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2005.11.06

ステルス

新宿プラザ。ロブ・コーエン監督。ジョシュ・ルーカス主演。

アメリカ海軍が極秘に進めているテロ対策プロジェクトに選ばれたベンを初めとする3人のエリートパイロット。彼らは最新のステルス戦闘機・タロンを操縦し,空母エイブラハム・リンカーンに乗艦することになった。彼らを指揮し,このプロジェクトを立案したカミングス大佐からチームに新たな仲間が加わることを告げられる。困惑する3人。空母に現れたそのパイロットとは,最新鋭の人工知能が操縦する無人ステルス戦闘機・エディだった…。

アホな映画である。人工知能が自我に目覚め暴走するプロットはありきたりのもの。見せ場は,ステルス機が,山間を縫うようにハイスピードでドッグファイトするCGメイクのシーンだけ。他には何の感動も与えない。こんなのゲーム好きの人なら,日常でバーチャル体験しているので,それほど凄いとも思わないのではないだろうか。

(以下,ネタバレ)

暴走したエディを追跡するうちに,ベンは仲間のヘンリーを失い,また,愛するカーラは北朝鮮領地で緊急脱出したまま行方不明になってしまう。このカーラを助けに行くベンに,なんと暴走化したエディが同調するのだ。何のためのドッグファイトだったのか。それまでの展開を帳消しにする驚愕の展開に呆れていたところに,更なる追い討ちが。北朝鮮から38度線を越えて韓国に逃げようとするカーラが北朝鮮の追っ手に迫られ,韓国側からも砲撃を受ける最大のピンチのシーンで,ベンはなんと両国陣営にミサイルを撃ち込むのである。オマエ,愛する女のために戦争を引き起こす気か。オマエがやってることは,戦争の引き金を引いてることになるんだぞ。むちゃくちゃなプロット。よくこんなの映画化できたな。いろんな意味で恐るべし,ハリウッド。この映画を観て最も恐ろしいのは人工知能の暴走化等ではなくて,ベンやカミングス大佐のように,殺人兵器を自由に操ることができる地位のある人間の利己的な目的のための反逆や暴走の方がよっぽど怖いということ。こういう人間が各国の軍隊にいてもおかしくない。つまり,我々は戦争の恐怖に常に隣り合わせでいるということ。この映画はその警鐘なのか。いや,そんな意図は作り手にはなかっただろう。あくまで,出来上がった作品の副産物的なメッセージの方が実は重大なことだったりする。そういうことだろう。こういう戦争をちゃかした作品はよくない。だから,アホな映画だと感じた次第。観にいって損した。

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