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2007.05.06

やっぱすごいスタジアムだ

やっぱすごいスタジアムだ
屋根が架かっている姿は壮観!さ〜て、勝負!

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2007.05.02

秒速5センチメートル

サロンシネマ2。新海誠監督。

東京の小学校に通うタカキとアカリは同じ時期に引っ越してきた転校生同士だった。性格も合い,すぐ心を通わせた二人はすぐに仲良しになった。二人でいることが日常の毎日。だが,小学校卒業と共にアカリは引っ越していってしまう。そうして一人中学校へ進学したタカキに半年後,アカリから一通の手紙が届く…。

タカキとアカリの別れとつかの間の再会が描かれる『桜花抄』。タカキが転校した地,種子島での高校の同級生から見た視点で描かれる『コスモナウト』。そして,タカキが社会人になって,どうしようもない自分の人生へのわだかまりを感じつつアカリのことを想う『秒速5センチメートル』。この3編の短編からなるアニメ作品。

まず,この作品が優れている点として,アニメとしては詳細なディテイルまでこだわったその画質を挙げよう。本当にそのひとコマひとコマが細かく美しいのだ。ここまで来るとアニメの域を超えている。本当にひとつの映像作品。この点だけ取っても素晴らしい作品である。

そして3編に分かれるストーリーが,それぞれ独立して深い味わいをもたらしてくれる点。少年時代に恋をした少年少女なら,必ず通過したであろう切なく甘酸っぱい想い。そして,大人になっても捨てきれないその想い。それを嫌味なく,十二分に表現している。

例えば,『桜花抄』で描かれるタカキが東京から栃木の田舎町まで電車で移動する長さの大人が感じる時間感覚との差だとか。初めての好きな女の子とキスする瞬間の想いとか。『コスモナウト』で描かれる女の子の側から見た,好きな男の子が自分のことを好きにはならないと直感する瞬間とか。『秒速5センチメートル』で,踏切でアカリとすれ違ったことに気付いて,電車が通り過ぎる間,アカリがいてくれ,と念じるタカキの想いとか。

もうそのどれもが直球で,僕の胸に突き刺さりまくり。なんて純粋で真っ直ぐな物語なんだろう,と。

特に,ラスト5分,『秒速5センチメートル』のタイトルがバンとスクリーンに広がった瞬間から,山崎まさよしの曲をバックにフラッシュバックのように観客の目に突き刺さる,タカキの12歳から大人になるまでの全3編のインパクトの強いシーンの数々。大波のようにバンバン押し寄せるその迫力と畳み掛ける力強さ。本当に素晴らしい。そしてラストシーン。タカキが電車が通り過ぎる踏切を振り返り,アカリが立ち止まっていることを祈るシーン。電車が通り過ぎたその踏切の向こうにはもう誰もいなかった…というラスト。

切ない。確かにとても切ない。でも,僕はこれをタカキの大人への脱皮の瞬間ととらえたい。この瞬間,タカキは少年時代の過去の呪縛から解き放たれ,真の大人になれたのだ。『失くしたものと大切な得たもの』。その対比がいろんな場面でこの作品には示されている。この作品を観る人にはそういうメタファーにも気を配りながら観てほしい。それくらい深みのある傑作だと僕は思う。

ちなみに『秒速5センチメートル』とはアカリがタカキに言った,桜の花びらが落ちるスピードのことだ。この速度が速いと感じるか,遅いと感じるかは,観るあなた次第だ。

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