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2005.10.31

Jリーグバトン

MIKI'S,FOOTBALL-BLOG.のMIKIさんからバトンが回ってきたので僕も参加してみようと思います。

◆Jリーグのどこのクラブのサポーターですか?
もちろんサンフレッチェ広島,一本です。が,Jリーグ発足前は会社の関係で,浦和レッズのサポになろうと考えて,グッズとか買っていて’92年Jリーグ杯開幕の準備をしていたことは,今となっては内緒です。

◆ライバルだと思っているJリーグのクラブはどこですか?
絶好調のコンディションの久保が90分プレイする場合の横浜Fマリノスです。

◆自分がサポーターしているクラブ以外で好きな(応援)Jリーグのクラブはどこですか?
FC東京ですかね。サポーターの応援のスタイルがとても愛情がこもっていて好きです。

◆このクラブのサポーターの応援は凄いと思うクラブは?
浦和レッズで異論なしです。小野さよならゲームで,ビッグアーチを赤で染められ,ホームジャックされた悔しさはゲームも負けたこともあって,忘れることができません。

◆1番大好きなJリーガーは?
もちろん久保竜彦,一本。早く怪我を治して,ドイツW杯で世界でブレイクして欲しい。
最近,寿人が僕の中で急上昇中。

◆思い出深いJリーグの試合は?
・2003/9/23@広島ビッグアーチ サンフレッチェ広島×アルビレックス新潟
真に魂の試合展開で,詰め掛けたサポの一体感も最高だった。ビッグアーチが勝利の感動の紫に染められた数少ない試合。
あと’94年の優勝を決める前の広スタでの(確か4-0で勝った)ジェフ戦とか,その年の国立まで観戦に行って,ゴール裏が紫に染まったヴェルディとのチャンピオンシップとか。

◆Jリーグの良いところは?
地域密着型の思想とクラブが企業の看板になっていないところかな。

◆Jリーグの悪い所と改善してほしいところは?
1シーズン制が今季実現してチャンピオンシップでの不公平感は解消されたので,あとはJ1・J2共,チーム数を増やすことかな。

◆自分が応援しているJリーグのクラブに熱い一言を!!
サンフよ,また優勝して,ビッグアーチを4万人の紫で染めるような常勝チームになってくれ。

こんなところですか。僕はバトンを回す人がいないので,ここで終わりです。ごめん。

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忍-SHINOBI-

新宿ジョイシネマ2。下山天監督。仲間由紀恵,オダギリジョー主演。

長きに渡り戦うことを禁じられていた忍者の二大勢力,伊賀と甲賀。ふたつの忍は互いに憎しみあっていたが,それぞれの跡取りである朧(仲間)と弦之介(オダジョー)はお互いの立場を知らずに出会い,運命的な恋に落ちる。だが,宿命が二人を引き裂く。天下人・徳川家康の命により,伊賀と甲賀,5対5の忍術合戦で,どちらが生き残るかによって,次期将軍を決するというものだった。敵として再会する朧と弦之介…。運命の対決が迫る…。

はっきり言います。これ,全く面白くなかった。忍術アクションとしてはVFXを使い,それなりの画を観せてくれるが,いかんせん,そのアクションのカット自体が少なすぎる。忍術合戦になるはずだから,もっと壮絶なバトルを観せてくれてもいいはずなのに,及第点は,1st.マッチだけ。後は,すぐにお互いバタバタと倒れていって決着が着いてしまう。盛り上がりも何もあったもんじゃない。朧の秘術って,あれ何?まさかと思いながら序盤から観てたけど,まさか本当に『アレ』だけですか?笑っちゃいましたわ。弦之介の秘術も,どっかで観た作品のパクリじゃん。一番カッコいいシーンがそのままCMのカットだったなんて…金払ってわざわざ劇場まで来た観客をバカにしている。その弦之介も,あっさり朧に命預けてしまうし…。この作品のオダジョーの演技は最悪。これが演出のせいだとしたら,もっと最悪。ちょっとは家康に抵抗せいよ。ラストの朧の選択も,ここまでどっ白けだと,全く泣けない。仲間由紀恵,演技,大根すぎ。ここまで酷いと本当に辛い。

とにかく忍術アクションで魅せるのか,ラブストーリー機軸で魅せるのかが,全くメリハリなく,どちらも中途半端に終わった印象で消化不良だ。家康という絶対権力に忍達が最後まで何の抵抗もしないというプロットが全く信じられない。CMの雰囲気だけで十分全体を見渡せる。底の浅い作品。お金をつぎ込んでいるのは随所で分かるのだが,その分手抜きの粗も良く見える。それに,この脚本ではいくらお金つぎ込んでもダメでしょう。久しぶりにダメ作品を観た。間違えても,DVDなど購入せぬよう,繰り返します。この作品は,ダメ作品です。TVドラマの時代劇の方がよっぽど狙いが単純明快で面白いので,決して劇場に行ったり,DVDなど買ってはいけません。

それにしても,オダジョー,作品によってこんなに出来不出来の落差があるとは。もっと精進せねば,映画俳優としては食っていけんぞ。仲間由紀恵の大根については,了解済みなのでスルーっと。

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2005.10.30

リーグ戦,対磐田戦,3-1

金曜の夜に,会社の同期で広島時代からの友人が4年間海外赴任することになったため,友人達で彼の歓送会を企画。19時開始で,深夜2時近くまで一次会で地酒を飲みまくり,その後3時間,カラオケ屋で懐かしの80年代・90年代の名曲を歌いまくる。朝5時半,歓送会終了。別れを惜しみながらタクシーで自宅(会社の独身寮)に戻る。この時点で6時。寝たら絶対に寝過ごすと思い,朝のニュースを観ながら時間をつぶす。8時過ぎに寮発。9時東京駅前のバスツアーの集合場所に到着。今回は大型バスだ。しかし,身体は徹夜明けでボロボロ。席に座って,幹事役のポラセクさんの挨拶聞きながら,もう睡魔に沈んでしまう。途中,全員の自己紹介でマイクが回ってきて,何か挨拶したようだが,寝ぼけてたのでよく覚えていない。その後も爆睡。次に目が覚めた時は,もうヤマハスタ近くの駐車場に着いていた。4時間寝たことになるが,それでも眠い。雨が降っている。寝ぼけながら,バスのみんなはアウェイゴール裏へ。僕はバックの指定席を買っていたので,独りバックへ向かう。席に着いてみると,今日は観客の入りが悪く,バック中央の自由席でもガラガラ。そっちの方が観戦しやすい位置なので,指定席は捨てて,バック中央の自由席に移動。みんな水色のポンチョ着ている中,ただ独り紫のポンチョが一層目立つ。去年は,1st.でサンパイオさよならゲームなのに完敗を喫したが,今回はどうか。それにしても眠い。普段は必ずいきなり2杯は飲むビールもこの日は我慢。絶対に寝ないよう,試合に集中。

前半,サンフ,3-5-2。西河が右ストッパーに入る。今日のFWは寿人とガウボンの組み合わせ。大木がトップ下。最近,守備が綻んで失点が多くなっているので,この布陣自体は反対ではない。とにかく2点以上獲って,1失点で押さえ,必ず守り勝つ。これで勝てないと,またチームは迷宮へ迷い込むことになる。必ず勝て。

各選手の動き自体は,悪くない。が,ジュビロの早いパス回しに翻弄されている。ジュビロは上手く,FWの西・カレンがよく動き,これにトップ下の成岡が絡んでゴールに迫る。太田・村井の両サイドも積極的に攻め上がり,名波・服部のボランチからの展開も効いている。カレン,本当に良く走って攻守に貢献している。成長していることを実感。変幻自在の西の動きが怖い。対するサンフは,動きの良いジュビロの中盤の選手を捕まえきれず,なかなかボール奪取できない。しかし,22分,ベットがクロスバー直撃の惜しいミドルシュートを放ち,ここから盛り返す。23分,カズがミドルシュート,これをGK川口がファインセーブ。こぼれ球に大木がシュートを狙うも,ゴール決まられず。25分,ジュビロの左サイド,村井に切り裂かれ,シュート撃たれるが,昭大横っ飛びで弾き出し,CKへ。27分には,名波の素晴らしいパスからの展開から太田がシュート放つも,昭大の手先をかすめるように,ゴール左に外れてくれる。助かった。30分,名波からのクロスに成岡が飛び込んだが,ゴール上に外れる。この試合のここまで,中盤・両サイドの勝負で負けている。寿人に全くボールが回らない。寿人自身のキレも今ひとつだ。そんな劣勢の中,37分,左サイドに流れたボールを寿人が中央へクロス。ベットが頭で落としたところに,大木!ジュビロ守備陣が密集している中,落ち着いてボールをゴールに蹴り込み先制,1-0。押されながらも,ワンチャンスをモノにした。この後ジュビロに再び攻め込まれ,危ない場面が続いたが,昭大が集中した守備を見せ,DF陣もこれに応え,全員で守り抜く。ここで前半終了。

成岡,名波,服部の中盤のトライアングルが効いている。運動量もジュビロの方が勝っている。サンフは全員がもっと走らないといけない。孤立している寿人を上手く使いたいが。今日は全員気持ちが入ったプレイをしていて,集中できている。なかなかの好ゲーム。だからこそ勝たなければ。

後半,ジュビロ,名波に替えて,中山。西がトップ下,成岡がボランチに入る。名波,数々のチャンスメイクしており,効いていたのに,なぜ交代なのだろうか。怪我か。とにかくウチには助かる交代。サンフも後半から駒野に替え,茂原。今日の駒野,村井に翻弄される場面もあったが,それ以外は守備も無難にこなし,積極的に攻め上がりクロスを上げていたのに,もう交代か(足首の怪我だったようだ)。茂原,頑張れ。

7分,ジュビロの右サイドをカレンに切り裂かれ,中央でパスを受けた成岡がシュートも昭大,スーパーセーブ,助かる。9分,中盤でボールを持ったカズ,ドリブルで駆け上がると,前線にスルーパス,その先にいたのはガウボン。ガウボン,フリーでDFライン突破し,川口と1対1も,落ち着いて,川口の動きをみて,ふわりとボールを浮かし,ゴールへ流し込む。2-0。後半開始から,拮抗した展開だっただけにこの追加点は大きい。ガウボン,今日はなかなかポストプレイが決まらないが,前を向いたら単独で勝負しようという強い気持ちが前面に出ていて迫力がある。続く13分,右CK,ショートコーナーでボールを受けたカズがクロス,ファーで待っていた寿人がヘッドで合わせ,ゴール。3-0。寿人,さすがのポジション取り,完全にフリーだった。19分,大木に替わり,ハンジェ。そのままトップ下へ。20分,ジュビロ,西に替わり,船谷。25分経過時点で,お互い疲れてきたのか,試合が膠着してきた。29分,太田に替わり,河村。ジュビロも切り札を切ってきた。サンフは31分,ガウボンに替わり,木村龍朗。キムタツ,FWで登場なのか。てっきり右サイドの控えと考えていたが。しかし,様々な苦労を経て,本当に久しぶりにトップチームの試合。隠れキムタツファンの僕は,キムタツのゴールが観たい。頑張れ,キムタツ。37分,ベットからのFK,カズが受けて飛び出し,PA進入しシュートを放つも,ゴール右,サイドネット。惜しい。これで得たCKをまたもショートCKでベットがクロス,ファーで待つ寿人が落としたところに小村ダイビングヘッド!,も惜しくもゴール左に外れる。38分,右CK寿人が頭で落としたところ,ゴール前で混戦になるが,西河が押し込む。4点目か,と思われたが,オフサイドでノーゴール。惜しい。42分,ジュビロ,右サイドスローインからの流れ,PA内に持ち込まれて,ルーズになったボールをジニと小村?がお見合いしている隙に奪われ,中央へクロス,絶妙のポジショニングで待っていた中山に決められる。3-1。43分にハンジェがミドルシュート,ポストに当たり跳ね返ったところに寿人が詰めるが,川口がブロック。44分,ゴール前混戦になり,シュート撃たれるも,昭大正面でキャッチ。助かる。44分,左サイドを突破され,中央の中山へボールが渡り,シュート撃たれるがゴール上に外れてくれる。ロスタイム3分。サンフ完全に守りに引いてしまっている。47分,ジュビロ右CK。このボールがゴール前で混戦,敵味方それぞれのヘッドでボールがピンボールのように行き交い,最後にゴール右隅に決まろうかというところを茂原?がクリア,このボールもポストに当たってまた混戦の中に流れるが,なんとかクリアして,助かる。このまま試合終了。終盤のジュビロの猛攻を凌ぎ切り,サンフが4試合ぶり,待望の勝ち点3をゲットする。

キムタツも相手をチェックするのに精一杯でシュートまでとても持っていけなかった。キムタツの得点が観たかったのに。結局,成長した姿を観ることができなかった。この日はハンジェの出来も今ひとつで,それが残念。しかし,二人とも,守備をしっかりしてたのは間違いないが,もっとカウンターの形を広げないと,この日のような試合は厳しい。要所できっちと得点まで結びつけたウチの勝利。試合内容も悪くなく,2失点目を食らい,崩れるようなことなく,試合をモノにして選手達の気迫に感謝。

さて,残りの試合も,3-5-2で行くんだろうか。涼しくなってきたので,大木のコンディションも上がってくることを望む。今日はミスも少なく,安易にボールを失う場面も少なかった。安全策なら。3-5-2でそれには異論はないのだが,それでは理想は繋げない。残り試合のいつかのタイミングでまた4-4-2に戻して勝負してほしいと願う

西河頑張ってたね。ファールせずにボールを切る動きを覚えていて,成長しているんだな,と実感できる。あと,カズが特に後半積極的に攻撃に関わり,良かった。後はベットのシュートが一本でも決まれば言うことないのだが(笑)。キムタツまた観れるかな。頑張ってベンチメンバーに選ばれ,試合に出て結果を残せ。次節は,今日使われなかった俊の逆襲を期待する。

さて,試合も終わり,後はバスに乗って帰るだけ。のはずが,クラブ側の手違いのより,駐車場行きのシャトルバスがいつまで経っても来ない。関東,関西,広島,それぞれのサポがバスを待つこと1時間近く。歩道でバスを待つサポ軍団の前をサンフ選手の送迎バスが通る。沸き起こる『ヒ・ロ・シ・マ・!』コール。バス内も選手達もびっくりしていた模様。何か結果的に出待ちした格好。この後,シャトルバスを諦め,僕らのバスに直接スタジアム前まで来てもらい,試合中,雨に打たれ,冷えた身体を温めるため,ぞろぞろとバスに乗り込む。帰りも席に座ったとたん睡魔が。祝勝の乾杯の後,眠りに落ちる。目を覚ましたら,そこはもう東京駅前。22時15分。寝ぼけながら,電車を乗りつき,寮の最寄駅へ。もう駅から寮まで歩く気力もなく,タクシーで帰る。ああ,疲れた。とにかく寝よう…。

で,やっと目が覚めたら,もう夕方17時半だった。ああ,今日も映画行けなかった。ま,こんな状態では間違いなく映画館でも寝てたはずだし,まあよいか。久々の快勝で,昨日の夜は,サポ有志でまた飲みに行ったんだろうなあ。と想像。せっかくの機会だったのに,さすがに,2日連続はこの歳になって無謀だから,やめときました。すいません。

次はこのところ好調の大分。今年のサンフは去年と全く逆でホームで勝てない。磐田戦のゴール裏は,関東,大阪,広島からそれぞれバスツアーで駆けつけており,150人以上はいてそれも良く纏まっていたし,声も相当な迫力で出ていた。アウェイではこれだけ最高の応援を見ることはそうはないだろう。この試合の応援は最高だった。誇りに思っていいよ,ゴール裏のコアサポの皆さん。ホームのB6でも,これくらい纏まって迫力のある応援が観れたらいいなあ。皆さん,遠征お疲れ様でした。

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2005.10.27

メゾン・ド・ヒミコ

新宿武蔵野館。犬童一心監督。オダギリジョー,柴咲コウ主演。

塗装会社の事務として働く沙織(柴咲コウ)の元に,ある日春彦(オダジョー)という美しい青年が訪ねてくる。彼は幼い頃に沙織と母を捨てて家を出た父・輝雄(田中泯)の恋人のゲイだった。家を出た輝雄はゲイバーの卑弥呼の二代目として成功を収めていたが,今は海辺のホテルを買い取り,ゲイのための老人ホーム,『メゾン・ド・ヒミコ』の館長を務めているらしい。春彦は沙織に卑弥呼が末期癌で余命幾ばくもないことを告げ,ホームを手伝うように誘う。沙織はゲイで母と自分を捨てた父を嫌い,その存在さえも否定していたが,ある理由で借金を抱えていたため,春彦が提示した破格の条件で,ホームの手伝いをする決心をする。初めて間近に生活するゲイの老人達。彼らの思いやりある優しい心と明るい暮らしぶりを目の当たりにして,沙織の彼らと父・卑弥呼を見る目は少しずつ変化していく…。

この作品は,観る人によって好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思う。まず最初に,ゲイというマイノリティの存在自体を受け入れられるか。これが受け入れられないと,その時点でこの作品は口当たりの悪い作品と評価されかねない。しかし,そのハードルを越えてしまえば,ライトなタッチだが,奥深いヒューマンドラマとして楽しむことができる。そのために主役に据えられたのが,オダジョーなのである。だから一見すると,オダジョーはゲイに見えない,美青年。それは,製作側が観客を『メゾン・ド・ヒミコ』の住人に感情移入しやすくするために施した心遣いだ。反対に,沙織役の柴咲コウが(性格)ブスで男っぽい性格に描かれているのも面白い設定。

脇役のホームの住人のゲイ達も,それぞれ個性的に描かれていて,キャラも立っている。そして,みんな心が『ピュア』で,彼らがゲイであるという差別的認識を越えて,その人間性の優しさに癒される思いさえ感じる。そんな彼らと全く対照的に描かれながらも,強烈な印象に心打たれるのは,卑弥呼役の田中泯の佇まいの美しさだ。『隠し剣 鬼の爪』で魅せた(僕は『たそがれ清兵衛』は残念ながら観ていない)殺気際立つ迫力とは正反対の『静』の中に迫力がある。その雰囲気から放たれるオーラは,伝説のゲイ,卑弥呼の存在感を一層際立ったものにしている。沙織からゲイであることと過去のことを罵倒されながらも,その全てを飲み込んだ上で呟く,『でも,あなたが好きよ』という台詞と演技は秀逸。これをもって,物語は,父娘,性別,生死,セックスのその全ての垣根を越えた『人間愛』を享受することになる。作品冒頭の差別的視線とは全く違って,完全にこのおおらかな『人間愛』に感動している自分に驚く。『人間らしく生きていくことに性別は関係ない』,『その壁は誰でも乗り越えられる』楽しいものであることを突然展開されるダンスシーンで上手く表現している。やや唐突的ではあるが,これは作り手側の遊び心だろう。

そして,ラストシーンが与えてくれる心優しさ,人情味の温かさも秀逸。これぞハッピーエンドって感じ。沙織が性別を越えた人間愛に目覚めたことへの安堵感に観ている側は包まれる。沙織とホームの住人達との明るく楽しい未来を想像せずにはいられない。どんな鈍感な観客でも,このシーンを観れば,『ゲイなんてたいした問題じゃないかも』と自分の差別的視線を問い直してしまうはずだ。

だから,この映画は,最初に書いたように,ゲイの物語である,という設定を受け入れられるかどうかで感想は大きく分かれると思う。テーマもプロットも良く練られていて,各役者の演技も良く,卑弥呼の部屋(美術)とか衣装のこだわり様とか,細かいところにも心遣いが効いていて安心して観ることができる。ただ,もちょっと田中泯と沙織の絡みがあってもよかったかな。それと,沙織の心理変化の過程・切り替わりがもっと明確に描けていた方が,ラストシーンでより一層感動できたのかもしれない。

と,ここまで書いて,実は僕は鑑賞開始からなかなか前述の『差別的視線』が抜けず,あの爽快なラストシーンまで観終わって,初めて『そういうことを言いたかったのか』と気付かされ,実はなかなか味のある作品であったことに驚きを感じたクチなのだが。プロットが万人向けではないので,傑作とは言わないが,そのテイストが口に合うなら,なかなかの佳作である。とにかく田中泯を観て,って感じ。あとブサイクな役を違和感なく演じている新境地を開く柴咲コウも見所のひとつではある。『どうしてもゲイってダメ』っていう人は観てはいけません。そういうふうに,観客を選ぶ作品だ。映画の日に行ったので,映画館は満員だったが,感想は真っ二つに別れたことだろう。

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シンデレラマン

新宿ピカデリー1。ロン・ハワード監督。ラッセル・クロウ主演。

前途有望なボクサーでタイトル奪取も目前であったジム(R・クロウ)は試合中の右手の骨折が原因で,勝利に見放され,ライセンスも剥奪,引退を余儀なくされる。折りしも時は,アメリカ大恐慌時代。愛する妻と3人の子供達のために,港湾労働者として日銭を稼ぐジム。そんな仕事にもありつけない日々が続き,収入がなくなると家賃も滞納し,ガスや電気も止められてしまう。苦悩の末,子供を預けようと言う妻・メイ(レネー・ゼルウィガー)の決断にも彼は耳を貸さず,家族がいっしょにいることに固執する。全てを失った今,家族だけが彼の全てで生きる理由であったからだ。そんな彼に転機が訪れる。昔の彼のマネジャーが,一夜限りのカムバック試合をマッチメイクしたのだ。ジムは再びリングに立つ。それが,奇跡の序章の始まりだった…。

破綻のない見応えのある作品だった。ストーリーは真にボクシング映画の王道。頂点に手が届きかけながらも,挫折し,そこから復活し,再び頂点を目指すという王道のプロットも無理がなく,重厚だ。ここに家族との愛情物語が絡んでくる。こちらのドラマ路線もしっかりと描けており,単なるボクシングファイトを楽しむ映画とは一線を画す。

主演のラッセル・クロウの演技が上手いのはもちろんのことで,安心して観れることは間違いないのだが,妻・メイ役のレネー・ゼルウィガーの演技が素晴らしい。弱々しく不安性のだが,芯は強く,夫と子供達を心から愛する妻役をじんわりとだが,絶妙に演技しているのが素晴らしい。こんな嫁さんなら,確かに守りたくなる。

(以下,ネタバレ)

だが,奇跡のカムバック後に勝利を重ね,ついにタイトルマッチに挑戦するまでの過程での,家族の絆がもっとしっかり描かれていたら,もっと感動して涙も出たかもしれない。家族は父の勝利を信じて家で待つだけである。タイトルマッチも,子供達が地下室に隠れて持ち込んだラジオを介して不安気に応援するだけなのだ。ここには伏線がある。ジムが試合前に妻に約束した言葉,『必ず帰る』だ。この言葉が,シンプルな演出だが,ラストシーンの達成感に満ちた感動に繋がっていく。このラストシーンの演出がシンプルだったのは,明らかに,ほのかなじんわりと心に響く感動を狙った確信犯だ。僕は,ジムはチャンピオンになったのだから,もっと盛大に盛り上げても良かったと思うのだが。まあ,ボクシングは感動的にするためのエッセンスで,主軸のテーマはこちらの家族愛の方なのだろう。

話としては,アメリカの大恐慌時代に,何の希望もなかったアメリカの人々の希望の象徴としてもジムは描かれているわけだが,ここら辺は少し工夫が欲しかった。マジソン・スクウェア・ガーデンの大観衆のカットとか,確かにお金をかけた見せ場はあるわけだけれど,アメリカの多く人々がなぜ彼を『シンデレラマン』として受け入れ,希望の糧として応援していたのかは,その繋がりがやや軽く印象が薄いので,このプロットでは感動できなかった。

良くできた脚本に,役者の名演技。それだけで鑑賞の価値のある作品ではある。だが,僕は,この作品中の『シンデレラマン』に100%感情移入できなかった。彼を応援した妻や家族,一般社会の人々の思い入れといっしょになって,作中の彼を応援できなかったからである。鑑賞後の感動の重さは,同じボクシング映画でも,『ミリオンダラー』の方が重かった。あちらは主人公がタイトルマッチに事故で敗れて,死を選択するという重いストーリーだったので,当たり前ではあるのだが。この作品は良い映画だけど,プロットがありふれているのが,最大のマイナス点だと感じる。良い映画を観た気にはさせてくれるが,人生に残る1本ではない。そんな感じかな。

しかし,ラッセル・クロウは本当に良い役者だ。いろんな役柄でいろんな味わいを魅せてくれる貴重な俳優の一人だ。次の作品も楽しみだ。

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2005.10.24

リーグ戦,C大阪戦,1-2

所要で生TV観戦できず(当然,TREBLEにも行けず),ビデオまだ観ていないのだが,カズのコメント読んで相当がっくしきてる。今更,キャプテンの口からこんなコメントを聞くなんて…。1点勝ち越されたくらいで下を向いてしまうような,そんな選手は使うな。サポーターはまだ諦めてなんていないぞ。『優勝を争う』は夢になってしまったが,それを目指して今シーズン戦ってきたという『誇り』は忘れないでほしい。そういう気持ちの入った試合を残り6試合全部で観せてくれて,ひとつでも上の順位を目指してほしいと願う。(ホームで無様な試合をして,また『気持ち』論に戻ってしまったことが残念でならない)

この試合のビデオも観ないまま塩漬けになるかも…。

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2005.10.22

東京国際映画祭開幕!

オープニングセレモニーのけやき坂通りの200mのレッドカーペットを作品毎に製作者・出演者のゲストが練り歩く華やかなイベントを見にきてます。4時間前から場所取りで列んでます。今年もチケット取れなかったので雰囲気くらいは…と。お祭り大好きです!トップバッターで登場の神木隆之介君の笑顔にクギヅケです。

帰宅後追記:12時過ぎに会場到着。六本木ヒルズの裏側には回ったことがなかったので,この設備は本当に凄い凝った作りなんだなあと感心。もうこの時点で30人程,場所取りしている。警備員さんに聞くとこの辺りがカーペットの終わりの辺らしい。人が一番に集まるということは,一番見応えがあるということ?分からないので,とりあえず最前列で見たいと思い,坂の下のスタート地点の方にいく。だいたいスタート地点から60mくらいの位置で場所取り。雨の中,本とか読みながら時間を潰す。13時頃から,交通規制しての準備が始まり,レッドカーペットが敷かれだす。直前までバタバタやっていたが,なんとか開始の16時には準備が整う。さすがプロ。で,一番最初に出てきたのが,神木君と工藤静香の組み合わせ。神木君,笑顔がピカピカだった。まだ工藤静香よりだいぶん小さいんだよね。早く大きくなってね。思っていたより,次々に関係者が練り歩く,というほどでもなく,だいぶ間が空いて,ポツリポツリと人が出てくる。ちょっと段取りが悪い。それでも,生で近くで見る女優さんはみんなメイクがバッチリでそこら辺のOLさんとは全く違って,当たり前だけどすっごい綺麗で,オーラが出てた。中でも,綺麗だなと感じたのは,香里奈(雰囲気が良かった)と小雪(とにかく背が高くてスタイルが抜群)だろうか。深津絵里が小柄なんだけど想像よりも実物は綺麗で存在感があったなあ。仮面ライダーとかも出てきたがショッカー軍団は?そしてオオトリは,やっぱり高倉健さんです。もう存在感の格が違いすぎ。会場,大騒ぎ。さすがの健さん人気。すごいなあ,と。いつまでも日本映画の宝であって下さいね。そんなことで,約1時間10分でこのイベントも終了。開始前は45分間とMCが言っていたので,それがなんか見ててダラダラ感に繋がったと思う。さて,肝心の映画祭の方だが,やはりお目当ての作品のチケットは今年も取れなかった。今年は当日券の発売があるみたいなので,たぶんそんな枚数出ないだろうし,無理だとは思うけど,無駄なあがきをしてみますか。

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2005.10.18

容疑者 室井慎次

品川プリンスシネマ。君塚良一監督,柳葉敏郎主演。

室井(柳葉)は新宿で起きた殺人事件の捜査本部長を務めていた。その捜査の過程で被疑者の警官が取り調べ中に逃走。あと一歩で確保という状況で,その被疑者はトラックにはねられ即死。捜査は終了するかに思われたが,室井は被疑者の遺留品から,被害者と被疑者の接点を見つけ出し,捜査続行を決断する。室井の周りで,お互いの立場を有利にしようと駆け引きしあう警察庁幹部と警視庁幹部達。そんな中,室井は『特別公務員暴行陵虐罪の共謀共同正犯』の容疑で東京地検に逮捕される。室井を追い詰める弁護士・灰島(八嶋智人)。室井をめぐる警察庁と警視庁の権力闘争。警察を嫌う過去を背負いながら,室井の弁護に就くことになった小原久美子(田中麗奈)。どんな圧力にも自分の信念を曲げず,真実を追究しようとする室井だが…。

『踊る大捜査線』のスピンオフ第2弾。『交渉人 真下正義』のパニックムービー的なテイストとは全く違って,TVシリーズでも寡黙な男の魅力で魅せる室井管理官を主人公に据えたシリアスなサスペンス路線を狙った作品。劇場版シリーズも含めて,様々なクセのある脇役達を配し,TV時代からのファンにとっつきやすい作りにしてあるのは,『交渉人…』と同じ。でも,正直,『交渉人…』ほど面白いとは思わなかった。サスペンスにしては,緊迫感に欠ける演出でシリアス感がなかったし,推理モノとして観るにはプロットがペラペラに薄くて,全く楽しめない。本当は,室井と久美子と共に事件の真相にどんどん迫っていく一体感が作品を面白くさせてくれるはずなのに,肝心の室井も久美子も事件の真相とかけ離れたところで行動しているからだ。物語は核心に迫らぬままライトに進んでいくので,観客は傍観者としてしか関われない。警視庁と警察庁の権力闘争も,中途半端に物語に絡んでくるので,余計に事件の真相を知りたいという欲求が失せる。観ている側には,なぜ警視庁と警察庁がそんなに対立するのかが,この説明ではよく分からんのだ。極めつけは,重要な脇役となるべき哀川翔の扱い。別に出てこなくても全然物語に影響ないじゃん,って感じ。そして,最後に明らかになるその事件の真相というのが,真に薄っぺらで,2時間も観せられてこのオチか,と考えると腹が立ってくる。それら全部含めて,脚本が甘いと言わざるをえない。シリアスなドラマをじっくりと観せるのが目的ならば,そのドラマの部分が骨太であってこそ,室井のキャラとも相乗して魅力も出たかもしれないが,ドラマの部分が貧弱。TVの2時間ドラマのレベル。あえて大金をつぎ込んで映画化するほどの作品ではない。

一応,TV時代からのコアファンの心を掴む場面は用意してある。それは普段は寡黙な室井が,学生時代の恋人の死を語るシーンだ。怪訝な表情で寡黙なはずの室井がこの場面では感情たっぷりにしゃべる,しゃべる。少し涙を誘うシーンだが,室井にこんなにしゃべらせて本当にいいの?と心配さえしてしまう。

この作品の唯一の救いは,久美子=田中麗奈の存在だった。彼女が演じる,気弱だが正義感の強い高貴な精神を持つ女性弁護士は,真にこの作品の華だった。その清潔感が正義を信じる弁護士役にハマっていた。田中麗奈は独特の雰囲気と存在感を持つ好きな女優の一人だが,本当に彼女がいたから,室井の恋愛話もうんうんと聞けたし,最後のオチも飲み込めた。しかし,この作品では,室井を救うはずの彼女に,結局最後まで何の仕事もさせないまま,落ちてしまうのだ。こんなバカげた構成ありか。本当にどこにも感情移入できない薄っぺらな物語だ。

こんなダメ作品でも,中ヒットくらいの入りは稼いでいるらしい。鑑賞後にパンフレットを買ったが,キャラの相関図とか製作裏話とかばかり満載で,さすがにTVシリーズからのコアファンを狙った作りになっているが,こんな薄っぺらな話を観せられて,『裏側では,こんなとこもあんなとこも,凝りに凝って作ってるんですよ~』と自慢げに言われても,何を今更,って余計に腹が立つ。物語の芯をもっと真剣にしっかり作ってほしかった。久しぶりに観て損したとまで思った一本になった。フジテレビよ,映画をなめるなよ。

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リーグ戦,対FC東京戦,2-2

試合を観て,2日間いろいろと考えた。ビデオも含めて,映像は何も観ていない。何もユースの選手達に魂を魅せてもらった後,トップの選手は同じ魂を魅せてくれたか。今季何度も観せられた得点直後の失点。勝ち試合を逃す悔しさ。限りなく敗北に近い引き分け。首位ガンバに勝ち点差14。もう『優勝』は夢と消えた。下田は,『右膝後十字靭帯断裂』で全治4ケ月。チームの絶対の守護神が来季の開幕も危ない危機的状況になった。この試合は,いつもよりいっぱいメモを取ったのだけど,もう書く気になれないので,試合展開はせとさんのこの試合のレビューをそのまま使わせていただきます(せとさん,ごめんなさい).。

前半は,ポゼッションできていたのに,攻めあぐねていた。崩し方に工夫がないんだな。FC東京の中盤はガツガツ来なかったし,サイドにスペースがあったので,もっとサイドチェンジパスを多用してワイドに攻めたかった。この日は,大木と茂原がダメだった。ボールに全然絡めてなかった。大木はPA内,フリーでボールを持っても寿人にバックパスする始末。もう当分観たくない。茂原がダメということは,当然コウタも活きない。ちょっとこの日の茂原の不出来は深刻だった。代表の疲れを引きずりなららも,駒野は良く動いていたし,攻守に良く効いていたと思う。但し,2失点目は事故と考えるしかないのか。これはもう一度最後に書きたい。前半終盤になると,目まぐるしい攻守の切り替わりで両者譲らず,見応えのある試合になるが,どちらかというとやはりサンフが決定機が多かった。カズがもう少し前で攻めに加わりたいが,その前でボールが納まらないので,カズが上がれない。その前に,もっと大木とか茂原が仕事をしないと。前半はこんな感じ。

後半早々,FC東京の左CKに合わせた今野のシュートを下田,横っ飛びでセーブ。後半序盤,FC東京がやや攻勢。下田はもう一本決定的なシュートを止めている。10分,サンフ,カウンター,寿人?が持って前線に上がってきたカズにパス。カズ右に折り返し,俊へ。俊,ワンフェイント入れてDF振り切り,左足シュート,ゴール左隅に突き刺さる。先制,1-0。俊,この日もアウェイでゴールを決めた。FC東京は栗澤に替えて,鈴木規郎を入れ,左サイドのテコ入れを図る。この後,13分,下田が再び痛んで倒れる。そのまま退場してしまう非常事態。交代で,この日控えの佐藤昭大がリーグ戦初出場。あと30分,踏ん張れるか。この後,駒野のパスにファーで寿人が中央に折り返し,小村がダイレクトで決めるも,惜しくもオフサイド。これが決まっていれば。21分,FC東京,宮沢に替わり,金沢。左サイドバックに入れ,右サイドバックに入っていた今野をワンボランチに上げる。更に26分,ルーカスに替わり,ササ。鈴木規,ササ,阿部と3トップで並び,その下に馬場と梶山,その後ろに今野。4-1-2-3という超攻撃的布陣で勝負に出る。29分,FC東京のカウンターでゴール前ピンチ。昭大,シュートをブロック。昭大,必死のセーブ。29分,大木に替わり,一誠。左MFに一誠入り,茂原がトップ下へ。この采配はハズレだと思う。この日の茂原の不出来は明らかだったのに,なぜそんな茂原にトップ下を任せようとしたのか。31分,FC東京,縦パス一本,ササが頭で繋ぎ,ゴール前に駆け込んだ阿部が胸でトラップして,振り向きざまにボレーシュート。芸術的なゴールを許し,1-1,同点。33分,サンフ,ハンジェに替えて,ガウボン。4-3-3にシフトチェンジ。この交代は良かったのか。下田の怪我のせいで交代枠がひとつ使えなかったのは痛いが,もう一工夫あっても良かったように思う。茂原が最後まで残ったのは,ハンジェの疲労のせいか。この日はハンジェの方が効いていただけに惜しい。37分,サンフ左CKのクリアボールがルーズになったところを,右にいたカズが折り返し,寿人がダイレクトで決める。勝ち越し,2-1。得点後の寿人のフラッグ際でのパフォーマンスも出た。俊と寿人の決めるべき選手が決めての2得点。これは絶対に勝ちたい。しかし,そんな思いも束の間,続く38分,キックオフからの流れ,中央を経由し,左サイドへ展開され,フリーで鈴木規にクロスを上げられ,中央で待っていた馬場がダイレクトで合わせてゴール。また得点直後の失点。今季何度目か。失敗の経験は活きているか。選手の守備の入り方は間違っていないか。お互いの役割分担はコミュニケートできているか。これだけ同じシーンを観せられると,選手達のプロとしての自覚とメンタリティを疑いたくなる。これで失った勝ち点で,今,我々は優勝争いに加わる資格を失った,という現実をもっと直視してほしい。毎回,これが課題と言っているが,その課題が全く改善されていない。僕は守備的にしろと言っているのではない。まずしっかり守って,マイボールにしてゲームを組み立て,この勢いに乗って更に追加点を狙う。全員にそれくらいの気合がほしい。戦術的にはなぜ,あそこで駒野が鈴木規と1対1になってしまったのか。なぜ,あそこで,ゴール前にFC東京の選手になだれ込まれ,マークがズレてしまったのか。ちゃんと練習で検証して,対策を練ってほしい。セーフティファーストで整った陣形で相手の速攻を回避することは,決して難しい戦術ではないと思うが。同点のシーンから,FC東京サポの歌が鳴り止まない。その応援に後押しされるようにFC東京が攻め立てる。サンフ,なんとか守りたい。ここで,この日出来の良くないガウボンの起用が悔やまれる。西河として,守備を固める案もあっただけに。全ては結果論であるが。ともかく下田の退場がこの試合の勝負を分けた。昭大が良くなかったとは言わない。42分にも,FKを横っ飛びでセーブし,いきなりの代役を十分にこなした。これを経験にして,あと7試合のゴールマウスを守り切るのは自分だ,という気合を観せてほしい。

大木のコンディションは一時期よりは上向きになっているのは観ていても分かるが,大木トップ下では,頭打ちだと感じる。サテの試合で結果を出した,『俊のトップ下』というのを試してみてはどうか。最近は90分走れる体力が付きつつあるし,ある程度の時間限定なら,使えると思う。もう優勝はなくなったが,『何位で終わるか』という厳しいモチベーションを求められる戦いが7試合残っている。これからは絶対に勝てる試合は勝って,ひとつでも多くの勝ち点を上積みしたい。最近は守備が綻んでいるので,まず守備重視で,3-5-2に戻す手もありかと思う。寿人と俊がそれぞれ自分の得意の形で得点しているのが唯一の望み。失点を少なくして,2点獲って守り勝つサッカーを目指してほしい。その隠し技・最終兵器が,『カズのトップ下』起用ではないだろうか。やはりカズが前線に絡めばぐっと得点が近くなる。今のチームで,浩司を失った今,真にトップ下を務められるのはカズしかいないのではないかと,僕は考えている。

『優勝』は夢に消えた。だが,この順位がシーズン当初の目標ではなかったはずだ。ここでもう一度,リバウンドメンタリティを見せて,僕達に『魂の試合』を観せてほしい。僕は,7試合全部が『魂の試合』であることを信じる。そして,ガンバに一歩でも近づくことを,絶対に諦めない。次節,ホームに絶好調,6連勝中のC大阪をホームに迎える。胸に刻んだ誓いと誇りをホームのサポーターに観せてみろ。この試合,生でTV観戦できない(TREBLEの応援会にも行けない)が,勝利を信じている。

試合終了後,関東サポ有志約40名で,飛田給駅前の養老の滝の2階を貸切り状態で,大祝勝会ならぬ大反省会。シャイな僕も,この会に混ぜてもらう。みんなそれぞれ試合後に考えることがあるのか,この日は普段とは違って,試合の話にはならなかった。これが勝っていれば,『俊の素晴らしいアウェイ不敗神話ゴール5発目』が絶好の酒の肴になったことだろう。今度は,すっきり勝って,大祝勝会したいな。

最後に,FC東京のサポの応援は,ゴール裏だけではなくバックススタンド等も含めて,非常にアットホームで素晴らしい。コールや拍手がバックからもかなり出ていて,歌まで歌っている人が多い。この日20000人とそんなに多くはないが,しっかりと固定客が根付いていると感じた。

(結局,書き進めるうちに熱くなって,いつものスタイルになってしまった。反省。)

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2005.10.13

親善試合,日本対ウクライナ,0-1

すまん,駒野。先週ずっと体調悪くて,それを引きずってユースの試合を土曜日に観にいって,その壮絶な試合内容に,俺の体内のエネルギー全て燃焼してしまい,ダウン。日曜の試合は観ていない。ビデオには撮ったけど,このまま塩漬けの可能性大。

そんなわけで,シェフチェンコにも逃げられ,小野リタイアでせっかくのダイヤモンド型の黄金の中盤シフトが観られないこの試合の注目はただ一点。『駒野の出来だけ』。

で,全体の感想。4バック自体は良い。やはりアレックスが左SBに入る限り,日本の勝利は遠いかと。全然守れないじゃんか。マジで,あんなんなら,サンフ的にはコウタの方がまだ守れるし(これ,あくまでも比較の問題),よっぽどマシだって。W杯で,相手国にちょこっとスカウティングされただけでもうおしまいですから。中田コを左SBに使っておけばいいのに。アレックスが左SBでいる限り,ワンボランチは無理。とても守備でカバーしきれない。と言うか,サイドが上がったらボランチがカバーする,という当然の約束事がこのチームにあるのかが疑問。中田コのワンボランチの適正も疑問。福西とか遠藤の方がよっぽど攻守にバランスが取れると思うが,どうか。この試合の中田コは,とにかくダイレクトで叩くことが目立ち,前へ急ぎ過ぎ。タメが作れてなかった。しっかりキープして,両サイドが上がる時間をかけるという,ウチのカズがいつも当然のようにやっているプレイが観られなかったのは残念。ウクライナのプレスがきつかったのは分かるが,無理なタイミングでヒデや俊輔,稲本にボールが入って,形が作れていなかった。ウクライナ,あれで1軍半のメンバーとは。世界ランクなんてアテにならないなあ。強い。日本はDF4人はゴール前に貼り付け状態。両サイドは全く上がれない。前半の俊輔はなんとか魅せてくれた。かなり後方まで下がって組み立てに加わるなど,攻めの構築に苦労していたのがよく分かる。が,FWにボールが納まらない。高原には失望。もっと走れよ。こんなヘタレはいらん。この程度の出来なら大黒の方がずっと良いし,ゴールの匂いがする。柳沢もこの試合はシュートも(たしか)なかったし,これでは辛いなあ。本当,こういうヨーロッパのそれなりのチームと当たると,どんなに中盤にタレントがいても,一発のある強力なFWが絶対に必要と感じる。ベストコンディションの久保ならばそれを望めるかもしれないが,今の久保は出口の見えない怪我との闘いの中。久保マニアの僕も,正直,W杯はもう無理かも,と思い出した。W杯どころか,キャリア存続の危機に瀕しているのだ。久保が間に合えば,この不安は少しは和らぐのだが。

日本,後半頭から,高原に変わって鈴木が入る。え,それちょっとどうなの。この遠征では大久保を試すんじゃあなかったの。手詰まりの状況の中,この交代でかなりテンションが下がった。後半になって,俊輔は疲れたのか,消えてしまう。そんな中,7分の中田コの赤紙一発退場となってしまう。やや厳しいジャッジだったが,軽率なプレイだった。これで,より守備的になり,カウンターでしか攻めることができなくなった。ジーコは柳沢に替えて,箕輪を投入,3バックに変更。ウクライナ,日本をあざ笑うかのような素早いボール回し。日本,守備に走り回るが追いつかない。3バックというよりは,両WBも最終ラインに押し込まれてしまう。このベタ引きの5バックはジーコの指示ですか?本当に勝ちを狙っているのか,疑問の采配。22分にアレックスに替わり,村井。23分,消えていた俊輔に替わり,松井。

ここでやっと駒野,来る。24分,中央で持ったヒデから右サイド駆け上がった駒野にパスが通る。駒野,DF一人かわしてクロス上げるも,惜しくもファーで待つ選手に届かず。続いて同じような形で,ヒデ→駒野の攻め上がりが観られるようになる。ヒデがボランチに下がって,サイドにスペースができたからか,駒野が上がれるようになった。しかし,駒野にとっては,中盤ダイヤモンドの4-4-2はチームでもやっている形。右MFとの連携で攻め上がることは当たり前にできなければいけない。今日のような押し込まれた試合で,しかも隣が安定感のない坪井では,安心して上がれないのもよく分かるが,それができなければダメだ。しかも,その相棒は日本最高のプレイヤー,ヒデなのだ。ヒデに合わない選手は試合では使われない。ヒデとのコミュニケーションをもっととって,ヒデが上がってほしいタイミングとかパスの狙い等をもっと理解してプレイができないと,今のままでは加地を超えられない。加地に劣っている部分は何もないが,今のままではジーコは加地を使うだろう。とにかくこの試合では及第点で,スーパーな部分は観せることはできなかった。あれだけ守備にミスなく奮闘したのに,最後のPK取られたシーンが,駒野が伸ばした足に触ったボールが不運にもゴール前へ流れた結果というのも皮肉な結末だ。

この試合で満足のいくレベルの出来を90分続けたのはヒデだけだったような気がする。衰えない運動量とキープ力と判断力。とにかくボールを失わないので,一人少ない中でチームのバランスをなんとか保っていた。急造のCBコンビも,稲本も今ひとつ。4バックのCBの一人は中澤として,もう一人を誰にするかは頭が痛い悩みだな。宮本も今ひとつだし。稲本は,前半が良くなかった。後半,守備一本になってからの方が効いていたというのも皮肉だ。いずれにしても,稲本のワンボランチは無理だと思う。福西か遠藤かどちらかでお願いしたい。

試合は試合終了間際にPKを決められて負け。引き分けなら,勝ち点1を狙いにいく試合という位置付けで納得できるが,負けてしまっては何も残らない。ジーコが大久保というカードを終了間際まで切らなかった以上,ウクライナの猛攻を耐え切れなかったのは痛い。『耐え切った』のと『耐え切れなかった』のとは違うのだ。その詰めの甘さ,したたかさの稚拙さが気にかかる。このチームが持っていた勝負強さが薄れている。心配だ。

ヒデと小野の融合は今回も叶わず。そろそろメンバーを固定して戦いたいのだが。あ,何度も言うけど,4バック使うならアレックスには見切りつけて下さい,ジーコ様。

あー,強力なFWが欲しい。W杯で勝利を目指すためには,久保はどうしても必要な最後のピースなのに…。

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2005.10.11

高円宮杯,準決勝,対ヴェルディユース戦,2-3

10月8日,東京・国立競技場。僕は『魂の試合』を観た。ユース年代ではあるけれど,『サンフレッチェ』の名を背負った彼ら達のプレイに,僕の魂は震えた。涙がこみ上げる。こんな感動的な試合は,トップでも数えるほどしかない。この日,この試合,彼らのプレイの熱さと激しさは,確実に今後の僕のこの胸に,『サンフレッチェの名勝負』として刻まれることになるだろう。例え,その死闘の結果に,『敗戦』と言う名が付いても…。

サンフのスタメンは鹿実戦と変わらず。ヴェルディは3-4-3。前線に3枚並べ,その3人がかなり強烈に押し上げてくる。その圧力に負けじとラインを押し上げるサンフ。序盤は,両チームの意地のぶつかり合い。そんな中,10分,ヴェルディの右CK,クリアしきれずにこぼれたところ,坂口にシュートを決められ,先制を許す。サンフは,ヴェルディの中盤にぽっかり空いたスペースを上手く使いたいが,MF3人の動きが足りない。サンフが攻めあぐねている間にヴェルディは4-4-2に変更,早くも守備重視で引き気味に。まだ20分。この日のサンフ,全体的に動きが重い。鹿実戦の疲れが抜けてないか。特に,勝負どころとなる中盤で,保手濱が効いていない。もっと走らないとダメだ。相手は守ってカウンターの戦術,相手に合わせている。全員でもっと走ってボールを動かさないとダメだ。30分経過。ヴェルディ,オサマを1トップに,4-5-1気味。その後もサンフが攻めるが,ヴェルディの固い守りを突き崩せない。38分,左サイドで持った平繁,ドリブルで30m独走,シュートはゴール左に外れる。この後,中野がDFかわしながら,シュート放つもブロックされる。44分,左CK,ファーに流れたところ,中野が競って折り返したところ,平繁がヘッドするも,ゴール外れる。ロスタイム突入。サンフ,ヴェルディの厚くなった中盤を突き崩すのに,手が掛かっている。押し込んではいるのだから,もっと二列目からの飛び出しが欲しい。このまま前半終了。

後半,ヴェルディ,征矢智和が交代で入る。ヴェルディ,中盤フラットの4-4-2に変更。5分,中央でボールを奪った柏木,そのままドリブルでヴェルディ守備陣かわしながら,突き進み,前線の木原にスルーパスも,惜しくもオフサイド。ヴェルディは3番(DF)に替わり13番(FW)イン(たぶん)。10分経過,後半はサンフがポゼッションでき,攻めている。この流れの中で追いつきたい。12分,この日,今ひとつの出来だった保手濱に替わり,野田イン。17分,左サイドを突破した木原がクロスを上げ,ゴール前で中野がヘッドで合わせるが,ゴール外れる。ヴェルディは,引いてカウンター一本を狙う攻めだ。木原,中野の動きは目立つが,平繁が動けていない。動けないなりに,もっとゴール前にポジション取りして,一発を狙ってほしい。22分,右スローインのクリアボール,木原がダイレクトでシュート放つも,ゴール左に外れる。24分,ヴェルディに縦一本のカウンターを通され,DFラインを中央突破され,横竹カバーも間に合わず,征矢智和にシュートを撃たれ,これをGK金山,触るも勢いを止められず,ゴール。2-0。後半,ずっと攻め立てていただけに,正直,厳しい失点。26分経過,平繁の動きも止まった。苦しい。ここで僕は下を向きかけた。もうこの試合は決まった,と諦めかけた。が,ピッチの中の選手達は違った。ピッチの選手達は,諦めてなどいなかった。そして,自分達の勝利を信じて,勝利を手繰り寄せるために,がむしゃらな必死のプレイを魅せるようになった。28分,中央でボール奪った柏木がスルーパス,受けた平繁がシュートを放つも,右サイドネット。30分,左サイドから木原がシュート,クロスバーに当たった跳ね返りを平繁がゴールへ蹴り込む。1-2。平繁,土壇場で蘇った。凄い粘りと迫力だ。ヤツラは全然勝負を諦めていない。俺が諦めてどうする。この1点で,勝利を信じて必死で応援する。1点返すとサンフは槙野がFWへ上がって,4トップに。遊佐をボランチに上げ,柏木をトップ下に。3-3-4という超攻撃的布陣を採る。横竹を前に上げるというスクランブルは自分の頭の中でもあったが,槙野が最終兵器だったのか。ここは槙野の意地と根性に賭けるしかない。34分,PAすぐ外,やや左よりの位置で,ヴェルディFWに入ったボールを,横竹が手を使ってFWを止めてしまい,FK献上。危険な位置だ。このFKをヴェルディ,征矢貴裕がズバリと見事に決め,ボールはゴール右に突き刺さる。1-3。流れが来ていただけに,更にこの時間帯での失点は痛すぎる。しかし,ここから10分で,彼らは素晴らしいバトルを観せてくれる。DF3人を残して,全員が走り回り,ボールを奪い,ひたすらゴールを目指す。柏木がドリブル突破。彼は試合中に故障して,途中交代もやむなしの状況だったらしい。そんな痛みは微塵も観せず,ピッチを走り回る。ボランチに入った遊佐の縦横無尽な働き。38分,木原がドリブルで右サイド突破,中央へ折り返したところ,中野が押し込む。2-3。あと1点だ。42分経過,激しいボールの奪い合い。サンフの選手,みんな信じられないくらいに走っている。絶対に優勝したいという執念が彼らをそこまで走らせるのか。44分,FKから右サイドCKへ。このCKからの流れ,2度,シュート放つも,ヴェルディの壁にクリアされる。左CKへ。このCK,横竹(たぶん)のヘッディングはGK正面。ロスタイム突入。試合に熱中して,ロスタイム時間の掲示を見落としていた。一体,何分あるんだ?ヴェルディの選手が交代。その後,タイムアップ。最後は死闘。サンフ,捨て身のパワープレイを観せ,終盤ヴェルディを圧倒するも,あと1点届かず,このまま試合終了。

試合終了のホイッスルが鳴るとともに,ピッチに倒れこむサンフの選手達。もう一歩だって動けない。その身体の痛みと負けたという惜念の思いが,彼らの身体を重力の何倍もの力でピッチに押し付けていたのだろう。悔しい。負けるということが,こんなにも悔しいものなのか。一サポーターの僕ですら,そうなのだ。選手達の思いはどれほどのものだろう。しかし,反面で,素晴らしい試合を観せてくれた選手達に素直に『ありがとう』って言っている自分がいた。これぞ『魂の試合』。こんなに勝ちたいという思いを前面に押し出したプレイを観せてくれた選手達を拍手で称えたい。真に『俺達の誇り,紫の戦士』だ。本当に魂が震えた。こういう純粋で熱いサッカーを観せてくれるから,ユース観戦はやめられない。クラセンはグループリーグで敗退した。そこから,『俺達は弱い』を合言葉に,高円宮杯では,準決勝まで来た。そして,勝ったヴェルディは優勝し,2冠を達成した。冬,Jユース杯で,ヴェルディの3冠を阻止するのは,君達だ。今度こそ,頂点に立とう。そして,『王者の称号』という誇りを今度こそ手にするんだ。君達にはその資格があることは,この試合が証明してくれたのだから。

こんな魂が震える試合をトップでもそろそろ観たい。いや,観せてみろ,本物の紫熊達。

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2005.10.07

高円宮杯,準々決勝,対鹿児島実業高戦,1-0

このダメサラリーマンは,前日とこの日の午前中を体調不良で会社を休んでおきながら,病院にいきますから,と上司に言って会社を出て,病院に行って,『点滴打ちますか?』と先生に言われるも,そんなことしていたら試合に間に合わないので固辞し,薬をもらって一路,大宮へ。もはや駅前からサッカー場まで歩く気力もないので,当然のようにタクシーを使う。運転手さん,ワンメーターでごめんね。そんなこんなで着いた初めての地,大宮公園サッカー場はものすごくこじんまりとしていて,スタンドは,メインもバックもゴール裏も狭い。よくここでJ1の試合をやっているなあ,という印象。専用スタなので,ピッチは近いが,その肝心のピッチも結構荒れていてちょっとプレイしにくそうだ。今日は,サンフサポは,ホームゴール裏に,鹿実のサポ(選手のご両親親類縁者の方達)はバックスタンドに陣取っている。僕はいつものように,メイン中央の前列に陣取る。体調が悪かったので,ユニもタオルも持ってくるの忘れた。双眼鏡だけ持ってきたのが唯一の救いか。

前半開始。サンフは前の試合と同じスタメン。サンフ,前半開始早々に,平繁のドリブル突破からFKを。そのFKが相手の壁に当たりCKを得て,福本が蹴ったボールは中央の槙野にヘッド,ドンピシャだったが,ゴール上に外れる。その後もFKを得て攻めるが,ゴールは割れない。鹿実,開始早々に痛んだ10番(MF)の選手が7分で交代,21番(MF)が入る。鹿実は4-4-2で中盤をダイヤモンド型にしてきた。この後,ポゼッション五分五分で,中盤での潰し合いが続く。鹿実,当たりが激しい。14分前後から,サンフのパスが繋がり出す。17分,鹿実の攻め,FKからの流れで左サイドのスペースに飛び出した選手にパスが繋がる。中央にクロス,走り込んだ選手に惜しくも合わず,助かる。20分,平繁,逆サイドからのパスを左サイドで受けるとDF二人をドリブルで振り切り,そのままシュート。惜しくも左サイドネット。25分経過,サンフ,中盤の3人がボールに絡めていない。長いボールをFWに預けて個人勝負になっている。二列目からの飛び出し欲しい。今日は,保手濱の動きがあまり良くない。そう言えば,全員,日曜に比べると身体が重そうだ。かなりコンディションは厳しいのかもしれない。そんな中,29分,左FKが前線に走る中野に入り,中野,DF引きずりながらもシュート,ゴール。1-0,先制。膠着した中で,いい時間帯に得点できた。33分,鹿実,縦パス1本で抜け出した11番がフリーでGK金山と1対1に。シュート撃たれるも,金山,鋭い反応でこのボールをパンチングでクリア,CKへ逃れる。このCKで,ゴール前が混戦となるも,なんとか断ち切る。37分,左FK,福本が蹴ったボールは鹿実GKがパンチングで弾き出す。40分経過,サンフ,まだ上手く平繁と木原を使いきれていない。二人とも余力がありそうなので,この二人をもっと有効に使いたい。平繁が単独でドリブル突破を狙うが,ファールで止められ,抜ききれない。ロスタイム2分,右サイドで持った中山,この日初めての攻め上がり,逆サイドにパスし,待っていたフリーの平繁に通るも,オフサイド。このまま前半終了。

先制はしたが,鹿実も堅実な守りで追加点を許さない。中盤の3人が守備に追われているので,ここをもうひと頑張りして,攻めにいきたい。平繁,木原をもっと上手く使いたい。DF4人は安定しており,裏を取られたような場面も二度ほどしかなかった。お互いよくカバーリングできている。

後半,鹿実,2番(DF)→18番(MF)(たぶん)。18番がトップ下に入る。5分,右サイド,ゴール前で混戦の中,中野がシュート,跳ね返った浮き球を柏木がオーバーヘッドも,GKのファインセーブでゴールならず。7分,木原が左サイドで粘ったボール,逆サイドの平繁へ。平繁,DF2人の間をドリブルですり抜けようとするが,ファールで倒される。平繁,勝負の姿勢は素晴らしいが,もうひと工夫ほしい。このプレイが通用するのは今だけだ。9分,サンフ,ゴールキックから木原がキープして抜け出し,左からのクロスも中央に飛び込んだ保手濱に合わず。10分,鹿実,21番(MF)→24番(MF)(たぶん)。24番は右サイドに入る。この24番の投入が当たり,鹿実,この24番が起点となって,サンフの左サイドを攻められる。危ない場面を何度が作られる。遊佐が一人で守る場面も観られ,ボランチのカバーが遅い。しかし,遊佐,必死で走ってボールを切り,ピンチの芽を摘む献身的な動きに感動。22分,鹿実の右スローイン,ゴール前に渡りシュート撃たれるも,GK金山,正面でキャッチ。25分経過,この10分間は鹿実のペース。24番の動き,抑えられない。しかし,サンフ,槙野を中心に全員声を出し合い,集中して必死に守っている。27分,FKからの流れ,平繁がGKと1対1になるも,シュート弾かれ,このボールに走り込んだ中野がループシュート狙うもゴールマウス上に外れる。30分,右FKからの流れ,左サイドに流れたところをクロス,中央で槙野がヘッドで合わせるも外れる。32分,サンフ,カウンター,中央でボール持った中野がDF引きずりながらシュート。しかし,ゴール左に外れる。35分,右FK40m,ゴール前の選手にヘッドが合うがゴール外れる。苦しい時間帯を乗り越えたサンフに流れが返ってくる。36分,サンフ,保手濱→藤澤。藤澤そのままトップ下へ。42分,カウンターから左サイドを中野が突破。逆サイドでフリーで平繁が待っていたが,パスは通らず。44分にも中野が起点となり,シュートまで持っていくが,左へ外れる。ロスタイム2分,サンフ,藤澤→篠原。藤澤,怪我?交代の理由分からず。サンフ,左サイドを木原が突破,シュート放つも,GK正面。ここで試合終了。鹿実の粘り強い攻撃を凌ぎ切り,1-0で勝利。準決勝進出決定。

この試合は拮抗した面白い試合だった。両チームとも持ち味が出ていて,最初はその持ち味の消し合いだったのが,途中からはその持ち味を前面に押し出して,攻め合う。試合全体として観れば,サンフがコントロールしていたが,鹿実ももう一歩だった。それを凌ぎ切ったDF4人が今日の最大の功労者だ。本当に良く走った。走り勝った。そして,中野。1年生とは思えぬ落ち着きようはとても頼もしい。もう少し,ポストプレイがビシバシ決まれば,平繁や木原ももっと活き,言うことなしだが,それは1年生には望むまい。

さて,いよいよ準決勝。相手は去年の高円宮で6-0で粉砕したヴェルディユースだ。しかし,今年は,相手はクラセン王者で,こちらはチャレンジャーだ。撃ち合いの試合をしなければ,守備がしっかりしているウチに十分勝機はある。あと,どこか頭打ちな状態に陥っている平繁がふっ切れてブレイクしてくれたなら,優勝も狙えると思う。とにかく信じて,まずは明日,国立に応援にいく。そして,その次は埼スタへ。

ユースが優勝してくれたなら,トップももしかしたら優勝できるかもしれない。そんな願掛けの意味も込めて,明日も魂込めて応援する。頑張れ,仔熊達!

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2005.10.06

今夜の大宮公園サッカー場

ダメサラリーマン、病気で寝込んで一日半会社を休みながら、本当に這うようにここまで来た。正直しんどい。勝ってくれ~。

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2005.10.02

高円宮杯,ラウンド16,対大分U-18,2-1

前回の熊谷遠征での渋滞に引っかかっての大遅刻に懲りて,今日はカーナビ君の予想時間の倍をみて,朝9時半に出発。途中,ほとんど渋滞にかかることもなく,11時半には未開の地,『しらとばこ運動公園陸上競技場』近辺に到着。しかし,付近まで来たものの,新しい設備のせいか(僕のカーナビ君のデータは1年半前のもの),地図の表示がでてこない。公園をぐるりと回って,やっと陸上競技場の駐車場を見つける。車を降りると,あ,暑い。もう10月なのに夏のような厳しい日差しと暑さ。チケットを買って,スタンドに上がると,照り返しのせいで更に暑い。座っているだけで,額から汗がダラダラこぼれ落ちる。これはハードな試合になりそうだ。

ホームサイドのスタンドに陣取る紫のサンフサポは30人くらいか。大分もレプユニを着たサポが15人ほどいる。双方からトップの試合と同じボルテージのコールが応酬。サンフゴール裏,芝生のスタントにはビッグフラッグが広げられている。僕は,スタンドの中央最前列で観戦。快晴で日差しがとにかく暑い。試合が始まる。

サンフスタメン:GK:金山,DF中山,槙野,横竹,遊佐,MF:福本,保手濱,柏木,FW,平繁,中野,木原。那覇西高戦と同じ顔ぶれ。サンフがアウェイの白ユニを着ている。大分はどうも3-5-2のシステムのようだ。

前半序盤は,両チームのDFラインの強烈な押し上げによりできたコンパクトなゾーンでの激しいボールの奪い合い。両チームとも相手の激しいプレスに攻撃を組み立てられない。8分,サンフ,カウンターから左サイドでボールを受けた平繁がフェイントでDFかわし,シュート。これを大分GK横っ飛びのファインセーブで凌ぐ。平繁のドリブル,キレキレだ。しかし,その後,10分,槙野?がなんでもないバックパスをパスミス。相手FWにボールを奪われると横竹の追いかけ届かず,GK金山と1対1,難なくシュートを決められる。0-1,まさかの先制点を許す。ここから流れは大分に。大分,3バックの押し上げ厳しく,サンフの中盤のチェックがやや甘くなったところをリズミカルにパスを散らす。両サイドを上手く使い分けている。大分,なかなかいいチームだ。サンフは,頼みの中盤で,大分の厳しいチェックを受け,MFとFWが完全に寸断されている。縦のロングボールばかりで,これも大分に拾われ,FWへボールが回らない。そんな中,25分,久々のチャンスで平繁のシュートがDFに当たって跳ね返ったところを中央駆け上がって来た保手濱がシュート,ゴールに突き刺さり,1-1,同点。この得点で,サンフが息を吹き返す。木原の惜しいシュートや,平繁のFK等,チャンスも出だす。大分,暑さと疲れからかさすがに運動量が落ちてきた。サンフがボールをキープできるようになる。木原や平繁が前線でキレのあるドリブルで大分DFをかき舞わし,チャンスメイクする。大分も最後のところど踏ん張り,追加点を許さない。終盤,サンフはFKのチャンスがあったが決められず。このまま前半終了。

サンフ,相変わらず,両サイドの攻め上がりがない。FWにボールが入った時の周りの選手のフォローの動きが全く足りない。だから攻撃に厚みがない。大分の運動量は落ちてきており,チェックも緩くなったので,ロングボールだけでなく,もっと中盤からの組み立てがほしい。

後半,大分,18番→23番。FWを下げ,MF投入。サンフの交代はなし。開始早々,大分のFKからゴール前混戦の中,シュートを浴びるが,このシュートはクロスバーに弾かれ,ゴールライン際に落ちるピンチになるが,続く混戦の中,ファールがあり,プレイが切れ,助かる。サンフは2分,左サイドからの攻め,ゴール前に飛び込んだ柏木がシュートもゴール右に抜けていく。この後,両チームとも暑さで運動量が落ち,膠着状態に。12分,サンフ,保手濱に替わり,野田。サンフは木原と平繁が前線で起点になって攻めるが,シュートが決まらない。両チーム,暑さでバテている。プレイが雑になってきた。22分,大分,23番→11番。MFを下げ,FW投入。この時,気付いたのだが,大分,4-4-2に布陣を変え,4バックでブロックを作ってサンフの3トップを押さえようとしている。前の交代からだったか。気付かなかった。サンフ,前線へのロングボールばかりの攻めになる。25分,大分の縦パス1本,ゴール前に走り込んだ大分FWに合わされかけるが,届かず。助かる。そんな中,29分,PA外,中央でボールを受けた福本?がダイレクトで走り込んできた柏木にパス。スピードに乗った柏木,そのままドリブルで持ち込んで一気にシュート,ゴール。2-1,勝ち越し!柏木,長い距離を走っての素晴らしい飛び出しとシュート。またその判断と思い切りも素晴らしい。U-18日本代表の10番を背負うだけの才能を爆発させ,チームを救う。その後,32分,スローインからの大分の攻めで,ゴール前で混戦のピンチになるも金山がなんとかキャッチ。36分,大分,22番→20番。MFからFWへ交代。FW登録選手を4人とし,逆転を狙う。その直後,平繁が左サイド突破,ゴールライン際で中央に折り返すも,そのまま逆サイドへ流れるが,スローインゲット。この流れから右CKを奪い,ファーで中野がボレーシュートも左へ外れる。38分,木原が左サイドを切れ込み,シュートもDFにブロックされる。この後,流れは大分へ。サンフも疲れから足が止まる。43分,サンフ,平繁から江本。交代してベンチへ帰ってきた平繁,もうヘロヘロだ。ロスタイム2分。大分が押し気味の展開をなんとか守るサンフ。そして,そのまま試合終了。2-1,サンフが思わぬ苦戦を強いられるも,なんとか逃げ切り,準決勝へ駒を進める。

中1日で疲れを引きずった上に,この季節外れの強烈な暑さ。選手達の足が前半のうちに止まってしまったのは致し方ない。今日はトーナメントで勝てたという結果が全て。前の試合より良い動きをした選手はいなかった。柏木王子の面目躍如のビッグプレイ一発でなんとか勝てたという感じ。ミスから失点したのもいただけない。今年のチームには,『1点くらいなんてことない』というような,去年のチームが持っていたような強烈なオーラ,王者のメンタリティはない。つまり,優勝を狙うだけの絶対的な強さは持っていない,ということ。特にこの試合も,両サイドの攻め上がりは全くなく,それが選手の能力を見ての戦術だとしたら,とにかくMFとFWの6人で攻め,得点しなければならない。しかし,FW頼みの放り込みが多いのが気にかかる。そして,FW3人の攻めがそれぞれのテクニックに頼った単発なものでフォローが少ないことも(だから,連携が出れば,即ビッグプレイになるのだけれど)。

準々決勝は,鹿児島実業高と。金曜日の一次ラウンドの札幌戦では敗れたが,札幌のカウンター2発に沈んだだけで,試合内容では押していた。フィジカルも強く,侮れない。さすがに平日に大宮までは観にいく自信がないが(会社終わってから速攻出ても試合開始には間に合わない),なんとか後半だけでも観たいと思う。木曜日は仕事頑張ってやっつけないと。そして,準決勝・国立,決勝・埼スタまで行こう。優勝を目指せ。そして,自ら王者のメンタリティを再び取り戻すのだ。

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リーグ戦,対名古屋戦,1-2

オムさんの言葉~紫熊倶楽部HPより.

惜敗というには悔いが大き過ぎる1敗。『優勝』の二文字が遠くへ霞んでいく…。

映像は,速報Jでしか観ていないが,ホームで,自滅と言えるような試合運びだったという,携帯サイトでの中野編集長のレビューをユースの試合前に読み,遠く関東の地,しろとばこ陸上競技場のスタンドでがっくり肩を落とす。ユース観戦後,帰宅して,KASAさんのサイトで,試合の概要を読み,『まだウチは優勝を狙うような力のあるチームではなかったということか』とも思った。今日ガンバが勝って,これで勝ち点差12。残りあと8試合。これで終戦宣言か…とも思ったが,そこでこのオムさんの言葉が心に突き刺さる。このマインドの強さがAチームだけでなく,サテも含めたチーム全員に欲しい。31人全員と僕達サポーターは,この強い心を持って,これを最大の武器として,次の試合,いや,残りの8試合全てを勝つつもりで戦っていこうではないか。今季は優勝を目指して戦う。この胸に刻んだ『誇り』だけは絶対に捨ててはならない。

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2005.10.01

高円宮杯,一次ラウンド,対那覇西高,3-0

仕事を30分切り上げフレックス退社し,夢の島競技場に向かう。早く出たおかげで18時過ぎには競技場につく。札幌対鹿児島実業高の試合の後半の終盤。1-0で札幌が勝っているが,僕が着いてからはほとんど鹿実が攻めている。惜しいシュートもあったが,結局1-0のまま,札幌が勝利する。しかし,なんと札幌のサポが競技場にいる。すげえ。仕事何してる人だろう。そんなこんなで,ウチのチームが出てきて練習後,試合が始まる。

スタメン。GK:金山,DF:中山,槙野,横竹,遊佐,MF:福本,柏木,保手濱,FW:平繁,中野,木原。4-3-3のシステムは去年と同じだ。さて,昨年2冠の王者チームはどう変化したのか。なにせ,マリノスユース戦は渋滞のおかげで最後の20分しか観ていないので,評価のしようがない。ユースの試合を観るのは1年ぶりなので,とにかく背番号を手掛かりに選手達のプレイに注目する。ちなみに,那覇西高のシステムは4-4-2の中盤フラットな形。

前半序盤は,お互い中盤での潰し合い。なかなかFWにボールが入らない。10分を過ぎると,平繁,木原と連続でシュートを放ち,次第にサンフのリズムになる。以降も,サンフFWが次々とシュートを放つも,なぜかGK正面ばかりで止められる。ポゼッションは,完全にサンフ。那覇西高は単発のカウンターでしか押し返せない。サンフFW3人は,いつもどおり頻繁にポジションチェンジし,左から,右からPAへ向けて仕掛ける。しかし,これだけ中盤を支配しているにも関わらず,両SBはほとんど上がらず,守備重視。去年の森脇・大屋コンビが魅せてくれた大きなサイドチェンジによるワイドな展開も観られない。この辺りが,去年のチームとの大きな差だろうか。本来ボランチの遊佐が左SBというのも苦しいわな。それでも,保手濱,柏木,福本の中盤3人からのボールの供給で,FWは一気にシュートに持ち込む。平繁は,去年と比べて運動量が落ちて,動きが少し重くなったな,という印象だが,勝負どころでは相手DFを振り切り,シュートまで持っていってしまうような力強さは健在だ。さすが2年生で10番を背負うだけのものはある。もう一皮剥けてほしいところだ。木原も相変わらずスピード抜群で,ドリブルはキレキレ。こんなに足元の技術があったのかなあ,と成長を感じた。那覇西高は,2トップが小柄で,どうもスピード系らしく,しきりに裏を狙ったスルーパスを通そうとしてFWを走らせるが,懐の深い守備で槙野・横竹コンビがほとんどカットする。僕は,高さや1対1の強さは,去年の藤井の方が優れていると思うが,槙野はとにかくカバーリング能力が絶妙で,ミスをしない。技術も高く,安心して観ていられる。横竹は1年生とは思えないようながっちりしたガタイをしている。本職がCBではないので,このポジションで彼を評価するのは酷だが,とにかくセンスがいい。ポジション取りやチェイシング等,とても1年生とは思えない安定感がある。時折,イージーな繋ぎのパスミスが観られたのが,気になるところだ。もっと足元が柔らかで懐が深いプレイをすると想像していたのだが,今日の出来では少々期待ハズレ。まあ,想像が高すぎたということもある。CBとしてはスーパーではない。前半中盤は,両チームとも停滞気味で,決め手に欠けていた。サンフは中盤のパス回しで相手の守備を崩してからFWにパスを預ける戦法。しかし,那覇西高も,最終ラインでしっかりブロックを作って守っており,なかなか突き崩せない。柏木はとにかく運動量が豊富でかなり広い守備範囲をカバーしているが,去年のような前掛かりになった時の煌くプレイがまだ観られない。そんな中,30分,左サイドからドリブルで切れ込み(誰だったかは判別不能),ゴール前まで突進,混戦となるが,そのこぼれ球を平繁が蹴り込み,ゴール,先制。その後,那覇西高にサンフの左サイドを崩され,フリーで中央へパス出され,中央からゴール前にスルーパス通されて危ない場面も,GK金山,落ち着いてキャッチし,難を逃れる。その後もサンフが攻めるが,どうしてもゴールを割れない。那覇西高の選手は,守備に翻弄されているにも関わらず,カウンターとなると長い距離をよく走る。結構スタミナあるのかもしれない。サンフ,押し気味のまま前半終了。

前半のサンフ,中盤3人とFW3人の連携が今ひとつ。またシュートは撃てているのだが,ことごとくGK正面で止められている。フリーなので落ち着いてコースを狙いたい。FW中野の柔らかく正確なポストプレイと,福本の高い足元の技術,キープ力からの展開が良かった。後半は柏木がもっと攻撃に絡みたい。保手濱は去年より確実にレベルアップしている。技術の高さにフィジカルの強さも出てきた。残念なのは両サイドバックの上がりが全く観られなかったこと。とにかくDF4人でラインを突破されないよう,ガチガチに守っている印象。2バックでも守れていた,去年の藤井・槙野コンビと大きく違うところ。特に今年のトップは両サイドが頻繁に上がってクロスを入れるのが攻めの形になっているので,少し違和感を感じる。

後半,サンフ,メンバー変更なし。那覇西高は,2トップに高さがないので,単純にクロスを放り込んだりしてこない。とにかくスペースに飛び出して足元で勝負といった感じ。しかし,サンフの両CBはよく連携が取れており,絶対に裏を取らせない。しかし,CKからのこぼれ球を拾われ,カウンターを受け,シュートまで持っていかれるが,ゴールマウス右に外れてくれる。助かった。8分,左サイドでボール持った平繁,振り向きざまに強引にDFを振り切り,突破を図ろうとするが,ファールで倒される。これで得たFK,福本が蹴ったボールは低い弾道で,ゴールマウスへ。飛び込んだ槙野がヘッドですらしたボールはゴール右隅に飛び込む。2点目。福本のFKが素晴らしかった。これまでの展開から考えれば,これで安全圏か。なかなかゴールが決まらなかっただけに,セットプレイから得点できたのは大きい。更に18分,中央でボールを持った平繁,フェイントで一人かわすと,やや遠めの位置から迷わず右足を振り抜く。シュートはゴール右隅に突き刺さる。3点目。素晴らしいシュート力だ。これでほぼ試合は決する。以降はサンフが自在に攻める。前半は今ひとつだった柏木も積極的な攻め上がりから決定的なラストパスを供給するなど,持ち味が十分に出てきた。20分,平繁に替わり,江本。保手濱に替わり,野田。那覇西高は,中盤の選手を一人削り,交代でFWの選手を投入し,攻めのテコ入れを図る。しかし,その後もサンフのペースは変わらず。中野,木原が決定的なシュートを放つも決まらず。33分,中野に替わり,古本。この後,木原が中央ドリブルでPAにカットイン,GKと1対1になり,これをかわしシュートを放つもゴール前にカバーに入ったDFにクリアされる。更にその跳ね返りを木原が再度シュートするが,またもDFにブロックされる。惜しい。これ以降はサンフの一方的な展開。中盤からDF裏へのスルーパス連発で決まり,那覇西高のDFラインはほとんど崩壊状態。42分,中央でボール持った柏木が目の前のDFをフェイントでかわしながら,ループシュート。わずかにクロスバーの上。惜しい。柏木がシュートする場面も観られるようになった。那覇西高,サンフの猛攻に足が止まる。ほとんどサンドバック状態。このままタイムアップ。3点目入ってからは,一方的な展開で完勝。前半の何度もあった決定機のシュートが何本か決まっていれば,もっと大差がついた試合。圧倒的にサンフの方が強かった。これで,グループ2位が確定。決勝トーナメント進出が決まる。

今日の最大の収穫は,2得点の平繁よりも福本だな。とにかく視野が広く,技術もあって展開力が抜群。今日はどちらかというと,柏木王子が潰し役で,彼が中盤のコンダクターだった。あんなに人に強くてスピードも技術もある遊佐をSBに追いやるのも納得の出来。サンフって,ユースも中盤はタレントが豊富なのね。

課題は両サイドバックからの攻め上がりが全くなかったことかな。去年の二人が,高校レベルではスーパーすぎたのかもしれないが,これが加われば,3トップがもっと活きる。更なるレベルアップを期待。

平繁がもっとスーパーになっていると思ったのに,去年より走れてないのには少しがっかり。ま,それでも2点獲ってしまうところはさすがなのだが。期待しているのだぞ,頑張れ。

横竹はこのままCBなの?今日観た限りではDFではスーパーなものを感じなかった。そつなくこなしている感じ。せっかくの大器を,チームの事情(他に横竹を超えるCBがいない)で将来の芽を摘んでしまう恐れはないのかと不安でならない。いや,単にFWの横竹を観てみたいってだけの意見でもあったりする。

さて,ラウンド16の対戦相手はどこになったのかな。この大会の速報って,どこのサイトを見ればいいんだろう。ぐぐってみたけど,見つけられなかった。ま,グループBの面子を見れば,ここの2位ならなんとか勝てるのではないかと。行きますよ~,『しらこばと』。本当,どうやって行くねん。とりあえず電車だと面倒そうなので,また車で行こうと思う。今度は午後の試合だし,渋滞考慮して早めに出発しよう,っと。

今日,僕の前には,ユースマニアとおぼしき20前後の女の子5人組が観戦していた。選手の顔も名前もばっちり把握してて,ユースなのにその熱の入れようはすごい,と感じてしまった。恐るべし,サンフユースの人気。実は強いだけに,全国的にはトップより人気あるかも。そういう自分も,どこにあるかも分からない謎の競技場まで応援に行こうとしているのだが。カーナビ君で検索できますように。あ,もちろん,この応援は,10月10日の埼スタでの決勝まで続くつもりでいますので,ゴリさん,サワケン,選手達,そこのところよろしく。

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