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2009.05.29

重力ピエロ

シネツイン本通。森淳一監督。加瀬亮,岡田将生主演。

観終わった後は,正直,『ミステリーとしては今イチやなあ』とか,『同じ伊坂幸太郎原作では「アヒルと鴨のコインロッカー」の方が面白かったなあ』と思った。

が,しばらく時間をおいて考えると,これはミステリーメインの話ではなくて,『家族の強い絆』を描いた作品だったんだと思うようになった。

『父と母と二人の息子との絆』,『父と二人の息子との絆』,そして『二人の兄弟の絆』をわざと淡泊に濃い味付けをせずに描いた作品ではなかったろうか。

ミステリー部分はあくまでスパイス。そう考えると納得がいく。

父親役の小日向文世の優しさと強さがいい。泉水役の加瀬亮の不器用な弟思いの姿にジンとくる。尋常でない業を背負った春役の岡田将生の思いの強さに胸が詰まる。

また,兄弟が少年時代のエピソードも絶妙の味付けになっている。

これは悲劇的な家族の痛みを描いた作品ではなく,家族の深い愛と絆を描いた作品であると考える。

パンフレットの伊坂幸太郎のコメントに『泣けないけれど感動的な話』とあった。なるほど。そんな感じだ。この不思議な鑑賞後の余韻を表すのにぴったりの言葉だと感じた。そういう意味では,時間を置いた現時点では『佳作』に入ると思うのだ。滅多にない不思議な作品だ。

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2009.05.27

グラン・トリノ

広島バルト11。クリント・イーストウッド監督・主演。

78歳のイーストウッドが偏屈な頑固爺を名演で魅せる。人としての『生き様』を考えさせられる傑作。

合わせて,『古き良きアメリカ』とは何だったのか。そして『新しいアメリカ』はどこにいくのかを考えさせられる衝撃のラストシーン。上手い,と唸らされる。

贅肉など微塵もないシンプルで骨太な作りが王道を感じさせる。イーストウッド作品に外れ無し。若い世代にこそ観てもらって,いろんなことを感じてほしい作品だ。

ちなみにイーストウッドは今作を俳優としての引退作とするそうだ。そういう意味でも必見の作品である。

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2009.05.25

GOEMON

広島バルト11。紀里谷和明監督。江口洋介主演。

実は僕はこの紀里谷監督の04年の超問題作『CASSHERN』の数少ない肯定派の一人だ。みんながこぞって『超駄作』と酷評した作品に素直に感動し,ナイトで2回観て終電逃して,有楽町から1万2千円使ってタクシーで帰った経験がある。今,冷静になって考えてみればなぜあれほどまでにあの作品にのめり込んだのかよく分からないのだが,メッセージ性の強いアクのある作りが好みに合ったのだと思う。

だから,僕は紀里谷監督の劇場作品第2作目にあたる本作に対して他の皆さんより圧倒的にハードルが低い。その上での感想になるのでご容赦願いたい。

まず,予想していた以上に江口洋介がいい。おまけに全く期待してなかった大沢たかおもいい。彼らが五右衛門や才蔵である必要性は全く感じない脚本の不出来なのだが,彼らは頑張っていた。

殺陣もCGエフェクトを駆使した斬新な作りで新しいアプローチ。ただ,あまりにもCGに頼りすぎて少しゲームっぽい画になってしまった残念感はある。が,ここまでCGを使い尽した迫力ある映像は邦画では観たことはないので,そういう意味ではエポックメイキング的な作品になると思う。アニメ風の画のアレンジが洋画には出せない味なんだろうな。

ただ,脚本には難がある。話を詰め込み過ぎ。シンプルに起承転結とならず,あっちへ行ったり,こっちへ戻ったり忙しい話になっている。そのため,作者の伝えたいメッセージが明確にならず,ストレートに伝わってこなかった。ここはマイナス点。

茶々役が広末涼子というのも僕的には納得しかねる。てか,この話の中で茶々の役割って特にないじゃん,って感じで。少女期を演じた福田麻由子ちゃんが抜群に良かっただけに,ここは残念なところ。

衣装と美術は凄いね。舞台劇的アレンジなんだけれど,良し悪しは別にしてよくあそこまで割り切れたものだ。これも新しいチャレンジと評価したい。

考えてみれば,ハチャメチャな話だが,娯楽作品と捉えればそこそこ楽しめる。『CASSHERN』がトラウマになっている方も,そう怖がらずに劇場に足を運んでみられてはいかがか。


(以下,ネタバレ)


ラストシーンは納得しかねる。五右衛門が一人道端に倒れて死んでしまうなんて芸がなさすぎる。ここに茶々を絡めるとか,あの象徴的な『ホタルの滝』をもう一度使うとか素人でも考えそうなことができなかったのかと思う。

ただ,五右衛門が家康を意図的に斬らなかったというプロットは面白い。扇子の前振りがもっと効いていれば一層効果的だったと思う。惜しい。

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2009.05.24

リーグ戦,対大分戦 1-0

苦しい試合になったけど,勝ててよかった。数あったチャンスをモノにしておけばもっと楽に勝てたんだけど,そう上手くはいかんわなあ。

大分も悪いなりに必死だったし,家長がもっと攻めに絡んできたら怖かった。藤田の決定的なヘッド,中林よく反応したね。横竹がマーク外した時はダメだと思ったけど。

寿人の怪我がたいしたことないことを祈る。カズの状態はどうなんだろうか。カズがいないとやはり苦しい。長期離脱なんてことにはなりませんように。

横竹はボランチでは,まだ空気のような時間帯が多い。判断のスピードが遅い。ボランチが適正ではない気がする。怖い交代だった。平繁は周りとの連携が今イチ。あの超決定機を決めていれば。あれは西川を褒めるべきか。

今季初の連勝で,暫定6位で中断期間を迎える。これから上を狙っていくにはこういう1-0のような厳しい試合も勝っていかなければならない。夏に向けて,闘える選手層を厚くしたい。ナビスコは若手を試していくのでいいのでは。

ただ個人的には久保をもっと活用してほしい。このまま久保が消えていくようなことがないように。そこはミシャにお願いしたい。

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2009.05.22

ナビスコ杯,対横浜FM戦 1-3

契約の都合でテレビ観戦できず,ニュース映像だけ観た。

ま,完敗というところか。またしても『安い失点』を重ねたとか。バックパスかっさらわれた1失点目なんか,ニュース映像追えてなかったぞ。そんなイージーなミスをする槙野が『代表候補』になんてなってもよいものなんだろうか。

横竹がボランチで出たとか。なぜストッパーかリベロで使わなかったんだろう。ボランチなら絶対岡本を試しておくべきだったと思うが。結局中途半端な『捨て試合』になってしまった感が。

若手がまだまだなのは当たり前。もっと使わないと。でも,久保も使ってね(懇願)。

寿人と陽介のコンディションが心配だ。明日の大分戦に影響がなければよいが。明日は必勝。お願いします。

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2009.05.18

おっぱいバレー

広島バルト11。羽住英一郎監督。綾瀬はるか主演。

まず入場券買う時に困った。この歳のおっさんがカウンターの若い女性に『おっぱいバレー,一般一枚』っていうこっぱずかしさ。このタイトル,確信犯だよなあ。

時代設定は1979年。四十代半ばの人(特に男性)が観ると真にツボの作品である。こういう少年時代はあの時代に確かにあった。若い女性教師のおっぱいを見るためだけにバレーに打ち込む。このバカさが若さ溢れるパワーであり,かえって潔い。単なる感動モノに終わらず,最後までバカに徹しているのにも好感だ。

ただオチがもうちょっと毒があった方が面白かったかな。きれいに纏め過ぎた感じ。

固いこと言わずに気楽に観る作品。あの時代へタイムスリップしたい方はどうぞ。おじさんよ,あの少年時代の不屈の精神を忘れるな(笑)。

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2009.05.17

リーグ戦,対山形戦 3-1

今回も残念ながらテレビ観戦。

でも,結果は前半の3得点で,昇格組ライバル山形に快勝。

最近絶不調の陽介の早々の得点がその後の試合の流れを決める上でも大きかったね。あと洋次郎の3点目の素晴らしいロングシュートはおまけかな。試合を決定づける意味では大きかった。

ただ後半25分あたりでチームの足が止まり出し,『はよ交代させんかい!』とテレビの前でやきもき。8日で3連戦なのにまたスタメンに負荷かける気かいな。寿人なんて疲れきってるやん。休ませたれよ。

ナビ・横浜FM戦はカズはダメそうな気がする。こういう疲労からコンディション崩していく選手がこれ以上増えないことを祈る。

この勝利も次節大分戦で連勝できれば,意味が段違いに大きくなる。相手も連敗中で必死だろうが,確実に勝ち点3をゲットしてほしい。

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2009.05.15

スラムドッグ$ミリオネア

シネツイン新天地。ダニー・ボイル監督。デーヴ・パテル主演。

アカデミー賞最多8部門受賞作品。

どんだけ凄い作品かと思ったが,鑑賞後の感想は傑作と言うには及ばずそこそこの『佳作』だった。主人公ジャマールの人生とクイズの問題がシンクロしているところは面白いが,それだけで広がりや意外性がない。それだけスラムの悲惨さ・残酷さが淡々と描かれていると言えばよいのだろうか。でも,どう考えても『傑作』とは言い難い。


(以下,ネタバレ)


冒頭の観客へのクイズ,『彼はなぜミリオネアになれたか』の答えは,『運命だった』だったけど,最後の問題が正解だったのは明らかに『運』だったし,あそこでもうひと捻り欲しかった気がした。最後の『テレホン』のライフラインを使ったから,兄は死んでしまったのだし,どうもすっきりしない。まあ,そのおかげでずっと想い続けた彼女に会えるのだけれど。

おまけ。
エンディングで『全員で踊り出す』のはインド映画っぽくて少し笑えた。

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2009.05.12

レッドクリフPARTⅡ 未来への最終決戦

広島宝塚3。ジョン・ウー監督。トニー・レオン,金城武主演。

1を観て,2はもっと凄い作品になっているはずだと期待して観てのだが,残念ながら期待には届かなかった。戦闘シーンも1の方が美しかった気がした。ちょっと肩すかしを食らった気分。コメントのしようがない。1本の作品にしても良かったかも。2は1くらいヒットしているんだろうか。この出来では波及効果は期待薄だな。

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2009.05.11

リーグ戦,対千葉戦 1-2

自らのミスから2失点して自滅の形で敗戦。ライヴでテレビ観戦できなかったので,帰宅してビデオで試合内容を観て閉口してしまった。最悪の試合内容だった。

陽介と洋次郎の出来が悪すぎた。パスミス,キープミスのオンパレード。あれではウチのサッカーはできない。

ベタ引きされるとそこを突き崩せない。シュートは撃っているのだが,得点の匂いはしない。もうひと工夫ほしい。あとミドルシュートの精度。枠には飛ばしたいが…。

この試合の陽介の出来は最悪だった。なぜさっさと交代させなかったのか。理解しかねる。陽介には猛省してほしい。

下位チームに敗れ,またしても上位へのステップアップはならず。逆に降格争いに片足を突っ込むような状態に。次節山形戦が早くも分水嶺になりそうな予感。是非,リフレッシュして自分達のサッカーをして勝利をゲットしてほしい。

やはりこのような苦しい試合での柔軟な戦術変更や選手交代がポイントとなってくる。J2での闘いの中で何を学んできたのか,それが問われる闘いが続くと考える。

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2009.05.07

リーグ戦,対FC東京戦 2-0

諸事情により生観戦を断念。家でテレビ観戦に切り替える。

試合の感想。雨で悪コンディション,連戦での疲労の蓄積等を考えると本当に勝てて良かった。この試合内容でこの勝ち点3は大きい。

中盤はほぼ互角。右サイドは長友にチンチンにやられてしまった。そんな中でも,ウチらしいパスで崩しての2得点は観応えがあった。洋次郎が苦手なヘッドで先制できたのも大きかったし,苦しい時間帯にアオのスペシャルな走りから2点目をゲットできたのも大きかった。

ただ陽介が数ある決定機を決めていれば,もっと楽に勝てた試合でもある。陽介には更に精進してもらいたい。それが代表への道でもある。

あとは選手交代だね。盛田投入は結果を出したのだし,良しとして,中島トップ下投入はダメだろう。全くフィットしてなかった。あれでは久保も活きない。それに6バックになっていたのも危なかった。あれが逃げ切りの定番になるのは怖い気がする。もう少し工夫がほしい。一誠が帰ってくるまでの辛抱か。

次の千葉戦は更に難しい試合になるが,下位チーム相手だし,必勝しかない。選手達にはもうひと頑張りをお願いしたい。

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2009.05.05

フロスト×ニクソン

サロンシネマ1。ロン・ハワード監督。マイケル・シーン,フランク・ランジェラ主演。

テレビという名のリングに立ち,言葉のグローブを交えたのは,コメディアン出身のテレビ司会者デビッド・フロストと,ウォーターゲート事件の汚名にまみれて大統領を辞任したリチャード・ニクソン。テレビカメラの前に座った二人の激しいトークバトルが魅せる。

特いラスト20分が息もつかせぬ迫力だ。そして静かだが衝撃のラストを迎える。

しかし,あれほど圧倒的優位に戦いを進め,雄弁に持論を語っていたニクソンが,最終ラウンドになってなぜああも簡単に崩れ落ちてしまったのか,そこの描き方が今ひとつ。おそらく実話ではない深夜の二人の電話のシーンを挿入したことがアダになったのではないだろうか。テレビカメラの前だけの戦いに絞った方がよかったように思う。

確かに面白い作品だった。しかし,ベストではないように思う。

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2009.05.03

リーグ戦,対清水戦 0-0

やはり連戦の疲労は確実に選手達を蝕んでいた。両チーム共,運動量に乏しく,あまり見応えのない試合になってしまった。

決定機が多かったのは清水か。中林のファインセーブ連発でなんとか失点は阻止。一方のサンフはらしい攻撃の形をみせられず。洋次郎とアオにミスが多かった。

この試合は采配ミスで勝てなかったようなもの。洋次郎に代えて中島で,中島をそのままシャドーに入れるか?ミキッチに代えて楽山。なんで?陽介に代えて久保。一番ボールに絡んでいた陽介を下げるか?もう理解不能。全く勝てる気がしなかった。選手が疲れているのは分かるがカードの切り方ってものがあるだろう。

もう何度も言うが,スタメンの11人で,変則3-6-1を貫くだけでは能がない。試合展開に応じてのオプションが必要。普通に2トップという選択肢はないの?カズを一列上げるとか,4バックに固定するとかそういう工夫はないわけ?変則3-5-2でトップ下,中島に何をせよと?

選手達は頑張っている。勝たせてやりたい。それを監督があんな采配をしてるようじゃあ可哀そうだ。次節はもっと走れない試合になる。こんな采配を二度と観ることはないようにお願いしたい。

今日の引き分けは良しとしない。久々に腹立たしい試合を観た。本当,がっかりである。

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2009.05.01

リーグ戦,対名古屋戦 0-0

名古屋は強かった。ダヴィのような怪物FWを擁するJ1上位チームらしいチーム。だが,名古屋は怪我人が多い上,ACLとの過密日程から疲労の色が濃かった。それは前節10人で後半45分を奮闘したサンフも同じ。後半の終盤はお互い足が止まってしまった。この試合はよく引き分けた,という印象。

だが,GW連戦を考えると,残った交代枠2枚を上手く使えなかったことが足を引っ張らなければよいが。選手の疲労度は相当なものだろう。ミシャがスタメンの選手達に寄せる信頼感は絶大なものだとは分かるが,ここをやりくりしていかないと,ずっと同じメンバーでは闘えないのだから。

陽介が凄いね。これでゴールを決めてくれたら言うことはない。運動量も凄いし,身体もキレている。本当,あとはシュートだけだよなあ。これでゴールが決まりだしたら本物の『走るファンタジスタ』誕生だ。ステップアップできるチャンス。絶対にモノにしてほしい。

さて,GW残り3連戦。欲張るが移動のないホームで2勝したい。疲れているだろうけど,選手達の頑張りに期待したい。

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