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2009.08.09

容疑者Xの献身

この2ケ月近く全く映画が観れてないので,今日WOWOWで放映のあったこの作品のレビューをアップすることにした。


直木賞受賞の東野圭吾原作本を映画化。さすが原作本のレベルが高いだけに普通に脚本を書けば破たんはない。TVシリーズとは一線を画す重厚な作りで見応えもたっぷりの作品に仕上がっている。この作品は年に数回しか映画館に足を運ばない層の方々に是非観てほしい。敷居が低く,観易いからだ。劇場で映画作品を観る楽しさを存分に味わってもらって,また劇場に来てほしい。そういう方々にぴったりの作品である。

『天才対天才』の対決の物語だが,推理プロットでの対決色はむしろ原作よりも薄い。どちらかというと『一個の人間』としての対峙を力を注いで描いている。原作にはない,雪山登山のシーン等,その最たるものだろう。この重い展開にライバル石神役の堤真一はともかく,湯川役の福山雅治が演じきれるだろうか,少し不安だったが,それは杞憂だった。福山は今回のこの難役を見事に演じきっていた。丹精な顔が苦渋に歪む表情など,実に映画的ではないか。そういう意味ではこの作品の映画化は成功している。TVシリーズの魅力と原作の魅力が足してちょうど良い具合に一個の映画作品として成立している。個人的に言えば,もう少し推理プロットの部分での対決を濃く描いてほしかったと思うが,原作を読んでいない万人向けにはちょうどいいさじ加減だろう。

ラストはとても切ない。この切なさがこの作品の魅力そのものだろう。

こういう形のテレビと映画のコラボなら大賛成である。いずれにしても原作本のレベルの高さがその屋台骨になっているのは間違いないが。

『ガリレオ』シリーズ,まだまだ観たいものである。TVシリーズのパート2が早く観たいと素直に思う。

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