2005.04.04

リーグ戦,対名古屋戦,1-1

今回の遠征の最大の目的,それは豊田スタ。シャトルバスの窓の外に見えるその摩訶不思議な造形のスタジアムは,周りに何もない広大な土地にポツンと意外にもコンパクトに納まっている。外観からはとても4万3千人も入る規模のスタジアムには見えない。僕が買った席はカテ4のバック。3階席なのだが,観客席の傾斜がとにかく急勾配なので,ピッチがとても近くて観戦しやすい。雨に備えてちゃんと屋根も架かっていた。座席にドリンクホルダーがないのと前にゆとりがないのが欠点だが,この観易さの感動に比べれば問題ではない。この屋根設備といい,ものすごくお金がかかっているのがよく分かる豪華な仕様のサッカー専用スタジアムだ(実際は多目的スタなのだが)。今まで通ったどこのスタジアムよりも上等ですばらしい。こんなスタジアムをホームに持つグランパスにちょっと嫉妬気分。W杯招致のためにここまでやって敗れた名古屋と,ビッグアーチに屋根が架けられず自ら手を下ろしてしまった広島。名古屋の執念と底力を感じた。

さて,試合。やっぱり代表よりもサンフですよ。気持ちの入り込みようがもう全然違う。俺,ホントにサンフ大好きだぜ。とか言って,去年の2nd.の名古屋戦では,前半の手も足も出ないくらいの見事なやられっぷりに呆れて観戦する気力を失くしてしまい,後半試合も観ずに爆睡してしまった(その後半は一転,攻めまくったらしいが,結局その試合のビデオは観ていない)というサポとして恥ずかしい苦い過去を持つのだが。この日の前半序盤も,やや名古屋ペース。しかし,決定的な場面も下田の堅固なセーブもあって守り抜く。この日の4バックは,ナビスコ・ヴェルディ戦と同様に,池田に代わって小村がCBに入っていたのだが,生で観てもそんなにDF陣のパフォーマンスが落ちたような違和感はない。小村,なかなか渋い守備を観せてくれる。ただ,長いシーズンを考えれば,この時点でDFの目玉でもあった池田をあっさりと小村に取って替えるというのもどうなのかなあ,と考えてしまう。この辺りの小野監督のチョイスに勝利への執念と紙一重の焦りも感じてしまう。サンフは20分過ぎから次第にペースを掴み出し,決定的な場面も観られだす。左サイド深くえぐったところから茂原(この日の茂原の動きはなかなか良かった)のクロスをファーサイドに飛び込んだ茂木がダイレクトボレー。決まったかと思ったが,惜しくもポストに弾かれる。この日のサンフは,駒野がキレキレ。再三チャンスを作り出す。一方でコウタの左サイドからの攻め上がりがさっぱりなく,トップ下のベットの動きもやはり去年のそれには及ばず。ガウボンがなかなか起点になれないし,相変わらずシュートがない。大木が中盤での豊富な(!)運動量で攻守に貢献して好調さを感じるが,なんか役割が中途半端だ。あんたFWでしょ。この日も茂原が右サイド前目に張り出して駒野が上がってくるスペースを作り,この二人の関係は相変わらず良好なようだ。前半終盤はほぼサンフペース。なかなか面白い試合展開(これなら寝ない)。
後半序盤もサンフペース。そして中盤でカズがボールを奪って素早くカウンター,前線へのスルーパスは大木の足元にピタリと納まる。大木,DF二人を引き付けて中央をドリブル,絶妙のタイミングで右サイドに開いて走り込んできた茂木にパス。茂木,迷わず放ったシュートはグラウンダーで綺麗にゴール左隅に決まる。サンフ先制。自分達のペースを握ってからしっかりとゲームを作って,それがゴールに結びついた必然のゴール。勝てる流れだ。いよいよ2年越しの夢,大阪以東で勝利の瞬間が観られるか。が,しかし,ここから名古屋は,交代枠を使い切り2人選手を入替え,勝負に出る。それがズバリ当たり,試合のペースは名古屋へ。サンフは中盤でボールが奪えなくなり,全体に下がり出す。CKから決定的なシュートも撃たれるが,下田の正面。助かる。ここでサンフは茂木に替えて寿人。寿人,ここぞとばかりに前線で動き回る。右サイド深く進入した駒野からゴール前へ決定的クロス。なんとこれをフリーの状態の寿人がヘッドで合わせられず,ゴールならず。ここでもう1点欲しかった。その後,名古屋に押し込まれ,ゴール前で何度もシュートを受けるが,小村・下田等,身体を張った守りで切り抜ける。名古屋ゴール裏の応援は最高潮。この状態でアウェイの厳しさが圧し掛かる。なんとか守り抜きたい。あと10分を切ったところで,なんとベットが負傷退場。交代は池田。コウタが1列上がる。3バック?しかし,駒野もこの時点ではDFラインに吸収され,明らかにサンフは守りに入る。名古屋は右サイドから崩しにかかりクロスを上げ,FW陣に勝負させるシンプルだが,迫力のある攻撃を続ける。そして42分,ついにサンフの守備が決壊する。右サイドからのクロスをファーサイドでヘッドで折り返され,反対サイドでマーク2人に付かれていたマルケスが上手く身体を使いボールを『呼び込んで』オーバーヘッド一閃。さすがの下田も反応できず,悔しい同点ゴールを許す。あと3分…守り切れなかった。同点に追いつかれたサンフは,大木に替えて前俊を投入。いや,それは遅いだろ。なんぼ俊でもそれは無理だって。俊は右サイドゴールライン近くのFKで直接ゴールを狙うも楢崎パンチングでクリア。続く左CK,ファーサイドで池田が落としたボールに駒野が走り込んでシュートを放つもゴール左に外れる。万事休す。結局このままタイムアップ。またも引き分け。今日は勝てる試合展開・内容だっただけに悔やまれる引き分けだった。
この試合は采配ミスだね。1点を守りにいくのか,もう1点狙いにいくのか,明らかに意思統一ができてなかった。今は決定力がないだけに,こういう接戦をものにできるがどうかが大きな分かれ目になるのだが,『勝ち方』が染み付いていないこのチームは自滅してしまった。それは,選手も監督も同じ。去年よりは中盤より後ろは安定していて,チームとしてはレベルアップはしているのは明らかなので,リーグ戦3試合連続引き分けという結果も,全く去年と同じとは思わないが…。でも,やっぱり勝てないよ。ガウボンも相変わらず調子が上がってこないし(ヴェルディ戦は観てないので),FWに怖さがない。ベット退場のところが試合の分かれ目だったか。本来なら間違いなく浩司投入の場面だったのだが。今のサンフにはその切り札がいない。ああなったら俊の投入は同点後だとは分っていたが,ロスタイム含めて4分しかないのではどうしようもない。この試合結果を観て,去年来自分の中で封印していたある言葉が頭の中を鮮明によぎったのだが,それはやっぱり言葉には表さないことにしよう。シーズンはまだ始まったばかりだしね。我慢,我慢。
課題。コウタの不調も深刻だ。ベットも本来の出来には遠いし,怪我の具合が心配。ガウボンはひょっとしたらこのままの使い方では機能しないまま埋もれてしまう恐れがある。俊も使わないなら宝の持ち腐れ。
さて,来週からは水曜の試合もあって3連戦。この引き分けで勝てない選手達の精神的なショックはかなり大きいものと思われ,ホームで鹿島とどれくらいのゲームができるかがこの3連戦のポイントとなるかも。ヴェルディ戦は会社早退して(またかよ,オマエ)行くぞ。お願いだから勝ってくれ。

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2004.10.02

イチロー,年間259安打,メジャー新記録!

すごい。文句なくすごい。イチローは真のアスリートだ。全てのアスリートの鑑だね。その努力を惜しまない姿勢に感動。チームが最下位でも腐らず,短期の目標をしっかりと立て,それをクリアし続けていく。決して自分を見失わない。あらゆる重圧を乗り越えていく。地味だけれど,なかなか出来ないこと。求道者みたいな風格が出てきた。年齢的にも今がキャリアの頂点かもしれない。それでもイチローならこれまでの常識を覆してくれそうな気がする。これからもいろんな記録・常識を塗り替えていってほしい。その道の後ろに,世界中の野球選手達が走っていくのだから。
さて,サッカー界のイチローが出るのはいつ?

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2004.08.23

アテネ五輪女子マラソン,野口みずき金メダル!

有言実行,すばらしい走り,勝利。彼女が培ってきた激しい練習と金メダルへの執念が凝縮された大きな力強いストライド走法。25km過ぎからという早いスパートを切った時には,最後まで持つのか,と思ったが,彼女の意思の強さが勝負の時と確信してでのスパートだったのだろう。圧倒的なタイムを持つラドクリフが36kmで途中リタイアしてしまうという本当に厳しい条件でのサバイバルレース。マラソンとは記録ではない,『勝負』なんだと改めて感じさせられたレースだった。野口選手には本当に敬意を持って大きな拍手を贈りたい。彼女は真のマラソンの女王だ。土佐選手は5位,坂本選手は7位と日本選手は全て入賞というのもすごい。本当におめでとう。
しかし,やはりこの舞台で高橋尚子を走らせてあげたかった。全員が入賞できたからと言っても,選考が正しかったとは言い切れないと思うからだ。高橋が出ていれば,スピードレースの展開になったのかもしれない。それでは高橋は,日本は金メダルを獲れなかったかもしれない。それでもやはり彼女にはその資格があったと思ってしまう。それだけに,次回の選考基準の設定は是非明確なものにしてもらいたい。高橋も野口に負けないくらいの強い真のアスリートだから。野口優勝の喜びの裏側に,高橋の悔し涙があることを忘れてはならない,と心に刻む。

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2004.03.18

高橋尚子落選を考える

今週はなんといってもこの問題を書きたかったのだが,先にHFで中野さんに僕の思っていたことを書かれてしまった。前回までのマラソンの代表選考は,明らかにタイム順ではなく,『過去の実績』を重視して選考されていたのだ。遠く昔は瀬古。最近では有森。協会が高橋を本当に出場させたかったのなら,事前に『タイムで選ぶ』ことを公表すべきだった。僕はプロ宣言した高橋への『罰』が陸連内で働いたのだと思う。現に福岡で失敗した男子の最高記録保持者の高岡は最終選考レースを走ろうとした(怪我で断念したが)。これは,実業団に属する高岡サイドに陸連から『このままでは危ない』と囁いたからではなかろうか。反対に陸連の慣例に反してプロ宣言した高橋サイドにはそういう囁きは無かったと勘ぐる。一番メダルに近いはずの選手が外された。過去に例のなかったことだ。だから誰もが今回の選出に疑問を感じる。それならやはり次回は全選手が公平に評価される『一発勝負』で選手を選出すべきだと思う。アテネで今回選ばれた3人の女子選手がメダルを獲れなかったら,世間は『やっぱり高橋を出していたら』と思うだろう。今回の選手選考では,陸連の『悪』の部分がこんな決定を許した。きっと罰は陸連に下ると考える。

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