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2008.03.18

Once ダブリンの街角で

取り急ぎ感想だけ。いつものスタイルではありません。

とても瑞々しい感性に溢れた小さな小さなラブストーリー。その趣はまるで純文学のようで,詩的ですらある。だが,ラブストーリーだからと言って主人公の男女が飾った愛の言葉を連ねるわけではない。その辺りは割りとシンプルに描いている。なぜか?この作品がラブストーリーであることをガンガンに感じさせるのは台詞なんかの1000倍くらい情熱的な『唄の力』なのである。そこはこれでもか,というほど攻めてくる。その技法が新しく,ミュージカルで台詞を唄的に聴かせるのではなくて,唄そのもの(歌声+台詞ではない歌詞)で愛を語るって感じ。とにかく素晴らしく情熱的で,僕も自作の唄で愛を語ってみたくなるほどだった(笑)。現実の世界で二人の愛が成就するのではなく,『ひとつの曲を完成させる』という過程で二人の心がシンクロする繊細な『かすかな振るえ』が見事に描かれており,その技法はシンプルながら新しいもので,新鮮な感覚に心地良さを感じる。ラストも単なるハッピーエンドではないが,『愛の唄を作り上げた二人はそれぞれの幸せを掴む』という微笑みたくなるようなご褒美が待っている。このラストシーンも心地良い。もちろんこれを締めるのもとても心地良い『唄』なのである。

超感動作というわけではない。なんとなく誰もが心地良い鑑賞感に浸れる不思議な味のある作品である。このピュアさを,今の複雑な世の中に生きる若いカップル達に是非観て頂きたいと思うなかなかの佳作。映画と音楽好きの作り手のメッセージがガンガンにハートに突き刺さってくる作品であった。実は劇場の最終日に観に行ったのだが,観ておいてよかったと思った。僕が帰りにサントラを買って帰ったのは言うまでもない。

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