんなに上映前大騒ぎしたのにたったあれだけかよ。全然バットマンの宿敵じゃないじゃん。謙さんの活躍ぶりが観たいと思って本作を観るようなことがないように気をつけましょう。はあ,日本人俳優にはハリウッドはまだまだ遠いわ。

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