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2007.04.10

蟲師

広島バルト11。大友克洋監督。オダギリジョー主演。

サンフの試合を観てなく,記事が書けないので,お茶濁しに久しぶりに映画のレビューを書きます。あらすじ省略。しかも,お決まりのネタバレですいません。

感想。映像はとても綺麗。VFXの使い方が邦画にしては自然で巧く処理できており,これが木々の緑の色とよくマッチしている。しかし,それをぶち壊すくらいプロットがハチャメチャ。ひとつひとつのエピソードや登場するキャラクターは発想が面白いし,とても魅力的なのだが,これが作品にストーリーとして組み込まれるとなぜか消化不良で…魅力大半減。ギンコ(オダジョー)の過去も掘り返したつもりでも,全く解明されてないわけだし(原作読んでから観に来い,とか言われる?)。導入部の話は蟲師の個性的なキャラを際立たせるにはまあOKだが,もっとテンポよくできたはず。次の淡幽(蒼井優)の話が画も含めて一番面白いのだが,ブッツリ終わってしまう。次の虹の蟲を探す話も中途半端。それで終わりかい,って感じ。虹郎はなぜ虹の蟲を探してたの?誰か教えて。そして極めつけが,全編に渡って少しずつ明らかになるギンコの過去と謎の女蟲師の正体の真相が明らかになる話だが,これが本当に謎。映像と話の筋があまりにもかけ離れてしまって,観ている方はラスト近くになって迷子になることに。そしてラストシーン,川原を歩くギンコが突然…(驚愕),そしてエンドロール!!おいおい,そんなのわかんねえよ。エンドロールが流れる間,ずっと自分を責めていた。何か見逃したシーンや聞き逃した台詞はなかったか。う~ん,やっぱりわかんねえや。一本の作品として2時間も観て来た観客にこんな思いをさせていいわけ?結局,何が言いたかったわけ?作り手のメッセージが全く伝わってこない。何の感動もない。大友監督に特別の思い入れがある人やオダジョーファンや蒼井優ファン限定の作品。デートムービーになんかで使ったら,帰りに結末の解釈で相方と絶対喧嘩になります。ご注意を。

オダジョーは確かにこういう役もできるけど,個人的には『時効警察』の主人公のようなちょっと三枚目入った役の方がいい味出ると思うなあ。蒼井優は本当にノってるねえ。役毎に何色でも染まりながら,しっかりと自分の核は守っているところは凄い。もう少し歳をとった彼女の悪女役が観てみたいなあ。江角マキコはあんなに熱演したのにあんな使われ方で可哀想な感じ。

映像はとても良いが脚本が全くダメな映画の典型的な作品でした。オリジナルがあるんだから,もっと上手く本書けよな。

あ,役者さんは脇役の方も含めて皆さんとても良い演技をしてたと思う。それがこの作品の唯一の救いかな。

(パンフレットを読んだら,ちゃんと解釈できたかもしれないけど,『売切れ御礼』だったので…すいません)

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