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2011.01.06

『ノルウェイの森』二回目鑑賞雑感

一回目の鑑賞後は本当に『がっかり』という言葉がぴったりだった。あまりにも登場人物のキャラ付けのための決定的なエピソードをはしょり過ぎで,登場人物に全く感情移入できないという異常事態に陥ってしまった。原作を前日までに再読して万全の態勢で臨んだのが逆効果だったようだ。

僕はこの作品は『どんなに駄作でも3回観る』と宣言した。いわば自分に課したノルマだ。

で,今日はできるだけニュートラルに,『許し』の心を持って二回目の鑑賞に臨んだ。突撃隊の個性的なエピソードのカットも許そう。永沢さんがただの色ボケ女たらしに描かれているのも許そう。緑はあんなぼそぼそ喋らないと思いながらそれも許そう。直子がややヒステリックに描かれているのも許そう…。

それでも,それでも,レイコさんのキャラ付けが圧倒的に不足しているのだ。だから,ラストでレイコさんがワタナベに突然『私と寝て』とお願いするシーンにはもう苦笑するしかない。二人の楽しい『お葬式』もないし,ノルウェイの森も関係ない。これでは原作を読んでない人はレイコさんの人格を疑ってしまうのではないか。

二回目を観てもこの作品の評価は変わらない。この作品は『ノルウェイの森』という原作の2時間14分のプロモーションシネマである。そこには何の感動もカタルシスも存在しない。

さて,3回目,僕は観に行くだろうか。正直今回で挫折した。この作品を3回観る時間があったら,他の作品が観たいと思う。それくらい今回は集中して観た。

画と音楽はとてもセンスが良い。でも,ただそれだけ。これは原作『ノルウェイの森』とは全く違う別物と考えた方がやはり正解だろう。

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