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2009.02.11

イースタン・プロミス

サロンシネマ2。デヴィッド・クローネンバーグ監督。ヴィゴ・モーテンセン,ナオミ・ワッツ主演。

ものすごい期待して観たので,正直に言うとその期待には届かなかった。が,観逃さずによかったと思えるなかなかの佳作だった。

ストーリー的には先が読めてしまい,今イチだったかも。


(以下,ネタバレ)


ボスが敵に息子を引き渡すのに『2日待て』と言った時に,これはニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)を身代わりに立てるな,と気付いたし,そのためにマフィアの証であるタトゥーを入れさせるというのも読めた。一番のキモであるニコライがFSB(ロシアの秘密警察)の潜入捜査官だったというののバラし方も芸がない。この辺りがこの作品のマイナス点だ。

だが,それをカバーして余りあるほど迫力満点のサウナでの全裸!格闘シーンの迫力と痛さ。バックに音楽もなくひたすらアクションそのもので魅せるという手法にしびれた。

そして,なによりも,全く生きる世界が違うニコライとアンナ(ナオミ・ワッツ)が次第にシンクロし,最後に惹き合うシーンは秀逸。こんなロマンチックな大人のキスシーンは久しぶりに観た。このキスシーンの二人の演技だけでも僕はこの作品を高く評価する。それくらい良く撮れていた素晴らしいシーンだった。

単なるロシアンマフィアのドロドロした殺し合いの作品に終わっておらず,こういう救いがあるだけでも作品の印象は随分変わるものだと思った。これは大人のラブストーリーでもある。相反する二者を両立させたクローネンバーグ監督の手腕を高く評価する。もちろんヴィゴ・モーテンセンとナオミ・ワッツの素晴らしい演技にも。

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