« トム・ヤン・クン! | Main | 久保,またも落選… »

2006.05.13

LIMIT OF LOVE 海猿

ワーナー・マイカル・シネマズ広島。羽住英一郎監督。伊藤英明,加藤あい主演。

潜水士となって2年。大輔(伊藤英明)は鹿児島・第十管区に異動となり,海難救助の最前線で働いていた。恋人・環菜(加藤あい)との結婚話も進み,彼女が鹿児島に手作りのウェディングドレスを見せに訪れてくれるが,心に引っかかることがり,素直に喜べない。そんな時,鹿児島沖で大型フェリーの座礁事故が発生。大輔も現場に急行する。フェリーには620人もの乗員・乗客が。大輔達は彼ら要救助者を救えるのか…。

一昨年に映画が,去年にドラマが製作され,その完結編として製作された映画の第2弾。映画のPART1は,潜水士を目指す若者達の青春群像を描いてなかなか見応えのある作品だったし,ドラマの方は潜水士になった大輔の成長劇を縦軸に,環菜との恋愛・信頼関係を横軸に,生と死,仲間との信頼関係の重さを丁寧に描いて高い完成度だった。そして,この第3弾は,映画らしいスケールの大きさで更に満足度の高い作品に仕上がっていて,PART1から観続けている者を失望させることのない出来栄えになっている。

海難パニックものの映画としては,なんと言っても『タイタニック』が挙げられるが,さすがにあそこまでお金はかけられないので,船内パニックと次々と襲い掛かるパニック描写はかなわないが,邦画として観れば,かなり高いレベルをいっていると思う。本当は,最初の620人が逃げ惑うパニックぶりをもう少し迫力たっぷりに描けたら,もっと重厚な仕上がりになったと思うが,大輔がたった2人の要救護者を救うために命を懸ける物語として観れば『タイタニック』と比べても失望することはない。

この作品のキーワードは,『決意』と『信頼』と『愛』である。潜水士として経験を踏んだ大輔が誓う要救護者を絶対に助けるという『決意』とどんなことがあっても仲間は助けるという『信頼』と環菜に対する深い『愛』である。この3つが非常に巧くシンクロするのが,最大の見せ場である,脱出直前の環菜への携帯電話からの愛の告白であり,この一言一言の重さが困難を経て生き抜こうとする大輔の人間としての成長を物語ってくれる。

ややパニックの作り込み方や物語の展開が唐突で突っ込みたい軽いところはあるが,それは,出来のよいCGとセット,海上保安庁全面協力による迫力ある映像に免じて見逃すこととする。終盤の見せ所はこれでもかというお涙頂戴の展開だが,これも演者とスタッフの目に浮かぶ努力に免じて緩そう。

とにかく劇場版PART1とドラマを観ている人は必見。単品で観ても十分のめり込める作品に仕上がっている。伊藤英明は格好いいとは思わないが,彼が演じる仙崎大輔は文句なしに格好いい。主人公が格好良く描かれている映画にハズレはない。特にカップルで観ることをお薦めする。

パンフを買おうとしたら売切れだった。製作の裏話が読みたかったな。原作漫画は読んでないけど,PART4があってら絶対観にいく。てか,作ってほしい。この奥の深い世界観にはハマリますわ。

ラストのキスシーンには感動とともに苦笑。僕も誰かにあんなふうに言われてみたい(アホ)。

|

« トム・ヤン・クン! | Main | 久保,またも落選… »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18273/10039931

Listed below are links to weblogs that reference LIMIT OF LOVE 海猿:

« トム・ヤン・クン! | Main | 久保,またも落選… »